井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法 (シリーズ 子どもたちの未来のために)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 280
感想 : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (76ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062135108

作品紹介・あらすじ

「憲法の大切さを子どもたちに伝えたい」作家・井上ひさしの新しい試み。「絵本 憲法のこころ」-平和憲法の精神を表している「前文」と「第九条」を、井上ひさしが子どもにも読める言葉に「翻訳」。いわさきちひろの絵とともに、憲法に書いてあることを、心で感じる絵本。「お話 憲法って、つまりこういうこと」-日本国憲法のもとになっている考え方、重要な条文の内容、そして、なぜ憲法をかんたんに変えてはいけないのか?井上ひさしが、実際に小学生に向かって話した内容を再録。

感想・レビュー・書評

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  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法 - YouTube
    https://www.youtube.com/watch?v=cXr0Jymes8k&feature=youtu.be

    『井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法』(井上 ひさし,いわさき ちひろ)|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000183309

  • なぜ憲法改正なのか。

    本当に日本国憲法は時代にそぐわない黴の生えた代物なのか。
    本当に日本国憲法では日本人は主権者としてのアイデンティティを確立できないのか。

    あらためてそういうことを考えさせらえれました。

  • 井上ひさしさんが、日本国憲法の前文、そして9条を「日本の国のかたち」として、いわさきちひろさんの絵と共に、子どもにもわかるような言葉で解説しているこの著者。書かれているのは簡単な言葉で書かれた憲法の前文と9条条文なのに、なぜか胸がじーんとして涙が出そうになってしまったと言ったら、信じてもらえないかもしれない。けれど、この憲法の持つ大きな希望、そして、それを子供たちに心から真摯に伝えようとするそのことは、井上氏の切実で大きな願いとして心に響いた。

    小学校の社会の授業で、日本は武力を持たない、戦争をしないという国の大きな決まりを持っていると習ったときに、なんて当たり前のことを謳っているんだろうと思った。戦争で沢山の人がなくなって、国が焼け野原になって、原子爆弾まで落とされて…それでもまだ戦争をするなんて考えられないと思ったから。
    でも、世界で武力を持たないと宣言している国など日本以外のどこにもないとしって、そのことを大きく国の決まりとして掲げているこの日本ってすごいんだと思った。

    井上氏も繰り返し述べていたけれど、武力を持たず、基本的人権を尊び、問題は話し合いで解決する、ということを定めたこの憲法は本当に旧くなってしまったのだろうか?それどころか、他のどこの国にも定めていないこの国のかたちは、まだまだ新しいものなんではないだろうか?

    最高裁で違憲判断がでた選挙区の問題。実際は違憲状態のまま、この国の政治が行われてる。日本の進むべき道が曖昧なのも、違憲状態を放置してしまうそのことにすごく大きな問題があるのではないかと思えてならない。

    もう少し娘たちが大きくなったら、必ず一緒にこの本を読みたいなと思う。

  • きょうは憲法記念日だ、と思ってずっと前に読んだ本を本棚から何冊か探し出した。そのうちの一冊。
    たぶん、今まず必要なのは、憲法には何が書いてあるのかをもう一度確認することなのだと思う。
    そういう意味で、この本はとてもわかりやすく、そしてちょっと胸がふるえるようなようなことばが書いてある。ことばの力を信じる人が、子どもたちに向かって精一杯語りかけているからだと思う。

    よく考えぬかれたことばこそ
    私たちのほんとうの力なのだ

    そのことば通り。
    まずは、ここから。

  • 日本人として忘れたくないことを、宣言として憲法にしているのだ。
    ということを、教えてくれる本。
    終戦記念日にみんなで群読でもしたい。
    こころにひびく言葉と絵で伝えてくれる。

  • 2012年2月27日
    子ども用に買ったものだけど、自分でも読んだ。

    基本的には純粋な平和のお話だと思う。

    が、疑問に思ったところがいくつかあった。
    普通の大人ならとーぜん知ってることかもしれないんだけど、私はどーにも、あほすぎる…

    疑問その1
    (p40「あたらしい憲法のはなし」の引用より)
    だから、こんどの戦争をしかけた国には、大きな責任があるといわなければなりません。

    →それって、日本じゃないの?真珠湾の奇襲攻撃??

    疑問その2
    (p41 憲法の前文の話)
    「この憲法をつくったのは日本国民である」と書いてある。

    →え?GHQじゃないの??

    疑問その3
    (p46 第九条の話)
    日本国家が国としてよその国の人を殺したり、武器をつくってよその国に売ったりはしていません。

    →日本のメーカーで武器作ってるところあるよね?「日本国家が国として」じゃないからいいの?それとも、外国に売ってないの?

    疑問が出てくると、うまく読み進められない。疑問が頭について、内容がわからなくなる。

  • 憲法の出来た背景、想い、現代を生きる我々に伝えたいことがわかりやすく書いてある。

  • この本が出た2006年、既に話が出ていた改憲は、まだ成立していない。でも、改憲に向けた動きがなくなったわけではない。
    スイスみたいな平和を維持するために自国の防衛のための武力を保持する、という考えと、完全武力放棄と、どちらが良いんだろうか、というのは、ずっと考えてるけど、答えが出ていない。日本の自衛隊の現状が憲法と合致していないのはたしかにそうなんだけど、だから憲法を変えよう、と言われると、本末転倒のように思えてしまって、違和感しかない。
    この本を読んで改めて、いまの日本国憲法の考えが私は好きだなと思った。どうかこの考えが、子どもたちが大人になる頃まで、受け継がれますように。

  • とても大事なお約束を
    わかりやすく書いてあり
    大人にも子どもにもよみやすい

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著者プロフィール

井上ひさし

一九三四年生まれ。上智大学仏語科卒。「ひょっこりひょうたん島」など放送作家として活躍後、戯曲・小説などの執筆活動に入る。小説では『手鎖心中』で直木賞、『吉里吉里人』で日本SF大賞および読売文学賞、『腹鼓記』『不忠臣蔵』で吉川英治文学賞、『東京セブンローズ』で菊池寛賞、戯曲では「道元の冒険」で岸田戯曲賞、「しみじみ日本・乃木大将」「小林一茶」で紀伊國屋演劇賞および読売文学賞、「シャンハイムーン」で谷崎潤一郎賞、「太鼓たたいて笛ふいて」で毎日芸術賞および鶴屋南北戯曲賞など、受賞多数。二〇一〇年四月死去。

「2021年 『さそりたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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