ロッキード事件「葬られた真実」

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 49
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062135177

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだ田中角栄に関連する書籍。読みやすい。でも登録者40人未満なんですね、、意外。みんな読んでると思って買ってしまった。田中角栄に関連があるものはまた読みたいです。

  • 中盤は政局の話しが中心でした。中曽根元総理のしたたかさが際立ってました。次は中曽根関係の本を読んでみようっと!

  • 平野貞夫氏は衆議院事務局に昭和三十四年、二十四歳の時に就職。昭和四十年から二年間、園田直衆議院副議長秘書を二年、昭和四十八年から三年半前尾繁三郎衆議院議長の秘書を務める。

    児玉誉士夫の秘書である太刀川恒夫は中曽根の書生をしていた人物で当時家族ぐるみの付き合いをしているのは周知の事実。
    事件が発覚した二月五日当日、昼には中曽根幹事長は自ら「今の段階ではノーコメント」と談話を発表。
    田中角栄は田中派総会で事件とのかかわりを全面否定、一方中曽根幹事長は相変わらず、ほぼ「ノーコメント」で通した。

    ロッキード事件の本命は「児玉誉士夫ルート」、中曽根との関係が深い以上、自民党が証人喚問に応じるとは思えない。
    政権基盤の弱い三木を支える中曽根を失えば、政権はすぐに崩壊する。
    が、一転、中曽根幹事長が喚問を承諾。
    前尾議長は「三木も中曽根も、議院証言法の不備をしらんか知らんから、そんなことを考えるんだ!」
    不備:人権保護が不十分、法的な不備が多い、例えば、正当な理由なしに宣誓を拒否するだけで罪に問われ、
    一旦、喚問に応じると一切の偽証が罪になる。弁護士も同席させない、黙秘権が許されないため、政治的にも利用されやすかった。(過去に自殺者がでたので十一年間、証人喚問は行われていなかった)
    ★刎頸の友が小佐野氏になっていますが、違います

    クリーンなイメージで作り上げた三木のスタンドプレーが目立ちます。

  • 冒頭「田中角栄が泣いていた...」末尾「そうか私は田中角栄が好きだったのだ.たまらなくあの男に惚れていたのだ」これを見ただけで大体どんな本かわかると思う.スケープゴートにされた角さんという内容.真実は語られない.数回あっただけなのにこれほど人を惹きつける角さんはすごい.

  • ロッキード事件自体を詳しく知らなかった(当時まだ小さかったため)もう一度確認でき、かなり夢中になって読んでしまいました。児玉ラインが追求されず、検察自ら法を犯すことによって、田中角栄逮捕へと邁進していったあたりから、この日本の政治はおかしくなっていったような気がします。

  • 非常に興味深い。
    日本という国の重要な一面が見えてきます。

  • ロッキード事件における最も重要な案件は児玉誉士夫(CIA agent)ルートとなるはずだ。実際にはロッキード国会において本筋とも言うべき防衛庁児玉ルートは一切究明されず、むしろ脇道でしかない全日空ラインばかりが槍玉に上げられた。
    日本の正解が抱えていた闇は白日のもとにさらされるどころか、さらなく漆黒の闇の中へと埋没していった。

    大勲位

    自由党と日本民主党の保守合同では、結党資金にCIAマネーがながれたのは公然お秘密。社会党や総評の懐柔資金としてもCIAマネーが自民党を通じてながれこむ。中国ロビーをつうじて中国共産党の金持はいっていた。日本共産党にはソ連からも大量の資金が提供されていた

  • 国民は時間が経つにつれて、田中に同情し始めた。それが田中を闇将軍にさせた。
    田中はスケープゴートだったのだ。
    それは今の時代でも同じ。エスタブリッシュを敵に回すとどこかでくじかれる。

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著者プロフィール

元衆議院事務局委員部長、元参議院議員

「2020年 『平野貞夫・衆議院事務局日記 第五巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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