- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062139328
感想・レビュー・書評
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20151128
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ジーコの通訳として、住友金属の初期からドイツW杯までを共に過ごした著者の15年についての本。
内容は、著者のブラジル留学からサラリーマンとしての生活から始まり、ジーコとの出会い、ジーコが何を思い、傍らで通訳としての何を感じていたのかをまとめていると思う。
ジーコの自由とは日本語の自由とは異なるものだったのか、またはジーコが監督として選手をリスペクトして、選手が話し合って決めていく形が良い形でまとまることもあれば、W杯初戦のオーストラリア戦の悲劇のように、とんでもない形で運命として受け入れることも必要なのかと感じた。
ジーコは82年のW杯のように、常に受け入れるような人生を歩んでいたとともに、中田がW杯当時言っていたもう1点を取るような状態にはチームがなかったこと、ジーコは決して無策なわけではなく、結果として日本代表の成長のリズムと噛み合わなかったように感じた。
ドーハの悲劇のように、時には厳しい状態を受け入れることが成長するうえでは不可欠なのかと思った。筆者が訳しているが、ジーコの視点での回想は「ジーコ備忘録」が出ている。 -
ジーコのやり方。自分はトルシェよりジーコ派。
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ジーコ来日当時から、ドイツワールドカップまで
通訳としてジーコの側にいた人が書いた、ジーコの人柄や
考え方、そして当時の状況などを書いた本。
ドイツワールドカップ後1年以内に書いているようで
当時の記憶が鮮明なのだろう。非常に細かく書いている。
日本ではドイツの日本代表は失敗したという評価だが
2002年からの成長という意味では非常に良いものであったし、
以前TVで中田選手が歴代の日本代表監督の流れの中で
あそこでジーコというのは考え方として間違いではなかった。
しかし選手のメンタリティや意識という意味で、自由が
機能しなかったというような話をしていた事と符合していると感じた。