- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062134217
感想・レビュー・書評
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やっぱ、こういう人なんだな。小説の登場人物のままの性格だ。
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初めて読んだ絲山さん。わかるわかる〜とうなずきながら。さばさばしててこういう人好きです。
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ひゃあ、おもしろいっ! こんなにおもしろいエッセイ集を、前はなんで読まずに返したんだろう。激しく自分がわからん。
この本が出たとき、すぐ図書館で借りたんだけど、そのときは頭が小説モードになっていてエッセイな気分になれず、読み始めてもどうも気分が乗らず進まず、そうこうしているうちに返却期限が来てしまい、「まあいいや、後でまた借りよう」と一度返却、そのまま時が過ぎ去って、今、さらにもう一冊エッセイ集がいつの間にか出ていることを知って、「そういえば」と本書のことを思い出し、新しい方のエッセイ集を予約、ついでに本書も借りなおして読んでみたのでした。そしたらめっちゃおもしろくて、一気に読み終えてしまいました。
あまりのおもしろさに、にやけてしまうだけならまだしもぐふっと吹き出してしまうので、外で読まなくて良かった。これを読んで、絲山さんの人となりがわかるにつれて、作家としてだけではなく一人の人間として絲山さんのことをどんどん好きになっていった。作家のエッセイって、読むと、その人の小説がより深く理解できて味わえるんですね。ああなるほど、だからああいう作品が生まれたんだ、とわかるのが、また、生身の作家さんの存在を感じられることが、うれしい。
禿を好み、「クソオヤジがっ」と寝言で吐き捨て、引越が好きで祭が嫌い、編集者S氏と食べ合わせ実験をし、バリバリの喫煙党で、本はほとんど読まず、群馬に惚れ込んでいる。エッセイを五七調で書いてみたり、自分のトリセツを作ってみたり。
エッセイには、中身が濃くて勉強にもなっちゃうような読み応えのあるものと、肩の力を抜いて気軽にさらさら読めてしまうものとあると思うんだけど、本書はその中間に位置します。けっこう読み応えがありつつ、スルスルと読めてしまう。逆か。スルスルと読めるのに、ガツンとボリュームがある。
歯切れのいい文章。気取らない語り口。内容はさることながら、文体からしてバラエティに富んでいて、まったく飽きさせない。どころか、次は何が出てくるのか、ワクワクしながら読みました。とにかく絲山さんの魅力に溢れた一冊です。
ただ、絲山さん、煙草が好きでやめられない気持ちはとてもよく伝わってきましたが、やっぱり吸いすぎには気をつけてください。あなたの文章をこれからも長く読んでいきたいから、なるべく健康で、元気でいて欲しいと思うのです。
読了日:2008年8月22日(金) -
小説を読んで、サバサバしているなあと思っていたんだけど、
エッセイを読んで、まさにサバサバしている人だと思った。
ちょっと不機嫌にすぎる気がしないでもないが、わかるところは多い。 -
<b>「この頃、仕事が忙しくて……」<br>
なんて溜息まじりに言われると、なんと! 禿がすすむじゃないか! もっと頑張れ! 悩んでいい仕事をしてくれ! 海藻厳禁! などと心の中で快哉を叫ぶのである。</b>/「禿礼賛」<br>
(P.18) -
この人のエッセイは初めて。こんな人だったのかと驚きつつ、楽しかった。リズムのよい文章。
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やっぱり好きかも。
「アンチグルメ体験が、めちゃツボにはまってしまった(笑)。 -
鋭くて勢いがあってセンスがよい。
思いきり爆笑してしまった。
特に、食事に対するこだわりのなさ(コンビに弁当で十分というところ)が面白かった。
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攻撃的な感じもしたが読んでいて面白かった。気合を入れて書いているのだろう。自虐的でありながら、傲慢で尊大な感じが好ましい。
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未読