6時間後に君は死ぬ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 587
レビュー : 150
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062140720

感想・レビュー・書評

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  • 他人の未来を予知する能力を持った山葉圭史。
    連作短編になっていますが、彼の登場は控えめで、あくまでも脇役といった立場になっています。

    タイトルと装丁からサスペンスミステリーなのかと思っていたら、いい意味で裏切られました。
    表題作と「3時間後に僕は死ぬ」以外は未来の予知に縛られた話ではなかったし、すごく素敵な話が詰まった一冊でした。
    どの話も無限の可能性を秘めた未来を予感させ、とてもじんわりくる読後感でした。

    しかし改めて高野和明さんの作者としての力量を感じました。私にとって「13階段」「ジェノサイド」に続く3作品目でしたが、この人何でも書けるんだな〜という印象です。しかもどのジャンルも安定感があって安心して読めます。
    これからも追いかけたい作家さんですね。

  • 私的に圭史は神木隆之介。

  • 短編集。
    ミステリーというよりはファンタジーだなぁと思いました。
    突然見知らぬ人に「6時間後に君は死ぬ」と言われても、不気味でアヤシイ人ぐらいしか思わないですよね、普通。そしてそんな予言をされて不快な気分になるのがオチです。美緒も最初は信じませんでしたが、友人が待ち合わせのことを忘れているという“予言”があたったことで、圭史の言うことを信じるようになります。そして、二人で予言が当たらないよう美緒を狙う犯人を捜すのですが…。
     二転三転する展開は流石です。ラストもファンタジーのような終わり方でした。

    『時の魔法使い』『恋をしてはいけない日』も良かったです。ですが、印象的だったのは『ドールハウスのダンサー』。場面が交互に変わって、時間軸や人物がどう関係していくのか最後まで分からなかったです。そして過程もラストもとても良かったと思いました。夢が叶うのはハッピーなことですが、誰しもがそうなれるとは限りません。現実にどう折り合いをつけていくのか、そこがとてもつらいけれど前向きに受け止めていく主人公の姿にとても共感します。

    そして『3時間後に僕は死ぬ』は冒頭の主人公二人の続編のようなもの。
    今まで圭司が見た予言、ビジョンは外れたことがなかった。けれど、その未来を変えようと奮闘する美緒と圭史。果たして未来は変わるのか…。
     短編のどの作品にも圭史が登場していて、まったく無関係な話ではないのだなと思わせるところもなかなかですね。面白かったです。

  • それぞれが少しずつ繋がった短編集。

  • 2007.8

  • 「13階段」以来。タイムリミットに向けてハラハラドキドキのミステリ仕立てかと思いきや、ほのぼの系のちょっと良い話の短編集。ドールハウスのダンサーは良かった。全体的にはあまり捻りはない。

  • この人の作品は初めてだけど中々面白かった。少々先が読める話もあったけど、読みやすくて一気に読んでしまった。個人的には「時の魔法使い」がいいね。ちょっとジンときた。

  • 未来が見えてしまう圭史は
    6時間後にナイフで刺される実緒に声をかけ、
    何とかその犯人を捜し出そうとする。
    美緒が刺される時刻が刻々と迫る中
    2人は犯人を見つけられるのか。
    そして美緒の未来を変えることはできるのか。

    上記以外にも圭史が未来を見ることで起きる
    短編が複数入っています。

    タイトルのインパクトから
    悲壮感漂う緊迫したストーリーを期待していたのだけど
    圭史がいい奴なので、サラッと読めます。
    それにしてもタイトルが秀逸すぎる。

    急に「未来は可変」に路線変更した感はありますが
    それだからこそクライマックスらしく終りましたね。

    時間物は既出作品がたくさんあるからこそ
    もう少し詳細に設定を練ってほしかったです。
    ちょっと物足りない。

    水曜日に恋をしてはいけない、
    というお話が一番切なくてぐっときました。

  • ジェノサイドから入り13階段と続いたので気合を入れていたが思いのほか軽く読めた。前2つに比べると軽いけどこれはこれで面白かった。

  • タイトルに惹かれて借りました。

    5章からなる話で、1話目が 終わったとき
    てっきり この話がずっと続くと思っていたので、
    短編集?と思ったら、
    やはり つながっていく話でしたね。

    途中 ちょっとダレた話もあったんですが、
    最後は 手に汗握る展開で、
    ハラハラドキドキしながら 一気に読みました!

    運命には逆らえないのか?
    けど、人の運命が あらかじめ決まってるんなら、
    日々 努力したり 自分の意志で決めたことの意味は?


    最後 どうするんだろうと思いながら
    読みましたが、
    まずまず 納得の結末でした。

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著者プロフィール

高野 和明(たかの かずあき)
1964年、東京都生まれの小説家・脚本家。日本推理作家協会会員。
幼少の頃から映画監督を志していた。ロサンゼルス・シティー・カレッジ映画科中退。 1991年Vシネマの監督を誘われたことがきっかけの中退で、帰国後は脚本家として活動した。
2000年に江戸川乱歩賞への応募を目的に書かれたミステリー『13階段』が、2001年第47回江戸川乱歩賞を満場一致で受賞。その後も脚本家として活動しつつ執筆活動を行っており、2011年の『ジェノサイド』が第2回山田風太郎賞と第65回日本推理作家協会賞(長編および連作短編編集部門賞)を受賞、「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」ともに1位に。本屋大賞ノミネートも果たしている。2013年に文庫化され、ベストセラーとなった。

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