徳富蘇峰 終戦後日記ーー『頑蘇夢物語』

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062134248

作品紹介・あらすじ

新事実が次々になる幻の日記、第一級史料を発掘。明治・大正・昭和を通じて活躍した言論人で歴史家、徳富蘇峰が終戦直後から綴った日記を初公開。無条件降伏への憤り、昭和天皇への苦言から東條、近衛ら元首相への批判と大戦の行方を見誤った悔悟の念を赤裸々に明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 読了。戦後直後の軍人不正行為の暴露記事・臨時軍事費の批判記事だけが面白い。著者が正確な情報を持ち得なかったとはいえ、例えば、ミッドウェー海戦が大本営発表とは異なり、重大な結果だったという程度のことは知っていたのであるから、様々なことを類推しえたであろう。となれば、少なくとも、自身は無知であるとの自覚は持つべきだし、無知である以上は、せめて言論にて戦争には加担できないという自制が求められるのではないか。しかるに、無知であることを錦の御旗に、他者に舌鋒鋭く批判を向けても、天に唾するものではないか。

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著者プロフィール

明治・大正・昭和にかけて活躍した言論人、歴史家。1863年、熊本県生まれ。本名は徳富猪一郎。熊本洋学校に学び、14歳で同志社英学校に入学、新島襄の教えを受ける。1887年、民友社を設立、『国民之友』を発行。1890年には国民新聞社を設立、『國民新聞』を創刊。同紙において日清戦争では「日本膨張論」を唱え、日露戦争では桂太郎内閣の「艦隊増強論」を支持。国論に大きな影響を与えた。以後、明治から昭和にかけて日本のオピニオンリーダーとして活躍。1911年に貴族院勅選議員に任じられる一方で、日本の正しい歴史を残すための『近世日本国民史』を執筆、1923年には同作品により学士院恩賜賞を受ける。1916年に発表した『大正の青年と帝国の前途』は約100万部もの発行部数のベストセラーとなった。1943年、文化勲章受章。終戦後はGHQよりA級戦犯容疑をかけられたが、後に不起訴。公職追放処分を受け、貴族院議員などの公職を辞任、熱海で蟄居の身となった。1952年(昭和27年)に100巻にもおよぶ『近世日本国民史』が完成。1957年逝去。享年94歳。

「2019年 『皇道日本の世界化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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