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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062133210
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みんなの感想まとめ
記憶に関するさまざまな疑問に挑む本作は、私たちの記憶の仕組みや特異性を探求します。なぜ人は幼少期の記憶を持たないのか、匂いが記憶に与える影響、サヴァン症候群の記憶力など、多岐にわたるテーマが扱われてい...
感想・レビュー・書評
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p.2009/5/4
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「記憶は、気に入ったところに寝そべる犬みたいなものだ」
暗闇のなかの閃光―いちばん古い記憶
匂いと記憶
昨日の記録
心のなかのフラッシュバルブ
「なぜ私たちは、逆方向にではなく順方向に思い出すのか」
フネスとシェレシェフスキーの絶対的記憶力
障害の利点―サヴァン症候群
チェッカー名人の記憶力―トン・サイブラントとの対話
トラウマと記憶―デムヤンユクの場合
ワグナー夫妻―四五年間の結婚生活
「楕円形の鏡のなかを私たちへドライブする」―既視感体験について
回顧録
なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか
忘却
私は自分の人生が目の前にぱっと現れるのを見た」
記憶から―「静物と肖像」 -
本書では・なぜ人は1歳までの記憶を持っていないのか?・なぜ、匂いの記憶は鮮烈なのか?・サバンの記憶方法は?・なぜ、年を取ると時間が経つのが速くなるのか?といった、記憶に関する良くある疑問に解を与えようとしている。が、実際には何一つ確定的結論は無く、欲求不満が残る。
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図書館
挫折 -
気づけば夏もあっという間に過ぎてしまいましたね。年々時が経つのが速くなる気がします。どうしてかなあ。
・・・と思っていたら,ぴったりの本を見つけました!タイトルはずばり「なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか」。
記憶についての心理学の学術書なのですが,タイトルが示すとおり,なんだかこころ惹かれるテーマについて書かれています。
たとえば,
「特殊な記憶能力をもつ人々(サヴァン症候群やチェッカー名人など)」
「トラウマと記憶」
「年を取ると若いころのことばかり覚えているのは何故か」
「既視感体験(デジャブ)」
「臨死体験」
などです。
この本の面白いところは,心理学の最新の研究データを示すのみでなく,人間が人間の記憶について「心に感じて」記録に残してきたこと,つまり小説や映画や絵画をテーマの口火としてとりあげて論じているところです。
学生のころ,文学の先生に言われたことがあります。
「人間の心は心理学ではわからない。文学ですよ。」
この本の著者ダウエ・ドラーイスマは,それを地でいっています。そして,それらの記録が,心理学の実験や脳生理学でどのように説明できるのかが説明されるので,感覚的にも,論理的にも納得ができるようになります。
また,各章の最後にはいつも,そのテーマに沿った文学的な一文が用意されていて,単なる学術書ではなく格調高い文学を読んだような気分を味わうことも出来ます。
それにしてもこの人の守備範囲の広いこと!人間の心について追求するならそこまでカバーしなくてはいけないのね・・・。
ダウエ・ドラーイスマはオランダの心理学史の教授です。心理学「史」というだけあって,その実験や調査のデータは,最近のものだけではなく,1800年代のものがざらにでてきます。
このように研究の流れを追うことで,人間の記憶について,心理学や脳生理学の研究はどこまで説明可能になったのか,そして説明できていない部分は何かがよく理解できます。
心理学の専門書ですので読むのはかなり骨が折れますが,心理学がいかに「人間」について考えている学問であるかを感じさせてくれる良書だと思います。
それにしても,読んでいるうちに前に書いてあったことを忘れてしまって,中々読みすすめられない・・・。
「なぜ年をとると今読んだばかりのことを忘れるのか」。次のテーマはこれだな。
