- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062134392
作品紹介・あらすじ
子どもを天才脳にする秘密は、早寝、早起き、朝ごはん、読書!
3歳までの脳には「何をするか」じゃなく、「何をしないか」が重要だ。英才教育はよほど気をつけないと危険だ。――<「第2章 脳の力」より>
感想・レビュー・書評
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黒川さんのご子息は本当に素直で良い子だと思う。
がんじがらめでなく、語り口調でとても読みやすい。思わず吹き出しそうなエピソードも。
それでも読んでいて、何度涙ぐんだだろう。
働きながら子育てをしてきた人からのとてもあたたかい言葉に慰め、励まされる一冊。
私の息子も大きくなってもお母さん想いでいてくれるかなぁ…(遠い目) -
人工知能研究者という立場から、自身が試行錯誤をしながら行った育児の経験と、脳科学の知識をもとにまとめられた、子育て指南書であり、働く母親へのエールが詰まった一冊です。
そうそう、こんな風に育てたかったの、と思った一冊でした。
著者の子育てエピソードもふんだんに盛り込まれており、ワーママとしての葛藤や、それに対するお子さんの反応など、リアリティーがあって、面白く、とても読みやすいです。ぐっとくるエピソードも多くて、最後のエピソードは、まさかの電車の中で泣いてしまいました(笑)
子育てにちょっと悩んだなと思ったら読んでみるといいと思います。 -
話題の妻のトリセツの黒川さんの本です。かなり昔の本ですが、今現在に出版されるエビデンスに基づいた子育て法を教えてくれる本と内容が矛盾してないように思います。
進学校出身者が数多くいる職場で20年働いていますが、社会にでてからの本人の満足感や、幸福感さらには、社会人としての能力は中高の偏差値だけでははかることができないなぁとつくづく思います。この本の内容を自分なりに理解してしあわせ脳に育てたい、ただ一心にそう思って10年くらいたちました。中学受験の最中も早寝のことがもちろん常に頭にありました。子育て中ダメなこともいろいろやらかしてはいますが、この本に出会えてよかったと思っています。
子育ての結果はまだ出てませんが、ほんとにおススメです。 -
脳科学者、黒川伊保子さんは息子の脳を「しあわせな天才脳」に育てたいと思った。
「親は子に、幸せになってもらったら、本望だ。」
生き抜く力。
私も、息子がキレやすさと無縁な脳に育っていることに、感謝した。私も両親から溢れるほどもらい続けている「誰かがひたすら愛してくれた思い」を息子にあげきれるだろうか。
以下引用。
いい脳の持ち主は「幸福な天才」である。「頭もいいけれどそれ以上に運がいい人」と言われる人たちだ。
具体的に言うと、いつもしみじみしあわせそうで、常に好奇心と意欲を失わず、健康で、穏やかで、あったかい。おっとりしてみえるのに決断は早い。集中力があり、短いことばに説得力がある。頼りがいがあり、飾らない人柄なのに、なめてかかれない威厳を持っている。いつも何かに感謝している。
12歳で、ヒトの脳は子ども脳からおとな脳へ変わる。
13歳の脳は知識の獲得期。
落ち込んだら寝る。煮詰まったら寝る。
15歳の誕生日が来たら、脳は一応の完成体となる。
ここから先、親がしてあげられることは、「いい友人になる」ことだけだ。 -
◆朝5時代の起床がしあわせ脳に。セロトニンがよく分泌されている脳は、満足感や、充実感を、感じやすい。5時55分でも良い。◆何もかもホルモンのいたずらだと思えば、深呼吸できる。 ◆タバコ、酒は前頭葉の発達を妨げ、ドラッグは溶かしてしまう。前頭葉は分別をつかさどる部分。未熟なままだと、《更年期まで思春期》みたいなカッコ悪い大人になる。→働く母の役に立ちそうな本。
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仕事をする母としての経験と、脳科学に携わる立場から見た子育ての理論が混ざってそれなりに説得力ある内容だと思う。もっと早くに読みたかった。
早寝、早起き、朝ごはん、読書。
それで少しでも良い子に育つ可能性が高いなら、頑張ってみようかな。
あと、歳とった自分にも、この4つは必要な気がする。 -
人口知能の研究者が説く、子どもを伸ばす4つのルール
子育て関係のサイトで絶賛されていたので手に取ってみました。
脳には大きく分けて3つの力、無意識のうちに作動する「感じる力」、意識的に働かせる「考える力」そして無意識と意識をつなぐ「直観力」の3つがあり、さらに眠っているときに働く知識工場がある。その3つの力と知識向上がどれもよく働いている脳がいい脳だ、とのこと。
早寝、早起き、朝ごはん、読書の4つ、これが大事という話。
子どもを天才に~みたいな育児本って結構あるけれど、なんというか。。ちょっと宗教入ってて怖い気がする(そういう匂いがするのはあまり手に取らないからホントのとこわかんないけど)
あと、自分の子どもを東大に入れたなんちゃらのほにゃららの子育て法~みたいなのも、うーん、それが何か?という気分になる。
が、この本は「しあわせ脳」っていうのがいいなーと思ったのと、科学者のお母さん(息子持ち)が書いてるからか、子育てというより脳機能!という感じで書いてるのがなんとも面白い。
近くにこんな方いたらママ友関係築きたいわ♪
4つのルールも割りと良くきくフレーズだけど、道徳的、もしくは情緒的に説明してる人は多いけれど、科学的?に何で必要なのかを説明してるのってあまり聞いたことが無いのでその点が良かったです。私なりに納得。
あと、7、8歳の頃に一山くるよ~という話で、その著者のエピソードがなるほどーだったので、うちのもやってくるかどうか楽しみにしておこう。
しかし、別に絶賛ってほどでもないよな。。。というか「脳の仕組み上」といわれたら素人には反証の仕様もないし、ずる~い(笑)なんて思って読んでたんだけど、最後の著者と息子さんのエピソードのところでぐっときました。
今までの人生で(息子さんはその時点で14歳くらい)ママと一緒の人生で何が一番気に入ってる?とたずねたとき、絵本を読んでくれたこと、と息子さんが答えて盛り上がり、じゃあ絵本を読んでみる?と聞くと本気で断られて、ふいにうちにはもう子どもがいなくなってしまったことに気がついて泣けたという話。
絵本を読むのをねだられて、あれもしたいのにこれもしたいのに、と片付けたい家事や仕事に気をもむお母さん、たくさんいると思うけれど、絵本を読む相手がいるあなたは「優しい夢」の真ん中にいる、どうぞ楽しんで、と。
最近、息子がお話ごっこブームで、たわいもない話をもういっかい、もういっかいって何度もねだるんだけど、こういうのもいつか無くなってしまうんだなーと思うと、しみじみしてしまった。
脳の仕組みの理系ちっくな話と、息子さんと著者の数々のエピソードでの子育てライブ感(?)と上手くミックスしてて読後感が爽やかな本でした。特にワーママにはオススメかも。