獣の奏者 I 闘蛇編

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062137003

作品紹介・あらすじ

獣ノ医術師の母と暮らす少女、エリン。ある日、戦闘用の獣である闘蛇が何頭も一度に死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう。孤児となったエリンは蜂飼いのジョウンに助けられて暮らすうちに、山中で天を翔ける王獣と出合う。その姿に魅了され、王獣の医術師になろうと決心するエリンだったが、そのことが、やがて、王国の運命を左右する立場にエリンを立たせることに…。

感想・レビュー・書評

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  • さあ来たぞ!『獣の奏者シリーズ』の幕が開いたぞ!

    全4巻(最初は全2巻だったみたい)の第1巻の役目を完璧に果たした闘蛇編は、登場人物の背景を語り、最後の最後になるほど!獣の奏者ってそういうことか!ピンと来させて終わる

    それだけなのにもう面白い、もう面白いけど☆4だ!だってどんどん面白くなっていくのは確実なので今☆5をつけちゃうと4巻では☆78とかになってまうからね(なるかー!)そんな理由の☆4があったっていいじゃない

    それにしても上橋菜穂子さんのネーミングセンスよ
    闘蛇に王獣ですよ!字面がもう かっこいい!漢字のもつ美しさを存分に活かした名前だと思いませんこと?
    漢字っていいよねー

    あー日本に生まれて良かったー!(織田裕二in世界陸上風)

    • 1Q84O1さん
      ひまわり師匠
      ついに『獣の奏者シリーズ』に行きましたね!
      師匠が読んでくれるの待ちに待ってましたよ♪~(´ε` )
      2巻からは☆5では足りな...
      ひまわり師匠
      ついに『獣の奏者シリーズ』に行きましたね!
      師匠が読んでくれるの待ちに待ってましたよ♪~(´ε` )
      2巻からは☆5では足りなくなりますよ!

      闘蛇に王獣…
      確かに字面かっこいいかも(・∀・)イイ!!
      2023/02/15
    • ひまわりめろんさん
      で、すでに読み終わってたりしますw
      で、すでに読み終わってたりしますw
      2023/02/15
    • 1Q84O1さん
      はやっ!
      本当に読み終わってますやん( ゚д゚)
      はやっ!
      本当に読み終わってますやん( ゚д゚)
      2023/02/15
  • ドラゴンファンタジー好きの人におススメしてもらった本。読了に4時間かかったけれど、体感としては2時間ぐらいのあっという間。のめり込んで読みました。

    エリンの母は優秀な獣ノ医師であるが、ある日、闘蛇が一度に何匹も死に、責任を一人で負わされ死刑に処されることに。母を助けようとしたエリンは逆に母に助けられ、野生の闘蛇に乗って村を去る。エリンは山に住むジョウンに助けられ、ジョウンから様々な知識を吸収していく…

    生き物と共存しながらも、生き物のあるべき姿を考えていくエリン。差別や、しきたり・慣例を越えて仲間にも恵まれます。私のブクログの名前を『ゆーやん』に変えたいわ、と思うぐらいです。

    この『Ⅰ闘蛇編』は『Ⅱ王獣編』とセットなので、今は何も解決していない状態。続きが楽しみです。

  • (2015年4月 文庫で再読)

    祝!本屋大賞!ということもあり、守り人シリーズを読み終えたこともあり。
    すっごく久しぶりに読み返しましたが、何ておもしろく気高く哀しい話なのか。
    「鹿の王」が動物と病と医術のお話だけど、そういやこれもそうだね。

    しかしエリンやイアルのその後をその後を知って読むとなんともいえない切なさと愛おしさが込み上げます。

  • nhkのアニメで放送されていてこの本を手に入れた。
    アニメより、何十倍も面白く、人間臭さがでている。

    これは、小説なのだろうか・・・?
    どこか昔の、歴史小説を読んでいるようなお話だ。

    • しをん。さん
      コメントありがとうございます♪

      私は、守り人シリーズは読んだことがないのでぼちぼち読みたいと思っているのですが、
      面白く奥深いお話で好きで...
      コメントありがとうございます♪

      私は、守り人シリーズは読んだことがないのでぼちぼち読みたいと思っているのですが、
      面白く奥深いお話で好きです♪
      2012/09/14
    • 猫丸(nyancomaru)さん

      「面白く奥深いお話で好きです♪ 」
      個々の話にはバラつきがありますが、シッカリした世界観が結構楽しめます(未だ半分くらいしか読んでませんが...

