蜘蛛の糸は必ず切れる

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 64
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062140607

作品紹介・あらすじ

漠然とした不安が紛れも無い『恐怖』に転じる四篇。

感想・レビュー・書評

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  • 諸星大二郎の作品は、これ以前は『キョウコのキョウは恐怖の恐』しか読んだことがない。

    『キョウコ〜』はものすごく好きな短編集で、何回も繰り返して読みたい素晴らしい本だと私は思う。好きな本10冊あげて、って言われたら確実にランクインするね。

    ということでこちらの本もかなり期待して読んだが、あまり心の琴線に触れなかった。装丁は気に入っているんだけど。真っ黒で蜘蛛と蝶の絵が印象的。

    肝心の中身ですが、
    明記し難い不安感・寂寥感を抱かせる『船を待つ』、都市伝説的ホラー『いないはずの彼女』、こちらもまた都市伝説的・ベタなホラー『同窓会の夜』、素直に面白い表題作の『蜘蛛の糸は必ず切れる』。

    『いないはずの彼女』と『蜘蛛の〜』が好きだな。
    『船を待つ』は正直よくわからなかった……けど、不安定な気持ちになる。今まで歩いてきた道を振り返りたくなるような。そんでまた前を向き直しても霧で前が見えないの。

    『彼女』は身近な恐怖っぽくてイイね!結構好き。K談社で肩の力が抜けるw
    『同窓会〜』は世にもでドラマ化してそうなベタな話。でもこれ怖いのは楮谷の本質だよね。サイコパスっつーかソシオパスっぽい。
    二本続けて似たような話だけど、話者の性質が違うのが面白い。

    『蜘蛛の〜』は近未来SFみたいで面白いな。子供の頃に地獄の話を絵本で読んでいた私に隙はなかった。それにしても何この悪意の連続……知らぬ内にカンダタを応援してしまう……
    この話が一番好きだな。最後の2Pが特に好き。

    次は漫画にも手を伸ばしてみるかな〜と思います。とにかく表紙が素晴らしかった。オオルリかな?

    また読む……かな〜?一年後くらいに…

  • 小説でも基本的な世界はマンガと同じ。描写が絵画的というより彫刻的に丹念に掘り込んでいく感じ。

  • じんわりと怖い短編集。表題作以外は「そこにないものを語る」ときの、妙な不安感を煽る話でした。都市伝説のような…。表題作は芥川の『蜘蛛の糸』がベースですね。タイトルで語られているのに、思わず「後少し、もう少し」と細い糸に縋りついてしまい、結構のめり込んで読んでしまいました(苦笑)

  • 一気に読み終わった。
    諸星大二郎さんの
    漫画の絵が浮かんだ。

  • 装丁に惹かれました

  • あまり良い評価は得られていないようだが、個人的には面白かった。
    諸星先生がテキストだけで描く恐怖もジワジワ来る感じで、違う面を見れて良かったと思う。

    一つだけ言えば「船を待つ」は出来れば漫画で読みたかった。

  • いまいち話が平坦。装丁の格好良さと妖しさに期待し過ぎちゃったかな…

  • まだ読んでません。ぶっちゃけ買っただけで満足した ThE ジャケ買い。
    完膚なきまでの真っ黒ぶりに黄色の帯がいかにもうつくしい。久しぶりの会心のお買い物かもしれない。

  • 独特な作品世界で知られる漫画家、諸星大二郎の恐怖小説集。表題作ほか、
    「船を待つ」「いないはずの彼女」「同窓会の夜」など、漠然とした不安が
    紛れも無い「恐怖」に転じる全4篇を収録。

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著者プロフィール

漫画家。『西遊妖猿伝』『妖怪ハンター』『栞と紙魚子』『マッドメン』『諸怪志異』『暗黒神話』『孔子暗黒伝』など、数多の作品で唯一無二の世界観を確立。2014年、第64回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

「2018年 『諸星大二郎 <大増補新版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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