作家の値段

著者 :
  • 講談社
3.23
  • (1)
  • (5)
  • (15)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 38
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062140591

作品紹介・あらすじ

古本屋は知っている。本当に残るべき文学、消えていく文学とは?古本の「市場原理」から文学の歴史と今を斬る-古書を知り尽くした筆者が初めて書いたホンネ中のホンネの文学論。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者の持ち味が存分に生きている会心の作だ。高価な古書を収集する趣味はもたないが、初版本に惹かれる思いって分からなくもない。

  • 楽しく読ませてもらいました。

  • 『ビブリア古書堂の事件手帖』を読んだ人は、さらに面白く読めるでしょう。
    古書は興味深く奥深い。

  • 漱石、三島などの有名文豪から火野葦平、直木三十五などの忘れられかけている文豪の古本の値段について。薀蓄がおもしろいが少々マニアック。

  • 古書店を営む筆者による、近代日本文学ガイド。
    紹介されている作家は、司馬遼太郎、太宰治、江戸川乱歩に夏目漱石、吉川英治、梶井基次郎など総勢24人。
    それぞれの作家のプロフィールや作品の特徴などにふれつつ、古書として価値の高い作品はどれか、など、古書に関するウンチクもなかなか楽しい。
    作家として名を上げる前に別の名前で意外なジャンルの作品を書いていたりして、それがものすごい高価だったり。

    その作家の、代表作や筆者が好きな作品の、概要や引用などがちりばめられていて、古書にそれほど興味はなくても、気楽に読めて、意外と楽しめた本でした。

  • 古本屋さんのお仕事拝見。値段のつけ方とか、面白い話が色々ある。

  • 市川図書館
     2009年7月16日初読

  • 1190

  • 作者が最後のあとがきに書いているように、古本屋の作家論と或る様に、古本の価格に因って作家の価値を評価するとした作品だった。古書の価格評価を一般人が知る事が出来る唯一無二の作品という意味では画期的な作品と云える。唯、歴史的に故人作品を取りあげているので、価格的に高価な物の評価ばかりになっているのが、マイナスかな。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

出久根達郎(でくね・たつろう):1944年茨城県生まれ。中学卒業後、上京、古書店に勤務する。73年から古書店・芳雅堂(現在は閉店)を営む傍ら、文筆活動に入る。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、93年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞する。2015年には『短篇集半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に『おんな飛脚人』『安政大変』『作家の値段』など多数がある。

「2023年 『出久根達郎の古本屋小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

出久根達郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×