      「面白く奥深いお話で好きです♪ 」
      個々の話にはバラつきがありますが、シッカリした世界観が結構楽しめます(未だ半分くらいしか読んでませんが、、、)
      「獣の奏者」に読み始める前に「月の森に、カミよ眠れ」を挟む予定。。。

      月の森に、カミよ眠れ
      2012/09/26
    • しをん。さん
      ですよね。
      なにか、歴史小説を読んでいるみたいで、その世界に引き込まれてしまいます。

      「月の森に、カミよ眠れ」って、上橋さんの物語ですよね...
      ですよね。
      なにか、歴史小説を読んでいるみたいで、その世界に引き込まれてしまいます。

      「月の森に、カミよ眠れ」って、上橋さんの物語ですよね♪
      ブグログのレビューを見たりして、読むのを迷っていたのですが…。
      またまた、ぼちぼちと頑張ります(笑)
      2012/09/26
  • 以前ビブリオバトルで友達が紹介していた本で気になってはいたけど、表紙やタイトル、めっちゃファンタジーなストーリーに惹かれなくて、その時は読まなかった。でもこの前図書館に行ったとき「なんか面白い本教えてー」と言ったら別の友だちがこの本を勧めてくれたのでそんなに面白いなら読んでみようと思って借りた。

    結果。面白い。確かにファンタジーだけどその中にしっかりとした筋が通っていて、本当にこんな世界もあるのかもしれないと思わせてくれる本だった。自分が生き物とか好きなのもあるのかもしれないけど一気に読んでしまった。

     ただ全面的に好きなわけではなくて、まずこの作者の文体が好きじゃない。別に嫌いなわけじゃないから内容が面白ければいいけど、個性がない。たしかに、急に特滋水だの闘蛇だの知らない単語がいっぱい出てきてるのにそれをちゃんとストーリーの中で説明する技術はすごいと思った。けどこの人の文章に読者を物語の世界に引きずり込むような力はない。おすすめされたから読んだけど、借りるかどうか決めるためにパラパラっと読んだんだとしたら絶対借りてないと思う。
     それからストーリーについてもエリンについての話は面白かったけど途中に出てきたヤントムとかイアルの話はすっごい読みにくくてつまらなかった。あれはいらない。ていうかなんで人物の名前をこんなにわかりにくくするんだろう。本に限らずファンタジー系の作品って登場人物の名前がわかりにくくてギブることが多々あるからぜひ覚えやすい名前にしてほしい。別に闘蛇やら聖獣やらがうようよしてるけど人間の名前は今の日本と似たような響きだっていう世界線だっていいじゃん。あと今思ったけど闘蛇っていう名前はかっこいいけど聖獣は響きが中2っぽいな。
     エリンが学校に通うあたりは、思い返してみるとなんか夢女子の妄想って感じがして恥ずかしくなってくる。男子ばっかりの学校に入って強い女の子に守られて、、。で、自分は色々特別なの。みたいな?まあ読んでるときは面白くてそういうあらは目立たなかったからいいけど。
     そもそもアーリョの血を引いてることは良くないこと、みたいなかかれ方をしているけど、自分の感覚だと緑の瞳で背が高い、しかも不思議な魔術を使えるとかめっちゃかっこいいじゃん!と思ってしまう。アーリョの血を引いてることがどれだけ不利になるのかもっとわかりやすくしてほしかった。ていうか、アーリョの血を引いてると不思議な魔術が使えるけど代わりに体がめっちゃ弱いとか、もっと客観的な?デメリットを作ったほうがわかりやすいと思う。それかこの世界でアーリョは奴隷みたいに扱われてるとか。ルックスの設定は余計な気がする。まさに夢女子って感じで。(別にアンチではない)
     あとミステリー要素とのバランスがいまいちかも。悪くはないけどエリンの行動のすべての源は闘蛇の謎を解くため、くらいにしてもいいんじゃないかと思った。そのほうがエリンの行動全てにわかりやすい理由が付けられるし、学校に入ってからの事もより面白くできるんじゃないかと思った。


  • 文体かな。改行をしてくれてるからすごい読みやすかった。
    内容はファンタジーになるんかな。
    展開が早く、なおかつ、今後大きく絡んできそうなキャラクターが出てきたりと、ワクワクしながら読めた。
    エリンの運命がどうなるのか、エリンを助けてくれた人達はまた出てくるのか。
    次巻がすごい楽しみ。
    あと3冊もあるのかと思うと嬉しくなる。

  • 運命に翻弄されながらも、「この世に生きるものが、なぜそのようにあるのか知りたい」という少女の頃からの夢を追求するエリンの姿に感動します!

