眷族

著者 : 玄月

• 講談社 (2007年11月27日発売)

作品紹介・あらすじ

ケンゾクでは唯一の日本人である曾祖母・トメに連なる高光家。愛情、憎悪と欲望とを交錯させながら世代を重ねた人々の息をもつかせぬサーガ。日本女性を頂点とした在日一族の物語。

感想・レビュー・書評

[よしさんの感想 · 2020年8月19日]

一代で莫大な財を築いた在日コリアン一族の話。
強姦、不倫、近親姦、小児性愛、、凡そ倫理的道徳的に理解しがたいエピソードの数々が続き、コミュニティの狭い世界の中で血縁が世代を越えて複雑に絡まっていくのを見ていく話。
一族の様々な人物の視点から物語が展開していくが、皆他者を見下しているのが恐ろしいところ。女性蔑視が甚だしくかなり胸くそが悪い。特に植物状態の女性を犯して妊娠させるというのが全く理解できない。
自分の知らない世界をコッソリ覗き見してみたが、生々しさに吐き気がしたというのがこの本を読んだ感想。

[leroy-schwartzerさんの感想 · 2012年7月18日]

在日朝鮮人の同族の話
日本人とは違う価値観や習慣を持ち、同族だというだけで異常な仲間意識をもつ
一族の長トメばあさんは実は日本人なのだが、（夫が朝鮮人）財産を築きその遺産の行方も皆が気にしている
また、モラルが低いのか、家族関係が難しい