龍の子太郎 (児童文学創作シリーズ)

  • 講談社 (2006年7月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (220ページ) / ISBN・EAN: 9784062135344

作品紹介・あらすじ

太郎のようにたくましく、おおらかに。
日本の民話を再創造した古典的名作・新装版

「おかあさーん、龍の子太郎がきたよ。顔を見せてくろ――。」龍になった母をたずねて、龍の子太郎は長く苦しい旅に。山こえ谷こえ大冒険のすえにめぐりあった母は……。雄大なスケールで日本の民話を再創造した松谷みよ子の代表的傑作。

国際アンデルセン賞優良賞

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

勇敢な主人公が母を探し、数々の冒険を経て成長する物語が展開されます。太郎は、祖母から聞いた母が龍になった理由を知り、友達を助けるために鬼と戦う旅に出ます。この物語は、長野の伝説を基にし、子どもたちの心...

感想・レビュー・書評

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  • わきに龍のウロコのようなアザをもつ太郎。祖母から、お母さんが龍になったことを聞かされる。生まれたばかりの太郎に自分の目玉を与え、盲目の龍となった母。そんな母を助けに行こうとする矢先、友達のあやが鬼に攫われた!あやを助け出し、母を救う旅に出る太郎。
    長野に伝わる「小泉小太郎伝説」等をもとに編み上げられた児童文学です。天狗様に力を授かり、赤鬼を救い、黒鬼と戦うなど、どきどきする場面がたくさんあります。そして、お母さんが龍になった理由が本当に悲しい。創作童話の域を越えて、日本人の心の原風景として、いつまでも残したい物語です。
    ※「まんが日本昔話」オープニングアニメ冒頭に出てくる龍に乗った男の子は小泉小太郎のイメージ。こちらもいつまでも残したいですよね。

  • 龍の子太郎のお母さんが人に戻ってよかった。

  • 想像を超える楽しさでした。
    勇敢な龍の子太郎、さまざま困難も乗り越え優しく胸があつくなります。子どもが夢中にきいてました。イラストもところどころ入っており良かった!

  • そういって、龍の子太郎の手がきず口をさすり、そのなみだがりゅうの目にかかったときでした。ふしぎなことがおこりました。りゅうのすがたは、みるみるやさしい女の人のすがたにかわり、とじられた目はひらいて、そこに、龍の子太郎のおかあさんがあらわれたのです。

  • お母さんが龍から人間に戻れて良かったです。
    ねずみが、「うさぎやキツネは耳がいたい。」と言って赤おにをごまかしたところが面白いと思いました。

  • 大人になってから初めて読んだけど、面白くてページをめくる手が止まらなかった。
    子どもの頃に読んだり聞いたりしていた昔話にありがちなパターンのはずなのに、登場人物達の個性や、冒険や愛情、切なさや滑稽さ、楽しさ等の色んな要素がふんだんに盛り込まれた展開にすっかりハマってしまった。

  • 優しいリズムのある文章。日本語の響きと美しさがある。
    描かれている人物、動物、てんぐやおにの様子が生き生きしている。

  • 多摩図書館が編集した、子どもへの読み聞かせに適した推奨本の一冊。

    「いろいろなタイプの少し長い物語」としてあげられたなかの、「冒険を描いた物語」として紹介。

  • 人生で今日初めて読んで、その面白さにびっくりしているところ。黒おにがすもうの最中に気がぬけて、えへら、となるとこ、とっても好き。
    今一番ほしいものは?と聞かれたら、迷わず米と答える。

  • 「ぼうや~♪」で始まる『まんが日本昔ばなし』のオープニングで龍に乗っている子の話です。
    『龍の子太郎』というタイトルを聞いたことがあっても、話の内容を知っている人はあまりいないのではないでしょうか。

    実はこの作品は、『桃太郎』や『かぐや姫』などのいわゆる昔話とは異なり、話の断片しか残っていなかったものを、松谷みよ子氏がリニューアルした昭和のネオ昔話なのです。

    ストーリーはこんなかんじ。

    龍の血を引く少年が、鬼退治や様々な困難を乗り越えて、不思議な笛を吹く少女に助けられたりしながら、母(龍)と再会。

    龍や、かつて退治した鬼、山の動物たちと協力して山を切り崩し、村を豊かにして、最後は少女と結ばれるという一大スペクタクルとなっております。
    未読の方は、是非一読をオススメします!