    長崎大学:クロスパイン

    • librarylovers13さん
      【しんみり芋】

      NHKでアニメにもなりました。けものと人とのつながりと溝を再認識させてくれます。ラストは少しかなしかったけれど、すべて...
      【しんみり芋】

      NHKでアニメにもなりました。けものと人とのつながりと溝を再認識させてくれます。ラストは少しかなしかったけれど、すべての人にオススメです。

      九州大学
      ニックネーム:神野悪太郎
      2013/11/18
  • 今日は、1時間目の終わりと2時間目の終わりの10分休憩のときに、それぞれ同じ理由で二人の女子生徒が図書室に駆け込んできて、急いで1冊の本を返却し、次に借りる本を探してカウンターに持ってきて、急いで帰っていきました。
    二人が言うには
    「今日のお昼休み、短大に行く生徒対象に何か話があるんやって!
    お昼休み図書室来れへんし、今借りに来た~」・・・らしいです。

    今日の昼休みがだめなら、放課後でも明日(明日の土曜日は登校日)でもいいのにと思いますが、たぶん10分休憩のときにも読みたいのでしょう。
    わかります。その気持ち。
    1時間目終了後に返却されたのがこの本です。
    そして、借りていったのがこの第2巻。

    返却してくれた本は
    上橋菜穂子さんの「獣の奏者 I 闘蛇編」

    進学が決まって、「何か簡単に読める本で面白い本でお薦め本ないですか?」と聞いてきたので、
    「これなんかどう?」と手渡したのがこの本です。
    テレビでアニメ放映されていたようで、話を知っている生徒も何人かいるようですが、その生徒は知らなかったようで昨日借りていきました。
    10分休憩の中、急いでいたにもかかわらず
    「もうすっごく面白かった。お母さん死なはる時なんかもうすごい。先生、次の巻借りていくし!」と第2巻を借りて走って教室に戻っていきました。ほど、この本は面白いです。

    ファンタジーです。
    可愛いファンタジーでなく闘いのファンタジーですね。

    『母が指笛を鳴らしたとき、奇跡が起こった。
    決して人に馴れず、また馴らしてもいけない生き物とともに生きる少女エリンの壮大な物語』
    『獣ノ医術師の母と暮らす少女エリン。
    ある日、戦闘用の獣である闘蛇が何頭も一度に死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう』

    この処刑の場面が臨場感あふれ、すごいのです。
    女子生徒が放課後まで、ましてや明日まで続きが待てなかった気持ち、とてもよくわかります。

    女子生徒に・・・・
    「楽しんでね(*^_^*)」

    分類 913/ウ

  • 獣の奏者は、私にとって特別な本です
    それまでの価値観とか感覚とかが覆された気がして一瞬でこの世界にのめり込みました

    児童書なのに、勉強になって、深くて強いメッセージが込められてる
    過酷すぎるシーンもあるし、もう救い用がなく辛かったりもするけど、泣いて笑って感動してさらにはときめいてしまいました笑

    それと、食べ物やいろいろな人々の暮らしぶりなどがとても詳しく書かれていてそこも楽しめ、さすがでした

    本当に大好きな作品です!

  • もう、これほど心が打ち震えた本があったでしょうか!!文句なしに素晴らしい!!

    少女エリンが出会う、さまざまな生きものとの触れ合い・・・。命あるものの生と死について深く・・・深く考えさせられます。その生態系に隠された大いなる謎が明かされたときにはもう!!!脱帽というか、舌を巻いてしまいました。そういうことだったのかと。闘蛇や王獣など、空想の動物が出てくるのですが、本当に存在するかのごとく、力強く、現実感漂う描写に惚れ惚れしてしまうほどでした。

    ただひたむきに、ただまっすぐに。
    人として、獣たちとどう触れ合い、どう向き合っていくのか。
    彼女が己が信念を貫き通した果てにあるものは・・・。

    あなた自身でどうぞ体感していただきたく思います。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上橋菜穂子の作品

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