一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 5059
感想 : 827
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062135627

作品紹介・あらすじ

春野台高校陸上部。とくに強豪でもないこの部に入部した二人のスプリンター。ひたすらに走る、そのことが次第に二人を変え、そして、部を変える-。思わず胸が熱くなる、とびきりの陸上青春小説、誕生。

感想・レビュー・書評

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  • 陸上、短距離という競技を通じて、主人公である中学生二人が、お互いに、また周りのライバル達と切磋琢磨しながら成長していく物語…と思われる。
    というのも、この本は第三部まであるらしく、まだ第一部を読んだにすぎないので、本当のところの評価はつけられない。
    タイプは違うが、それぞれが短距離という競技においてとんでもなく秘められた才能がある。だが、まだその才能は開花されていない。
    三部まであるということで、展開に無理がなく良いと感じた。ダントツに勝ってしまうのではなく、それなりにもがきながら、上手くいかないことを重ねながら成長している。
    部活をやっていた学生時代を懐かしく思う気持ちもあり、子供の成長を見守る親目線で楽しむ気持ちもありで、楽しく読むことができている。
    早々に第二部、三部を借りに行こう。

  • 『風が強く吹いている』で感動の嵐に包まれていたら、次はぜひこれを!と
    熱心に薦めてくださったブクログ仲間さんのおかげで巡り会えたこの本。

    関東大会も夢じゃない記録が出そうだったレースでバトンを落として失格になっても、
    落としたメンバーを責めるどころか、全員が痛みを共有し
    バトンを渡した方と渡された方両方で「自分が悪い」と責任の取り合いを始める
    高校生たちの、この爽やかさ♪まさに青春です!

    天才サッカー選手の兄と天才的スプリンターの連、という天才ふたりに挟まれて
    自信が持てず、レースのたびにトイレに駆け込む金髪少年の新二、

    あらゆるスプリンターのお手本になりそうな天性の走りができるのに
    まったく欲がなく常にマイペースで、辛い合宿からは夜逃げしてしまう連、

    調子がいいように見えて実は気配りの人、根岸、
    占星術・易・風水に拘り、「最悪のジンクス王」の異名をとる浦木、
    安定感のある走りと誠実な人柄で部員を支える守屋、と

    個性豊かな少年たちが文字通り「イチニツイテ」、
    この先どんな成長を見せてくれるのか、楽しみでたまらない第1巻。

    • nobo0803さん
      ぜひぜひ第2巻、3巻と読み進めてください♪
      最後はきっと、まろんさんにも彼らと一緒にレースをしている緊張感そして感動が訪れるはず!!
      ぜひぜひ第2巻、3巻と読み進めてください♪
      最後はきっと、まろんさんにも彼らと一緒にレースをしている緊張感そして感動が訪れるはず!!
      2012/10/02
    • まろんさん
      3巻もあるので、なかなか手を出せないでいましたが
      400mリレーだけあって、ほんとに疾走感のある描写で、どんどん読んでしまいますね!
      高校生...
      3巻もあるので、なかなか手を出せないでいましたが
      400mリレーだけあって、ほんとに疾走感のある描写で、どんどん読んでしまいますね!
      高校生たちがかわいくって、きゅんきゅんしながら読んでいます(笑)
      2012/10/03
  • 主人公は天才サッカー選手の弟。
    常に兄と比べられ、自分もサッカーをしていたが限界を知る。
    そこで高校から陸上を始めて・・・。
    非常にさわやかな、気持ちの良い物語でした。
    あだち充氏の「タッチ」のような感じでしょうか?
    ちなみに「タッチ」は子供に読ませようと保存していたので、全巻 持っています。
    子供には読ませたので、次は孫に読ませるために保存しようと思っています。

    この「一瞬の風になれ」は子供を含めみんなに読んでもらいたいと思います。

  • これを読むと、高校時代をもう一度やり直したくなる。

  • 爽やかで、心地よくて、ちょっぴり泣けて。とてもいい青春スポーツ小説。

  • The青春な本を久しぶりに読んだ。第二部と第三部も読もう!

  • あさのあつこの「バッテリー」かと思うほど内容が似ていた。天才的なアスリートを軸とした青春物語。安心して読める。早速、2・3部も注文してしまった。

  • サッカーの天才の兄にはなれないとサッカーを辞めた主人公が陸上で才能を開花させるお話。

    序盤の序盤という感じなので、続きの方がより楽しめそう。先生がとても良い先生だと思いました!

  • 青春!ってカンジでキラキラまぶしい。
    新二視点で描かれているが、連に対する怒りや憧れ、失望、嫉妬など、もう見てて若いなー。
    私もいっしょうけんめい努力してあんなキラキラした人生を送りたいです。

  • 青春、陸上、友情、恋愛。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。1989年、「サマータイムで」月刊MOE童話大賞を受賞しデビュー。『イグアナくんのおじゃまな毎日』で98年、産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞、99年に路傍の石文学賞を受賞。ほかの著書に『しゃべれども しゃべれども』『神様がくれた指』『黄色い目の魚』日本代表リレーチームを描くノンフィクション『夏から夏へ』などがある。http://www009.upp.sonet.ne.jp/umigarasuto/

「2009年 『一瞬の風になれ 第三部 -ドン-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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