  • 龍の子太郎の冒険と成長の物語。使命を見出し、それに生きようとする龍の子太郎に心打たれました。最後にはほろりと涙が…。ジブリ映画の原作になりそうなお話です。

  • 怠け者だった太郎があることをきっかけにかわっていき、貧しい人々の生活をまのあたりにし、それを改善しようとします。
    そんな太郎の様子に心うたれます。

  • 読んだことないと思っていたけれど、目玉を吸って…ってのは記憶があった。この本かな?
    ハッピーエンドでした。

  • 40年以上前から、映画化・舞台化がされているクラシック児童文学。盛り沢山な展開が程よく章に分かれている。子どもに毎晩読み聞かせたが、大人も楽しめる内容。
    73年の東映漫画祭りで公開された時は、樹木希林が山姥、吉永小百合が龍だったとのこと。

  • 娘お気に入りのお話。パパが幼いころよく読んだそうな。
    わたしは浦島太郎や桃太郎ですらあやふや。
    この歳になって初めて知った昔話です。

  • 辰年にちなんで子供の頃大好きだったこのお話を思い出してみました。

    信濃の民話をもとにした松谷みよ子さんのこのお話は、
    龍になってしまったお母さんを
    少年が捜しに行く切ない冒険物語です。

    なぜお母さんは、龍になったのでしょう。
    私の記憶違いでなければ、
    お母さんはおなかの中にいた龍の子太郎のために栄養をとりたくて
    村の禁止事項をおかして、湖の魚を食べてしまうのです。
    一種のたたりとでもいうべきでしょうか。

    わが子のことを思いながら人間でなくなったお母さんは、
    遠い湖の底でひっそりと暮らすことになりました。
    真実を知った太郎が、お母さんに会いに行くため危険な旅に出ます。
    小さな体で何と勇敢なこと。
    「男の子はこうでなくっちゃ」と、感動したものです。

    母を助けるために和が身の危険を顧みず前進する太郎は、
    とても勇ましく、優しくて強い心の持ち主でした。
    こんな男の子っていいなあと思ったものですが、
    捜してもなかなかいないのです、今の世の中。

    龍の子太郎やーい、どこへ行ってしまったの?

  • 昨日から2日間かけて、息子(小2)に読み聞かせた。
    最近集中力もなくすぐに飽きてしまう様子が見受けられたが、
    一日2時間ほどじっと耳を傾けていた姿に驚かされた。
    最後の(おわり)と本を閉じたあと息子の顔も見た時涙を流していたのには更に驚いた。
    大げさに言えば「やっとこの子も心を持ったのだ」と感じた。
    私自身、ひたすら読み上げのどが痛かった思いもあり非常に感慨深い作品となった。
    名作です

  • りゅうになってしまったおかあさんを尋ねて旅に出た龍の子太郎。さまざまな人に出会い、見たこともない広い土地で働いて、龍の子太郎は次第に自分のやるべきことを思い定めていく。
    小学生の頃の愛読書。何と言っても、いわな3匹食べるとりゅうになるというのが強烈なインパクトだった。今でもいわなはいっぺんに3匹以上食べないように気をつけているのだ。大ぐも、雪女などのあやかしやにわとり長者などもこども心にたいへん印象的だった。昔話を読んだりわらべうたを聞いたりする折々に、「これ『龍の子太郎』で読んだ!」と思い返したものである。
    本書は民間伝承などをベースにした創作であるが、久々に読んで、そのベースの確かさに目を瞠った。その伝承の生まれた土地の、土の匂いがするようだ。話もおもしろかった。かつての愛読書があいかわらずおもしろいとホッとする。ただし時代性もあることなので、山を崩して湖を干拓することの是非や、それで人々は幸せになったのか?という疑問については棚上げだ。
    小1の娘たちに読んであげようと思って出してきたら、その日のうちに読まれてしまった。

  • つわりの母親がイワナを3匹食べたからって、どうしてこんなひどい目にあわなきゃいけないの?

    龍に変身してしまって、生んだ子供とも会えない。
    目玉も両方失って。

    母となってから読み返して、なんだか納得いかないところもあるけど…

    昔の人と自然との関係の厳しさ、なんだろうか、と最近は思えてきた。

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著者プロフィール

1926年、東京生まれ。1944年頃より童話を書きはじめ、1956年、信州へ民話の探訪に入り、『龍の子太郎』(講談社)に結実、国際アンデルセン賞優良賞を受ける。以来、民話に魅せられ創作と共に生涯の仕事となる。日本民話の会の設立にかかわり、松谷みよ子民話研究室を主宰。著書に『女川・雄勝の民話』(国土社)『日本の昔話』『日本の伝説』『昔話一二ヶ月』『民話の世界』(共に講談社)『現代民俗考』8巻(立風書房)など。

「1993年 『狐をめぐる世間話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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