- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062133661
感想・レビュー・書評
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#表題作は、完全な蔵書を求めて結婚した収書狂の顛末。事件の枕にあたるミロのビーナスの話は、まるでその外された腕が助手の恋する両手になったようにも読め、うっすらとエロチック。
#「劣るものを捨て」とあるが、かぶった本の片方を処分できるものだろうか。同じPFC版だけど、帯も付いてるけど、でもでもその『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』は、私が読んだ『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』じゃない……って暴れないのかしら。つまり読んでない本なのか。読まないならブクログ上で「収集」すれば、紙魚家も崩壊しなかったのに。
(2009/03/24)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編集。
書いた時期もテーマもマチマチなので、イマイチ入り込めない感じでした。
昔からの本格ミステリのファンが楽しめるのかな、と。 -
(収録作品)溶けていく/紙魚家崩壊/死と密室/白い朝/サイコロ、コロコロ/おにぎり、ぎりぎり/蝶/俺の席/新釈おとぎばなし
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語り口に癖があるから万人向けではないけど、お伽噺好きな自分には、最後の「新釈おとぎばなし」とか興味深かった。字面だけ追っていたら、見逃している真実ってあるのかもしれないなあ。1冊の短編集として考えると、統一感が無く少しバラバラな感じがして、そこが残念なところ
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怖い話、奇妙な話、青春のひとコマと、色々な種類の話が詰まっています。読みやすいのに、いつまでも何かがひっかかっているような、読後感でした。
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『狂気にとらわれていくOLを描いた「溶けていく」、日常の謎を描く「おにぎり、ぎりぎり」、『メフィスト』連載の「新釈おとぎばなし」など、優美なたくらみにみちた「9つの謎」を収録したミステリ短編集。』
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短編集。中身のジャンルはバラバラ。
自分にはイマイチ合いませんでした。
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