- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062137416
感想・レビュー・書評
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放送作家の西川司氏が、学習障害で勉強についていけなかった幼少期にであった、情熱的で暖かな森田先生と出会った事によって、学習や運動を克服し放送作家への楚を築くことが出来た自伝的小説です。
中盤から先が上手くいきすぎという感じは有りますが、ご本人がモデルなので何ら言う事は無いです。
インタビューで読んだところ、西川氏はアスペルガー障害が有ったようです。今であれば色々な学習方法が確立されていますがおよそ60年以上前なので、森田先生の懇切丁寧な教育が実を結んだ稀有な例だったのではないかと思います。
家族や親戚からの不当な扱い、母親の兄弟間の贔屓などすっきりしないところもありますが、それを乗り越えてわだかまりなく居られるのならば素晴らしい事です。
素晴しい恩師に出合って頑張れば乗り越えられるというメッセージだとしたら、巡り合えない子供たちはどうしたらよいのだろうと思ったりもしましたが、捻くれた読み方でしょうか・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かっちゃんは小学校に上がるも、簡単な読み書きや足し算、時計の読み方もわからず、特殊学級ひまわりに入るのです。
周りからの扱いもひどいものです。
ところが5年生の時引っ越しで転校となり、その学校には特殊学級はなく、そいういったところへ通うには遠い小学校になってしまうのです。
ところが新しい小学校の普通学級の先生との出会いは、かっちゃんの運命を大きく変えるのです。
これが自伝だというから驚きです。良い出会いは人をこんなにも大きく変える力があるのだということを改めて強く感じずにいられません。
最後は涙をぬぐいながら読んでました。
2016/05/03 -
勉強も苦手、運動も苦手というかっちゃんは、森田先生と出会ったことで、人生が劇的に変わった。
子供の可能性は無限に引き出せるということを、実際に経験した作者の自伝書。 -
小学生の息子にも読んで欲しいなと思います。最後は涙をこらえて読みました。私の親としての学びにもなりました。ありがとう。
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特殊学級から普通学級に5年生で転校した少年の成長物語であり、著者の実体験。北檜山小学校が舞台。
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2013.7 子供が読んで面白かったと言うので読んでみた。ひまわり学級から、ほんの数週間の春休みの間に、一般学級へ転入できるほどに学力が上がる過程はドラマティックでワクワクした。
タイミングと、良い指導者に恵まれればこんなにミラクルな事も起こるんだと思った。
が、である。あとがきが本編の素晴らしさを帳消ししている。まるで恩知らずなこのあとがきは、本編がすべてフィクションなのではないかという思いさえ起こさせる。
あとがき読まなければ★5つだったけど、読んじゃったので★2 -
かっちゃんはひまわり学級にいた。
時計は読めない、ひらがなも書けない、運動も苦手、おかあちゃんにも嫌われてるんじゃないかって思ってた。
だけど五年生になる前にすごい先生に出会った。
勉強とか運動に関することだけじゃなくて、頑張るってこと、一生懸命ってことを考える本だった。
こんな先生に出会えたら、どんなにみんな輝けるだろう。 -
勉強は大の苦手、何をしても「はんかくせぇ」かっちゃんが、転校を機に、大成長していく。こんな先生に出会うことのできた子供は幸せだなぁ。かっちゃんの素直さも素晴らしい。心温まるお話。
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特殊学級に入るくらいの学力の かっちゃんが森田先生に出会って、勉強の楽しさを知り、どんどんと伸びていく姿
我が子を見て、つい他の子と比べて一喜一憂していまう
普通よりできるのだろうか できないのだろうか そんなことで悩んだり
でも、その子の個性をよく見て引き出してあげたら子どもってどれだけでも伸びるのかもしれない
と、自分も森田先生のような人に出会っていたら人生また違っていたかも
そして子どもたちの個性を伸ばしてあげれる親になりたいものだ
森田先生 本当にすばらしい