下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 201
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062138277

感想・レビュー・書評

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  • なんか納得する。

  • 20130807読了
    2007年発行。講演会の内容を本にまとめたもの。章立ては、学びからの逃走、リスク社会の弱者たち、労働からの逃走、質疑応答。●まず、学ばない子どもたち、働かない若者たちの存在がいまいちピンと来ない。なぜなら、私の周囲はみな学んで働いている人ばかりだから。それって結局、「リスク社会の弱者層じゃない」ってことなのか。●学校に通うこと自体に「教育サービスの購入」という意味付けを与えてしまうと「学び」が成立しなくなる。成果を数字ですぐに計れない分野があるとわきまえるべき。●リスクヘッジについて(P102以降): 助け合いの中でできることで、個人ではヘッジできない。生き残りを目標に掲げた相互扶助的な集団において可能である。有効に機能していた良い例は、日本が貧しい時代に「迷惑をかけあう」システムだった血縁や地縁の共同体(ただしそれは、相互の緊縛や干渉を伴う)であり、現在の70代、80代まではリスクヘッジがどういうことか経験的に熟知していたと言える。リスクヘッジを心がけるなら、起案したプランがうまくいかない場合をリストアップし、代替プランを用意すること。●子育てを交響曲鑑賞に例える発想が面白いと思った。

  • フォトリ10冊目。ニートを個人の資質や病理の問題=自己責任と考えると多分解決は難しい。即時的、即物的でない成果や喜びのあることが社会的に認知されることが必要。学校で武道なんか取り入れているけれど、今の学校カリキュラムに無理に押し込め、短時間授業を受けるだけでは、師弟関係に触れることもできないから、それこそ効果は疑問。お稽古事も市場化しているし、著者のいうような「師」に出会うことが難しそうです。

  • 私にとっては、初めて読んだ内田樹の著書。問いに真正面から正攻法で取り組んでいる姿勢に、それまでの勝手なイメージを裏切られ、びっくりさせられた。タイトルの「志向」という言葉は、必ずしも当たっていない気がするけれど、内容的には頷かされる点もあり、とても興味深く読んだ。

  • 時間をおいて読み直したい。

  • 最近の子供は学ばないし、最近の若者は働かない それは何故か?という一冊

    子供が学ばない理由は商品消費主体となっているからであり、勉強の対価を求めているからだ、ってな仮説は面白いと思うけど、仮説のまま話が進んで検証なし 全体的に話はこの流れで仮説を決めつけてガンガン進む 仮説としては面白い着眼だなぁとは思うけどちょっと雑すぎると感じた

    だって消費主体だってんならなんで必ず購入してるのよ子供たち 市場なのであれば買わないって選択肢もあるでしょうが てな感じで色々雑に思えた

    苦役を通貨として認識してるとか、それを今時の家庭環境から学ぶとか、昔の家庭ならそんなことなかったとか、そう言う発想もあるにはあろうが全体を包括する考察としてはいささか弱いかと

    ただ「自分探し」は自己評価と外部評価のアンマッチから生まれるって下りはそのとーりと思えた。

    あとは「じゃあどうしたらいいの?」については何もなくてガッカリ

    全体的に学びに対する不可侵感というか神聖なものなのだ!!という著者の姿勢が感じられて多分そこに起因してる仮説だからだと思うけど共感できない部分が多かった

    学ばない理由はそれが苦痛だからで、苦痛でもやるもんだって常識感が薄れた事と、見合わない公算が高くなったからだと思う 働かない理由は同じく苦痛だからで、且つ働かなくても問題がないから

    そもそも学びはアウトプットの為にあるものなのだから、学びは終わるまでその価値や意味がわからないものなのです的な「勉学神聖視」は、問題の本質を大きく見誤る可能性もあるし、問題解決には向かない思考だなと思った

    まぁあんまりこの著者「じゃあどうしよう」って発想なさそうだしなぁ

  • 僕らは先人をリスペクトしないといけない。

    続きはブログで

    http://nekura-tohsan.blogspot.jp/2013/04/blog-post.html

  • THE内田ってかんじ

  • うん、確かにそういうのあるよなというのが6割ぐらいあった。

    徐々に死語になりつつあると思うが「自分探し」というようなコンセプトが、
    結果的に自分の階層を降下させ、それを本人たちが否定しないというのは
    なんとなくあるような気がする。

    しかし僕だってそれなりに自分探しはしてきたと思うし、
    ある意味今でもずっとそういう面もある。

    ただ内田さんのいう下流志向ではないのは(強い上昇志向があるわけでもないが)、
    回りとコミュニケーションして、周囲との関係の中での自分探し(役割探し)という側面が強いからなのだろう。

    自分というものを可能な限り「無」に近づけていく境地が、
    心を開くものだと思う。

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著者プロフィール

うちだ・たつる 1950年東京生まれ。武道家(合気道7段)。道場兼能舞台兼私塾「凱風館」館長。神戸女学院大学名誉教授。翻訳家。専門はフランス現代思想史。東京大学文学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ブログ『内田樹の研究室』。



「2019年 『そのうちなんとかなるだろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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