ノルゲ Norge

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 92
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062139588

作品紹介・あらすじ

ノルウェーの美術大学に留学することになった染色家の妻。その旅に同行することになった主人公。妻の主任教授・エディット、同級生・メリエッタ、同じアパートに住むリーヴ、心に傷を負った少年・エスペン。ノルウェーの小説家・ヴェーソースの小説『The Birds』を訳しながら、主人公はノルウェーでの野鳥のさえずりに興味を持ちはじめる。光り輝く北欧の夏、太陽の消える陰鬱な冬、歓喜とともに訪れる春。ノルウェーでの一年間を、自らの体験、意識をとおし、細やかに紡ぎ出した傑作長篇小説。六年の歳月を経て書き継がれた、精神の快復、そして希望の再生の物語。私小説作家の新境地。

感想・レビュー・書評

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  • すごく楽しんで読めた。
    鬱病を煩っているトオルだけど、とても人懐っこく純真な感じがして、読みながら自分の心もほぐされていく気がした。
    一年が昼と夜に分かれているようなノウェー。
    昼の短い季節は辛そうだ。
    ノルウェーの四季と色んな人々との交流が、ゆったり生き生きと印象的に映し出されていた。
    鳥の鳴き声を一生懸命真似して説明しようとするのが可笑しかったな。
    《本当のところは誰にもわからない》佐伯一麦さんのファンになった。

  • 直感で購入。中身もほとんど見ずに。そして物理的に重いので通勤に持っていくのを躊躇していた。堀江を読み終わって、じゃ次はこいつってこれまた何も考えずに通勤の友にした。
    そしたらどうだろう、この重量に負けない重厚感。
    作者と同じ時間と空間を共有することが出来るので、自分はせわしなく日々を過ごしていてもこの本を読むことでゆっくりと思考を重ねる体験・時間を持つができる。

  • あまりの分厚さに読みきったあとはひとしお。静かな水面のようになだらかだけど険しさのある私小説 そんな印象。やーおもしろかったな、ずんどこ読みました

  • いろいろ苦難があるようなのに、淡々とノルウェー留学生活を書いてあって、暗さは感じなかった。

  •  淡々としていて良い。私はこういう、淡々とした物語が好きだ。他のものも好きだけど。
     ああ、星野道夫さんの文章の雰囲気とちょっとだけ似ているかもしれない。本当にちょっとだけだけど。『ノルゲ』はフィクションであり、人がいるところの少しざわついた雰囲気がある。星野さんの文章はノンフィクションであり、悠久の自然の、世界の、広がりを、感じることができる。だけど、自分を中心に感じたことを静かに綴る姿勢は、少し似ている気がする。まだ2章あたりだから、今後どうなるか分からないけど。

  • そのタイトルと、表紙、そしてちらっと立ち読みして主人公の「僕」の『病状』に惹かれそのまま購入。
    以後、時間をかけてなんとか読み切ったハードカバー。
    基本的に長いのはあまり読む時間を取れないので買わないんですが。
    「僕」への感情移入が半端なかった。自分に似過ぎててヤヴァイ。独り善がりな共感ですけど。

    しばらく開いていなかったので、これを機にまた読んでみようかな。

  • 新鮮で鋭い観察眼でノルウェー人やノルウェーでの生活を捉えた。
    一人称「おれ」が多くて少々目障り。

  • 初佐伯一麦。読了後、前作『鉄塔家族』『遠き山に日は落ちて』のあらすじチェックしてみたら、なんだかそれらに関連してる模様。だがそんなの関係ねえ!(←このギャグいつまで保つんだろうね?) 染織作家である妻の留学に付いて、ノルウェーまで来たライターの夫の視線で、一年間に渡る生活が描かれます。時にトラブルに見舞われたり、妻の同級生に招待されたりしつつ、概ね平穏に北欧の日々が過ぎて行くさまを、淡々とした筆致で書き連ねて行くので、描き写された光景を主人公の目線と同化して、体験するのが吉。なかなか面白いよ北欧貧乏生活♪ 昨今の北欧ブームに乗っかって売ってもいいんじゃないかと(間違ってるけど)思った作品。

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著者プロフィール

佐伯一麦(さえき・かずみ)
1959年、宮城県仙台市生まれ。仙台第一高等学校卒業。上京して雑誌記者、電気工などさまざまな職に就きながら、1984年「木を接ぐ」で「海燕」新人文学賞を受賞する。1990年『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、翌年『ア・ルース・ボーイ』で三島由紀夫賞。その後、帰郷して作家活動に専念する。1997年『遠き山に日は落ちて』で木山捷平賞、2004年『鉄塔家族』で大佛次郎賞、2007年『ノルゲNorge』で野間文芸賞、2014年『還れぬ家』で毎日芸術賞、『渡良瀬』で伊藤整賞をそれぞれ受賞。


「2019年 『山海記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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