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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062136808
みんなの感想まとめ
生命と死の狭間で揺れ動く感情を描いた短編集で、各作品は個性的な女性たちの視点から語られます。登場人物たちは、時には不気味さを伴いながらも、力強く日常を生き抜いていく様子が印象的です。例えば、妊娠に悩む...
感想・レビュー・書評
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村田さんの作品を読んでいると、時々「女史」という言葉が頭に浮かびます。この作品はそうした女史感満載の短編集でした。フェミニンなど関係なく、ノシノシと我が道を歩く女史です。
娘の出産や、生まれたばかりの孫にとんでもない桃太郎を語る祖母を描いた「力姫」。友人の主人の葬儀の帰りに何度も”瑤子の夫はどのくらい焼けたのだろう”と思いながら恐竜博物館を見学する「残害」など。いずれも身体や生命に関係した、妙に可笑しかったり、不気味だったり、しかし存分に楽しめた9編でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再読。
続く日常に突然立ち昇る死の気配と、そこからじわじわと幻想が滲み入り交じる短編集。
予想していなかった妊娠に悩む娘からの電話を受け、継子殺しの民話を頭に浮かべながら煮込み料理を作る「庭の鶯」は何ともおどろおどろしい。
しかし「庭の鶯」の続編と思われる、子を産み「母」となった娘のふてぶてしく力強く変化した身体と精神と、力強く成長した孫娘を主人公とする改変桃太郎の物語を聞かせる「力姫」のラストは爽やかで未来への希望を感じさせる。
手術を控える夫の為、増血作用のあると言われる鯉を買って煮ては食べる「鯉浄土」、本当は存在しないかもしれない「小さな妹」を抱えて介護入浴をさせてほしいと電話をかけ続けてくる男の話「二十五年の妹」が個人的には好み。
「力姫」は例外として、どの作品も脂っけが薄くカサカサと乾いているのにどこか湿り気もあってどこか不穏。死だけでなく、生命自体が力強く故にグロテスクさも孕んでいる -
主人公はどうやらすべて終戦時に生まれた女性のようだった
夫が動脈瘤なのが共通っぽい
すべて2000年代に書かれた短編集
雰囲気は良かったとおもうんだけど、内容よく覚えてない
鯉浄土は、鯉こくの話
鯉こく10時間煮込むと鱗も骨も柔らかくなるらしい、美味しいのか?
最後は10時間煮込めなくて次の日に持ち越しになってたけど、冷えてまた煮込んで大丈夫なのか気になった
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2022.08.17 図書館
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読みたかった作家。
思い出したはいいけど何で読みたかったのかは忘れた。メモにはあと『蕨野行』『龍秘御天歌』が記してあり、芥川賞受賞作品の『鍋の中』も加えてあった。
読めばわかるかと思ったが、何で、というところは相変わらずはっきりせず、しかし久しぶりで純文学を味わったので良いかな。
「からだ」「庭の鶯」「薔薇体操」「力姫」「科学の犬」「残害」「鯉浄土」「二十五年の妹」「惨惨たる身体」の9短編集。
短編の語り手がすぺて年配の女性の「私」という特徴がある、のは珍しい。「である」調ばかりではなく「です、ます」調もあり、おやと思う。端整な文章で、現実味があるのに、するりと幻想の世界に入っていく不思議、ファンタジーのにおいがうるさくなくうまい。
「庭の鶯」のぞわっとするところが好き。 -
九篇から成る短編集。「生命」や「身体」ををめぐる連作、という感じ。それらの主題は当然「死」を引き寄せ、幾つかの短篇には時に冷ややかに、時にひっそりと影を落としている。
「庭の鶯」の、お伽噺や昔話が孕む淡々とした残酷性を織り交ぜながら、物語では不安は解消された筈なのに、何とも不穏な締め括りがもやもやとした落ち着かない感じを胸に残す。
「力姫」は生後間もない赤ん坊が登場するせいか、愉しく明るい空気感にほっとする。
「惨惨たる身体」では身体の部位を用いた比喩から立ち上がる生々しさに、流石言葉を商売道具にしている人だと思った。
一番印象に残るのは、やはり「科学の犬」。眩しく哀しいラストの情景はズルい、ダメだろう、と心の中で文句を言うことで何とかやり過ごす。村田さんの幾つかの作品中で飼い犬が登場するが、犬好きなのだろうか? -
人類の本能もまた、備わったものであり、その存在目的などわかるはずもない。ただ、それぞれの感情の中に生きるのみ。
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短編集。体について、命について、死についてがテーマになっている。とくに体。体と命は別物だ。「科学の犬」を読んで激しく頷く。分析しても命は見えない。
しかし「科学の犬」はつらい話だった。動物実験の話は私には堪えた。
あとは「二十五年の妹」。ずっと十一歳の妹を抱え続けながら生きていく兄の気持ちはどうなのか。 -
短編集。淡々としているがどこか気味が悪い、読んでいる側が不安になるような話たち。「庭の鶯」が一番好き。
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やっぱり短編の名手だと思う!
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気持ち悪い。でもそこが実に良いのだ。
村田氏の乾いた端正な文章と、それに反して生理的にじわじわくる気持ち悪さは、不快感に限りなく近い快感をもたらす非常に皮膚感的なざわめきである。しかも気付かぬうちに虜になる類のそれである。
今作も、そんな村田節に浸ることのできる良作集だ。
またこの作品集では、小説自体の面白さだけでなく、村田氏のタイトルセンスの妙も存分に味わえる。表題作をはじめ、薔薇体操、力姫、25年の妹‥。どれも思わず口にだして舌の上で転がしてみたくなる魅力的な響きばかり。相変わらずうまいなあ、と唸らされる。
なお、収録の「科学の犬」は、犬を飼ったことのある人間には涙なしには読めない。残酷ながら切なく胸に迫る佳編である。 -
きた、このグフフ感のなかの切実さ。
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独特の不思議な世界。
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著者プロフィール
村田喜代子の作品
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