富の未来 下巻

  • 講談社
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062134538

作品紹介・あらすじ

急速に変容する現代社会。その本質を鋭く見抜き、経済から社会制度、ビジネスから個人の暮らしまで、激変する明日を描き出す!文明の新しいうねりが世界を覆う。

感想・レビュー・書評

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  • 下巻では、ここの国家地域別の考察などを含む内容。相変わらず長いのがたまに傷
    ちょっと以外だったのは、アメリカの教育などについても、今、日本で問題となっているような画一的な教育が問題ではといった話がでており、あれ。。。アメリカって日本とは違うんじゃないの?とか結局そんなんでもないのか?って思った。日本にいると、どうしても、日本は悪い、海外は進んでいるっていう感じで言われるので、どっちも一長一短なんだろう。
    中国とアメリカは別格として、日本の扱いが多かったのも嬉しかった。(日本語版だからだったら残念)
    最後に以外だったのはヨーロッパのことが規制が多くビジネスのスピードが遅いという記載。これもうーん、日本は海外を賛美しすぎでは。

  • ・日本では、製造業とサービス業でいまだに同期がとれていない
    ・今後の衝突では、既存の工場型教育機関を守ろうとする勢力と、これに代わる新しい教育制度を築こうとする運動がぶつかることになる。

  • 上巻のレビューを参照してください。

  • 波が来ている事を感じるだけなら上巻だけでいいかも。その波の大きさを知りたければ下巻もって感じかな。
    この人、もういいおじいちゃんですよ?
    こんな爺さんが気付いてるのに、 どうしてみんなは気付かないの?

  • 2016/09/29 読了

  • 第三の波の話も非常に面白かった。また読み直してみたい。5年に一度ぐらいは・・・。

  • 不平にはパターンがある。
    非効率、貪欲、腐敗、無責任、愚かさ。
    内部崩壊に向かう制度と日常生活の接点で発生する。
    資本主義の終焉
    無形資本と固形資本があって、無形資本である音楽などが、フリーの対象となっている。本とかの情報とかもその類。馬とかはフリーにならない。

    んー、これからどうなるんだろう。

  • 2006年に発刊された今後の世界の潮流を描いた本。インターネット、中国の台頭、家族の崩壊など、さまざま事象の表面的な分析を行うのではなく、その背後にある因果を読み解き、未来の姿を提示する。

    いまから8年前に発刊、ということは著者の頭に10年以上前にあった内容が書かれているのだと思うが、その予言の正しさには舌を巻く。

  •  スーパーなどでは商品購入時の通貨の受け渡しに人件費が割かれ購入商品代金に転嫁される。この様に通貨制度を運用するために必要な経費を上げると切がない。取引の帳簿、会計士、経理担当者の給与、通貨製造、保管、輸送や窃盗、偽造を防ぐ手間、紙幣が本物であることを確認する経費など、通貨を無くすことで生み出される利益は膨大だろう。通貨は本当に必要なのだろうかと著者は問う。『富の未来』下巻は圧巻である。

