ふたりのイーダ(新装版) (児童文学創作シリーズ)

著者 :
  • 講談社
4.02
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本棚登録 : 116
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062135337

作品紹介・あらすじ

戦争を知らないいまを生きる子どもたちへ。
原爆の悲劇を語りつぐ名作ファンタジー・新装版

「イナイ、イナイ、ドコニモ……イナイ……。」直樹とゆう子の兄妹は、おかあさんのいなかの町で、だれかをもとめてコトリ、コトリと歩きまわる小さな木の椅子にであう。だれかをさがして歩きまわる小さな椅子の秘密とは?

国際児童年記念特別アンデルセン賞優良作品

感想・レビュー・書評

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  • 松谷みよ子さんはやはり巧い。原爆をテーマに据えているが、重いメッセージと物語の面白さがうまくバランスしている。イナイ、イナイと呪詛の言葉のようにツブヤク椅子は誰を待っているのか?イーダとは誰なのか? 妹ゆう子に何が起きているのか?謎解きを軸に進む少年直樹のひと夏の冒険に、秘密のありそうなお姉さんが加わっていく。自慢じゃないけど最後まで謎が解けずに物語に引き込まれながら読みました。極めて正統派の児童文学でありファンタジーだと思います。直樹ゆう子のシリーズになっていると初めて知ったので別作品も読んでみたい。

  • 「イナイ イナイ」
    昔遊んだはずの少女を戦争が終わったあとも廃墟の中で探し続ける椅子。
    なんだかいいしれぬ恐ろしさとそれ以上に寂しさがのこる物語。
    こんなに深い話小学生に読ませていいものなのか?と子供ながらに疑問に思ったけれど、戦争を経てきたすべての人たちの心の痛み、傷というものを他にはない視点で描いている。読んでおいてよかったと今は思う。

  • 古本市にて見かけて、なんとなく買った本。けれどあの時見つけて良かったと心から思う。椅子の気持ち、直樹の気持ち、二人のイーダの気持ち…みんなの気持ちが心に染みた。

  • 椅子が待つ人とは?
    謎解きのように明かされて行く
    広島の原爆の物語

  • 東京から広島に来た男の子が、不思議ないすと出会って謎解きをしていくうちに、原爆の悲劇に触れる物語。小学校のころ、何ともいえない不思議な読後感に、強い印象を持ちました。大きくなったら、娘にも読んで欲しい。

  • 子どもの頃映画で見て忘れられない。

  • 平成26年4月28日
    直樹はお母さんのいなかに妹と預けられることに。その町で歩き回る椅子とすれ違い、導かれて古い建物に。時が止まったような家に何があったのか。原爆の悲劇を語りつぐお話。

  • 請求記号 F/マツタ 資料番号 020154829

  • 怖かった。灰色のイメージ。原爆を題材にしたものに色彩があるものなんて無いけど。
    誰かの記憶や想いを引き継ぐ、という意味での「生まれ変わり」を肯定的に描いてあったけど、私は怖いと思う。

  • 子どもにだけでなく大人にも読んでほしい。

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著者プロフィール

1926年東京生まれ。児童文学作家。戦時中の1943年、童話『とかげのぼうや』を執筆。戦後、坪田譲治に師事し、1951年に『貝になった子供』を出版。1955年、瀬川拓男と結婚後、ともに民話の採訪に取り組み、共著『信濃の民話』『秋田の民話』を皮切りに、民話の採録・再話をつづける。
『龍の子太郎』(国際アンデルセン賞優良賞)、『ちいさいモモちゃん』(野間児童文芸賞)以降のモモちゃんシリーズ、『いないいないばあ』以降の「あかちゃんの本」シリーズや「あかちゃんのわらべうた」シリーズ、『朝鮮の民話』全3巻、『私のアンネ=フランク』(日本児童文学者協会)、『あの世からの火』(小学館文学賞)など著書多数。民話に関する著作に『昔話十二か月』全12巻、『現代民話考』全12巻、『現代の民話』など。

「2014年 『民話の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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