井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法 (シリーズ子どもたちの未来のために)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 320
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (76ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062135108

作品紹介・あらすじ

「憲法の大切さを子どもたちに伝えたい」作家・井上ひさしの新しい試み。「絵本 憲法のこころ」-平和憲法の精神を表している「前文」と「第九条」を、井上ひさしが子どもにも読める言葉に「翻訳」。いわさきちひろの絵とともに、憲法に書いてあることを、心で感じる絵本。「お話 憲法って、つまりこういうこと」-日本国憲法のもとになっている考え方、重要な条文の内容、そして、なぜ憲法をかんたんに変えてはいけないのか?井上ひさしが、実際に小学生に向かって話した内容を再録。

感想・レビュー・書評

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  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法 - YouTube
    https://www.youtube.com/watch?v=cXr0Jymes8k&feature=youtu.be

    『井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法』(井上 ひさし,いわさき ちひろ)|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000183309

  • なぜ憲法改正なのか。

    本当に日本国憲法は時代にそぐわない黴の生えた代物なのか。
    本当に日本国憲法では日本人は主権者としてのアイデンティティを確立できないのか。

    あらためてそういうことを考えさせらえれました。

  • 井上ひさしさんが、日本国憲法の前文、そして9条を「日本の国のかたち」として、いわさきちひろさんの絵と共に、子どもにもわかるような言葉で解説しているこの著者。書かれているのは簡単な言葉で書かれた憲法の前文と9条条文なのに、なぜか胸がじーんとして涙が出そうになってしまったと言ったら、信じてもらえないかもしれない。けれど、この憲法の持つ大きな希望、そして、それを子供たちに心から真摯に伝えようとするそのことは、井上氏の切実で大きな願いとして心に響いた。

    小学校の社会の授業で、日本は武力を持たない、戦争をしないという国の大きな決まりを持っていると習ったときに、なんて当たり前のことを謳っているんだろうと思った。戦争で沢山の人がなくなって、国が焼け野原になって、原子爆弾まで落とされて…それでもまだ戦争をするなんて考えられないと思ったから。
    でも、世界で武力を持たないと宣言している国など日本以外のどこにもないとしって、そのことを大きく国の決まりとして掲げているこの日本ってすごいんだと思った。

    井上氏も繰り返し述べていたけれど、武力を持たず、基本的人権を尊び、問題は話し合いで解決する、ということを定めたこの憲法は本当に旧くなってしまったのだろうか?それどころか、他のどこの国にも定めていないこの国のかたちは、まだまだ新しいものなんではないだろうか?

    最高裁で違憲判断がでた選挙区の問題。実際は違憲状態のまま、この国の政治が行われてる。日本の進むべき道が曖昧なのも、違憲状態を放置してしまうそのことにすごく大きな問題があるのではないかと思えてならない。

    もう少し娘たちが大きくなったら、必ず一緒にこの本を読みたいなと思う。

  • きょうは憲法記念日だ、と思ってずっと前に読んだ本を本棚から何冊か探し出した。そのうちの一冊。
    たぶん、今まず必要なのは、憲法には何が書いてあるのかをもう一度確認することなのだと思う。
    そういう意味で、この本はとてもわかりやすく、そしてちょっと胸がふるえるようなようなことばが書いてある。ことばの力を信じる人が、子どもたちに向かって精一杯語りかけているからだと思う。

    よく考えぬかれたことばこそ
    私たちのほんとうの力なのだ

    そのことば通り。
    まずは、ここから。

  • 日本人として忘れたくないことを、宣言として憲法にしているのだ。
    ということを、教えてくれる本。
    終戦記念日にみんなで群読でもしたい。
    こころにひびく言葉と絵で伝えてくれる。

  • 「世界にほこれる日本の憲法を、分かりやすい言葉で解説します。自分の頭と心で憲法について考えてみましょう。」

  • YouTubeから本を見つけて購入。
    現在の自民党の国会議員に見せたい1冊です

  • 恥ずかしながら憲法の中身を知らない
    今更人に聞けない
    そっと紐解く
    なるほど
    私もこの国に生まれたことを自覚しなくては

  • 井上ひさしさんの第九条への思いがひしひしと伝わってきました。

  • ち:憲法記念日がある5月に読み聞かせ。前文と第9条のみ
    BOOKトークこみで、ぽかーんでしたが、ケンカしないでいられるように
    考え続けることをやめちゃいけないという話をしました。

    *********
    ★2022.5(1年・2年・3年)

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著者プロフィール

(いのうえ・ひさし)
一九三四年山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生まれる。一九六四年、NHKの連続人形劇『ひょっこりひょうたん島』の台本を執筆(共作)。六九年、劇団テアトル・エコーに書き下ろした『日本人のへそ』で演劇界デビュー。翌七〇年、長編書き下ろし『ブンとフン』で小説家デビュー。以後、芝居と小説の両輪で数々の傑作を生み出した。小説に『手鎖心中』、『吉里吉里人』、主な戯曲に『藪原検校』、『化粧』、『頭痛肩こり樋口一葉』、『父と暮せば』、『ムサシ』、〈東京裁判三部作〉(『夢の裂け目』、『夢の泪』、『夢の痴』)など。二〇一〇年四月九日、七五歳で死去。

「2023年 『芝居の面白さ、教えます 日本編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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