http://opac.lib.tokushima-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?materialid=209004057 -
心理学や脳科学などの多くの関連一般科学書と内容は大差ないが、使われている資料や切り口が珍しく、このての本に読み慣れている読者層にも新しい発見がありそう。
回想隆起、レミニセンス効果などの図表は初めて見た。 -
No.535
心理学は奥が深い。時間の捉え方にも、心は大きく影響する。
エビングハウスの忘却曲線の解説があった。
サヴァン症候群の解説が分かり易かた。例えば写真のような風景画を描くひと。正確な輪郭を記憶だけで鉛筆一本で表現することはできるが、その絵に柔らかさとか表現力を広げることはできない。人の顔は覚えられないという。それは変化に富むから。連続性を認知できないため、個人を特定できない。 -
タイトルにひかれて手にした本。
確かに年々、日が経つのが早く感じます。
ただ…この本はちょっと専門的すぎて読みにくかったです。
思っていた内容と違ったので少し残念でした(>_<) -
「なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか」と言うタイトルはこの本の全体の指標ではなく、副題の「記憶と時間の心理学」がむしろ主題としてしっくり来る内容だった。
世界中の心理学、精神分析、文学などの大量の研究データを引用した、かなり学術色の強い本。例えば「一番古い記憶」という研究テーマに関しても、ユングを始め様々な前人たちの多角度からの説を「こういう意見もある、それに対してこういう疑問を持って研究した人も居る」という体で展開して行き、どの説が正しいと言い切ることもない。
データの取り方の記述が詳細で本題に辿り着くのに時間が掛る為読むのに骨が折れるが、苦労の甲斐あって目からウロコの研究結果を沢山目にすることができた。再読は…ないかな。 -
記憶にまつわるメカニズムを考察した抜群に面白い本です。著者はオランダの心理学史教授。一番古い記憶、匂いと記憶、サヴァン症候群、デジャブ、認知症、臨死体験 などについて心理学的、脳科学的な観点から解説していきます。
題名となった一番興味深い設問、「なぜ年をとると時間が速くなるのか」については、3つの色々な説が紹介されます。いつまでもくっきり見える細かい部分は、実際にはずっと近くにあるという印象を与える望遠鏡効果、年をとると若いころのことを連想しがちになる、レミニセンス効果、老化により体の中の体内時計はゆっくりと時を刻むようになりその分時間がたつのが短く感じられる、生理時計の影響。
著者の見解は、レミニセンス効果と、生理時計です。
過去の色々な事故、実験、症例、文学作品から、興味深い話が紹介されますが、一番心を打ったのは、夫の死後、老人ホームで暮らしてきた、アルツハイマーを患った83歳の女性の手紙です。
亡くなったことも覚えていない、夫に手紙を書きます。
「ご承知のように、私たちはアルフェンの昔のお仲間と、休暇でここデンヘルデルに来ています。そして、ここでみんないっしょにすてきな1週間を過ごすつもりです。ちょうどいま、あなたと離れ離れでいるのはとても悲しいと思っていたところです。最後にはまた何もかもがうまくいきますように。
私はアルファンの、昔のお仲間と一緒に、ここデンヘルデルにきています。最後には何もかもがうまくいきますように。
だって、こんなふうに離れ離れになるのはとても悲しかったので。そんなことになるとは思っていませんでした。
ここにはお仲間がたくさんいます。ただ、あんなに冷たく別れを告げたのは、悲しいと思っただけです。
家に帰ったら、また何もかもがうまくいきますように。こんなふうに離れていなくてもいけないなんて、悲しかった。ここはみんなといっしょで、とてもいいです。もう、あまり書くことがありません。ただ、家に帰ったら、私たちがもっと仲良くなれますように。ここはみんなといっしょで、とてもいいです。
それでは、愛するあなた、もうあまり書くことがありません。そして、一週間したら家に帰ります。また、その時には、私たちが仲良しでありますように。それでは、愛するあなた、いつもあなたのことを思っています。本当に。大きなキスを。」
記憶の窓が小さくなり、反復に次ぐ反復の手紙です。それでも夫への思いは消えません。 -
割と専門的。そしてそんなになぞは解き明かされず、さらに深まっていく…興味深い考察がたっぷりあるが「で、結論は?」というと結局闇の中。諸説あるのだなというのが現時点での結論か。
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