キャベツ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 168
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062143080

作品紹介・あらすじ

ぼくの恋は、キャベツから始まった。家族のために今日もご飯のしたくをするお兄ちゃん。掃除機をかけて洗濯をするお兄ちゃん。そのお兄ちゃんが妹の友達に恋をした-命短し恋せよ男子。

感想・レビュー・書評

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  • 父親が亡くなり働き始めた母の変わりに
    主婦業をこなす大学生の洋と家族のお話。


    読みやすくて一気に読んだのですが
    洋の性格があまりにも良い奴過ぎて
    出来すぎた話って感じた私はちょっとひねくれ者かなぁ
    、、。

    そう感じたら
    素直に入り込めなかったけれど
    何かを強いられてきた子供は
    こんなにしっかりするのかもしれない。

    妹ちゃんのキャラクターがちゃっかりしてるけど
    可愛かったです。

    洋の作る料理がどれも美味しそうで魅力的。
    お腹が空きました。

  • 父を亡くし、働きに出ることになった母に代わって料理を始めた洋。
    大学生になり、料理と読書と妄想が趣味で、家族想いの青年に育つ。
    家族想いでやさしいけど、パワフルな女性陣に振り回され、ちょっと煮え切らないところもある洋が冴えないんだけどなんだか魅力的で、兄妹の関係性もいとしく感じられた。

  • 兄と妹の単純ではない関係と成長を、軽やかに描いていて面白い。
    ご飯を作ること、ご飯を食べることをこんな風に考えさせてくれる作品はなかなかないと思う。
    主人公を兄にしたことで、より浮き上がってくるところが上手い。
    食事はただの栄養補給ではないし、そこに生まれる感情の動きこそが、生活なのだと気づかされた。

  • ぼくの恋はキャベツから始まった。
    家族のために今日もご飯のしたくをするお兄ちゃん。
    掃除機をかけて洗濯をするお兄ちゃん。
    そのお兄ちゃんが妹の友達に恋をした―命短し恋せよ男子。

  •  読み終わってから「えっ、そういうことだったの?」となった。母子家庭だったから?じゃなんで、かこちゃんを紹介したの?オイラには全くわからない女子の世界だ。
     洋には好感が持てる。同じような毎日だけど、目的や使命感があってとても大学一年生とは思えない。大事な人を守るというのはこういうことなのかな。格好いいわけでもなく、地味なことの積み重ねみたいな。
     そして、それに気づいているのか気づいていないのか当たり前のように洋が作った食事を享受する美沙とおふくろ。誰かが作ってくれたあったかい食事だからおいしいんだよね。そんな食事のようだな、この物語は。とてもおいしかった。

  • 【あらすじ】
    ぼくの恋は、キャベツから始まった。
    家族のために今日もご飯のしたくをするお兄ちゃん。掃除機をかけて洗濯をするお兄ちゃん。
    そのお兄ちゃんが妹の友達に恋をした―命短し恋せよ男子。

  • お兄ちゃんと庶民感覚が完全に一致

  • 2013/01/26 児童図書になってたけど、子ども向けか?恋愛模様が淡すぎるから??

  • 美砂のベランダのエピソードで切なくなった。

  • 難しい内容はいっさい無くすらすら読むことができました。

    お兄ちゃんと妹の優しいお話。
    作者の石井さんと同じくひとりっ子の私にとっては兄弟の関係がとてもうらやましい。
    優しいお兄ちゃん欲しいなあ
    なんて久しぶりに子供みたいなことを思ってしまいました。
    妹の美砂ちゃんみたいに甘え放題な女の子にも憧れます。

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著者プロフィール

作家、翻訳家。子どものための読み物に「すみれちゃん」シリーズ(偕成社)、創作絵本に『100年たったら』(アリス館)、翻訳絵本に『せかいでさいしょに ズボンをはいた 女の子』『おばけのキルト』(小社)など。

「2022年 『色とりどりの ぼくの つめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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