  • 過去20年に急速に起きている基礎的条件の変化について広く深く考察された一冊

  • 「自然科学が生き残っているのは、それを受け入れる文化があるからだ」
    「そしてその文化が自然科学に敵意を持つようになってきた」

    「科学的方法が攻撃されている。攻撃しているのは『真実の管理者』であり、神秘的な啓示から宗教政治的、宗教的な権威まで、自然科学以外の基準にも続く判断を好んでいる」

    など、示唆に富んだ内容と的確な表現が面白いです。
    時が過ぎると価値が薄くなるタイプのやつですが、まだ楽しめます。

  • 消費生産者など現代における生産活動が過去の産業革命を経てどのようになっていくのかを考察している。

  • 上下の場合、上を読んだら、普通読むのが下巻ですが。
    この本の場合は下巻だけでも読むことお勧め。

  • 寝そうになりながらもよく読んだ自分。とにかく私たちは大変な変化の時代に生きていると、これからは農業でも技術でもなく知識経済の波がぶっはぁ~ときますよと。

    いつの時代も変化の途中だからいつの時代の人も
    大変な変化の時代に、あるいは大変な時代に生まれた!って思うんだろうね。空の青さは変わらないのに。

  • 宗教の部分もとても興味深かった。

  • 上巻と比べると,ひとつひとつの国にスポットライトが当てられることにより,とっちらかりがちだった話がまとまって,面白く読むことができます.現状分析のところは納得いくところもありますが,だから未来はこうなるといった部分に関してはそんなに革新的なことを言ってませんし,説得力もいまいちかと.


    そんなわけでこの本が正しいとも思いませんが,取り扱ってる範囲は広いので,論点の把握の役には立つことかと思います.

  • 「富の未来(下)」
    *将来について確実なlことは何も言えないが、第三の波の知識経済が実現すれば世界の貧困をいっそうする絶好のチャンスになるだろう。
    *中国の発展はつづくのだろうか。2020年には世界的な超大国になっていると予想する論者が多いが、実際にそうなるのだろうか。そもそも中国の勃興が可能になったのはなぜなのかを理解する必要がある。常識的な見方では、中国が驚く程成長したのは、共産主義を放棄して市場経済に移行したからだといわれている。しかし、これでは十分な説明ではない。同じ移行を続けた国はいくつもあるが、中国のように成功した国はないためである。この見落としている点は、シリコンバレーがコンピューター生産を低水準のものから順番に、日本や韓国、台湾に移管するようになりこれらの三国の企業が中国に工場を移して資本をとうじるようになった。もう一つ、チュゴクの指導者は欧米に追いつくことを目標にしており、ローテク産業の開発だけに専念していてはそれは不可能であることを認識してきた。
    *アメリカは失敗が許される国であり、失敗からときに経済的、社会的に価値の高い突破口が開かれる国である。どんな失敗も許され、失敗した後に再挑戦をはかる人が敬遠されるどころか、賞賛される国である。
    *今世界は新たな勢力均衡の時代に入ろうとする論者は多いが、いわゆる多極的な世界、同盟や地域ブロックに分かれて競い合う世界は一つの国から地域が指導するか支配する一極化的な世界よりも経済的に豊かになり平和になるだろうか。この点で、歴史から何が学べるかについて学者の意見は一致しない。

  • 上巻に続き、複雑化した現状をひたすら挙げ、論じる。 さすがにとても多くの軸で、しつこいほどに比較し倒す。 時間、国家、宗教、通貨、教育、科学、ビジネス、 人種間問題、餓え、病、高齢化…。 結局「あるビジョン」を提示するというものではなく、 「複雑怪奇な世の中で、危機もチャンスもある」 ということを強調して終わるにとどまった。 上巻からその気配があったが、やはりな、という終わり方。 一般教養程度にたしなむのにはいいかも。 ただし、現役バリバリのビジネスマンが読んでも、 あまり目新しい視点の提示はないと思いますよ。

  • この本はいつ読むかによって評価が分かれるかもしれない。
    私自身、半年前に読んでいたら、興味を持たないか、
    たいくつな本だと思っただろう。

    『富の未来』というタイトルだが、
    筆者による未来の予想とか解とかではなく、
    未来を考えるための材料として、
    『現在』をうまく分析している本、という印象。
    しかし、これまでの自分が持たなかった
    多くの視点からの分析があり、
    非常にためになった。
    自分で富の未来を夢想してみるのが好きな人には
    お勧めの1冊と言える。

  • 上巻に続き数々のイシューをとりあげ、今起きている変化と近い未来に起こるであろう予測をこれでもかこれでもかと投げかけている。これらのひとつひとつが重なり合って世界経済や国際社会の大きなトレンドを形成しているので、そのかさなりあい方や形成の仕方をどう把握し理解するかは、各人に委ねられているということなのだろう。

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