江戸城のトイレ、将軍のおまる〈小川恭一翁柳営談〉

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  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062141932

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代のトイレ、用の足し方はどうしていたか、大名の格付けをどう決めていたか、当時の習慣がよく分かった。結構、面倒なしきたりも多い中で自由な考え方で生きているところはイキイキしていると感じた。

  • ふむ

  • 枕に編集者との会話を入れたのは正解。
    本文は正確かもしれないがずいぶんと生硬なのだが、編集者の登場がそれをうまいぐあいに弛緩させている。

  • お大名もラクじゃない。ただただ粗相のないように……。
    登城の行列、江戸城中の席次、将軍への定例の御目見、家督相続、官位昇進、社寺参詣……。300年の泰平の世は今日からすれば滑稽とすら見える繁文縟礼を諸侯に強いた。

    殿中の煩雑な儀式の最中に尿意をもよおした大名はいったいどうすればいいか?
    誰も教えてはくれない疑問に「柳営学」はこたえてくれる。江戸学の泰斗、三田村鳶魚の晩年に侍し、その最後の教えを受けた著者ならではの縦横の筆が活写する千代田の城中。併せて師の最晩年の姿を語る貴重な証言「この本はおまえさんに譲ってやろう」を収録。
     はじめに 綺堂『三浦老人昔話』に倣いて
     第1話 江戸城のトイレ、将軍のおまる
     第2話 「それへ」は公方様のマジックワード
     第3話 大名行列を見分けるコツ教えます
     第4話 格付けにこだわる大名たち
     第5話 官位と席次は悩みのタネ
     第6話 殿中不作法
     第7話 柳営とは練習と挨拶と見つけたり
     第8話 この本はおまえさんに譲ってやろう


    三田村鳶魚最後の弟子ともいわれる著者による柳営談。
    第1話から第7話までは、江戸城の柳営談を解説。第8話は三田村鳶魚の晩年を語った異色作。

    新書版ながら厚さが2cmもあり、ずっと積読状態であった。面白そうだという予感はあったが尻込みしていた。今回、読み始めたら面白くグイグイと引き込まれる。内容は江戸城のしきたりや大名家の家格の話なので興味の無い方にはピンとこないかもしれない。

    松代藩真田家については外様とされるが、著者は譜代ではないかという。
    私も同意見である。真田信之は、昌幸の家督を継いだという感じではなく、家康の養女を娶っており、関ヶ原以前から家康に臣従している事を思えば、譜代ではないだろうか。(もっとも、譜代と外様という区別は厳格なものではなく緩かったようである。)

    三田村鳶魚に師事した頃を語った第8話は、著者がどの様に柳営学を学んだかが窺え面白い。本書は著者の遺作となってしまったが、広く読まれて欲しい1冊と言える。

  • 無駄が多く何を目的として書かれた本なのかがわからない。
    半分以上は読まなくても良い文章のような気がする。

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著者プロフィール

1925年生まれ。2007年没。東京府生まれ。慶應義塾大学卒業。 1943年、慶應義塾大学在学中に、教授奥野信太郎の紹介で三田村鳶魚に師事、徳川幕府関係の記録を譲り受け、帝国図書館に勤務、戦後は会社員。1980年代より研究を再開、徳川幕府制度の実態を明らかにする。

「2016年 『江戸の旗本事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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