10歳の放浪記

著者 :
  • 講談社
3.19
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本棚登録 : 38
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062136372

感想・レビュー・書評

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  • 両親と姉の4人暮らしだったが、両親の不仲から父親と二人で暮らすことに。住む家もなく学校にも行けなくなり、一時はホームレスをしていた。幼いながらに自分の状況を理解し、気丈にふるまう姿には胸を打たれる。児童文学の世界では有名な著者。つらい幼少期の経験があったからこそ、子どもたちに愛や勇気を与える作品を書きたいと考えるようになった。

  • 資料ID:92112551
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  • 本名は早苗。父母も九十九里の叔父伯母も従兄も死んだから,一代記を書くかと・・・~小学校5年生当時は豊島区椎名町に住んでいたが,不動産屋に勤める父の帰宅が遅くなる時には池袋や大塚の安宿に避難していた。父が,戦死した母の前夫に嫉妬するからだ。不足する生活費を補うために母が保険の外交を始め,父が仕事を辞めてしまってからは,借金取りが家にやってきて,知り合いの家に預けていた姉の亜希子が穏やかに対応していたが,家財はどんどんなくなり,姉は小さなアパートに移って母と私の避難所を築く。高尾山への遠足の帰り,迎えに来た父と池袋で合流した母に連れられ,翌日には九十九里村の伯父の家に一日だけ預けられるが,それは二ヶ月になり,その間学校にも行けなかった。迎えに来た母は上野に住む母の知り合い・広田さんの家の近くに間借りして,姉と母との生活が始まるが,アパートにも借金取りがやってきて,部屋を引き払う際に,手紙を持たされて池袋で父と再会するが,父と一泊100円のベッドに泊まる生活が始まる。父が日雇いの仕事に出ると,山手線に乗り続け,池袋の映画館で親を捜す振りをして只見の技を身につける。300円の木賃宿では10時までいることが出来たが,父が病気で収入がなくなると,拾った玉を弾いて,裏方のお兄さんや景品買いのやくざに助けられ,宿代と飯代を稼ぎ出す。学校に行く方法を相談しに父が教育委員会を訪ねると,南房総の施設への入所が決まった。浮浪者と苛められながらも,これしきのことに負けていられないと発憤するのだった~小学校5年から6年まで学校に行けなかったから,東京都が南房総に持っている施設で,もう一度5年生をやることになり,母に引き取れて大学まで進み,小学校の先生になったが,結婚して離職し山梨に住んでから,教員時代の子どもとのやりとりから児童書を書き始めた。教員として一番良い時だけを過ごしたんでしょうね。それにしても,パチンコで稼いで宿泊費を稼ぐとは凄い。父母は結婚しておらず,非嫡出子だったのは後で書かれている。元の同級生の二朗君やがおりが良いね。自分と大きく変わらない年頃の人にも大きく戦争の不幸が覆い被さっている

  • NHKの番組でこの作家さんを知りました。

    この本の内容が実話だということはショックですが、それでも幼いながらに一生懸命考えて生きようとする主人公に胸を打たれます。
    家族が一緒に暮らすということを当たり前のように感じていた私には家族が一緒ということがどれだけ幸せなことなのかと考えさせられました。

  • 『かなしみの詩』があまりに自分にとって良かったので、その前作になる『10歳の放浪記』を読んだ。哀れで悲しく無様な父親を憎しみながらも愛する子供心、胸にしみます。パチンコやさんのヤクザの人、幸せになってたらいいのにな。

  • 20/7/10

  • 毎日家に帰って寝て、3度3度のご飯が食べられ、学校に行って勉強する。そんな当たり前と信じられている日々の大切さを再確認させられた。

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