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Amazon.co.jp ・本 (350ページ) / ISBN・EAN: 9784062144001
作品紹介・あらすじ
大切な人を想うこと。ただ未来を、信じること。
日本を代表するベストセラー作家がいま書かなければならなかった物語。
第11回日本ミステリー文学大賞受賞第一作
「これは、私の代表作になるかもしれない。」――内田康夫
あの日の空、あの時の想いは、いまへとつながっている。
若者たちが純粋に生き、散った時代があった。そしていま、信じることを忘れた現代に、彼は何を見るのか。還るべき場所を失くした青年が探し求めた使命とは。
人の生き方、あり方を問う感動の書き下ろし長編小説
みんなの感想まとめ
テーマは、戦争の影響や靖国神社に対する国民の意識を深く掘り下げた物語であり、主人公が時空を超えて現代に戻ることで、過去と現在の矛盾を見つめ直す姿が描かれています。読者は、戦後の日本の豊かさとその裏に潜...
感想・レビュー・書評
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なんて本だ!終わり方が許せない!
タイムスリップして憧れの女性(沖有美子)の人生を狂わせ、その姪っ子の子供(深田瞳)もまた失望にからせる。「靖国」の色々な問題をわかりやすく解説し、いや、それだけのためにタイムスリップして来た武者滋。
気にしながらも初めての内田康夫。2014年12月16日。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容(「BOOK」データベースより)
あの日の空、あの時の想いは、いまへとつながっている。若者たちが純粋に生き、散った時代があった。そしていま、信じることを忘れた現代に、彼は何を見るのか。還るべき場所を失くした青年が探し求めた使命とは。人の生き方、あり方を問う感動の書下ろし長編小説。
小林よしのりの「戦争論」の方が感動した。
主人公の行き方はこの本の中で語り尽くされている。 -
今まで、靖国神社への否定的な本を多く読んできたのですが、この本を読み、多少面食らったような気がします。
ストーリー的には、最後が雑になっているかな。 -
【靖国への帰還】 内田康夫さん 終戦間際、東京大空襲の夜、厚木航空隊所属の武者滋少尉は柳美代次飛長とともに「月光」に乗りB29の迎撃に向かった。一戦を終えたあと、彼らの乗る「月光」は見えない敵からの銃撃に被弾した。武者、柳の両名は重傷を負いながらも厚木基地をめざし帰還の途についた。両名の傷は重篤で、時折意識の途切れるなか、基地の目前にあった暗雲を突っ切り飛行場へ着陸した両名はそのまま意識を失った。
厚木基地の中で武者の意識が戻った時、時は平成19年になっていた。彼は時空の壁を破って、62年後の世界に来てしまったのだ。そして朋友であった柳は亡くなっていた。。
平成の世の中は武者にとっては驚きの連続だった。戦後豊かになった日本を目の当たりにした武者であったが、世の中の矛盾と欺瞞には納得がいかず、その現実を受け入れている国民にも違和感を抱いていた。そして、その最たるものが靖国神社に対する考え方だった。。。
☆
有名な作家さんですが、初めて読みます。先に読んだ「鬼哭青山遥かなり」に続き、太平洋戦争がテーマの中にあります。この時代の小説が大好きなのですが、この本もよかった。戦争に負け、裁かれたA級戦犯。死刑を執行され、それをもって罪を償ったはずなのに、死して後も公に参拝されるコトすら拒否されるコトなど、靖国神社への国民の意識や関心の薄さ、近隣諸国の干渉とその対応の問題点など、読んでいて「なるほどなぁ。。」と感じる箇所が多くありました。
最後の終わり方が少し安易とういか「やっぱりそういう終わり方になったか。。」という感じでソコだけが少し残念。。それでも全体としてはとてもよかった。。 -
読後すぐにセルバンテスの「ドンキホーテ」を思った。
虚と実をない交ぜにして本当にあった話と思わせる、小説とはそんなたくらみなんだ。
ドストエフスキーがセルバンテスを理想としたのも小説のありようを所詮ペンの下に生まれる虚構であるとのニヤリではないだろうか。
その意味で、内田先生のまっとうな挑戦であり成功している。
思えば浅見光彦シリーズにしてもおとぎ話で読者をどれだけ楽しませるかの職人芸であるし、読者は気持ちよくだまされればいいのである。
先生が自ら代表作かも、といわれるのは困難な手品の上出来にうなずかれたのであろう。
実際読者のわたしはかつての恋人との出会いの場面ではしらず涙が出た。虚は実に見えたのである。 -
重い話
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靖国問題の当事者とは誰か? 当事者は問題とは思ってないか。
生きた英霊が靖国を語る。 いろいろ問題はあるけれども確実に彼らは約束をしている。
「死んだら靖国で会おう」と戦友に。
靖国に来ればいつでも会えるから」と家族に。
そして彼らが命を懸けて守ろうとした未来の私たちを信じて。
生きた人の約束なら変更する事もできるだろう。
しかし死者との約束は変更するわけにはいかない。
彼らは今でも靖国に祀られている。 -
永遠のゼロを読んでしばらくしてから読了。内容的には戦争物でタイムスリップというSF的要素を入れている。当時の人々が靖国をどう思っていたか・・・という事から、現代の靖国問題について話がつながって行く。最後は悲しいかな、それぞれの時代に生きる事が歴史を狂わせない事なのだろうと思わせる。途中、主人公が語る英霊達の靖国への想いは所々、涙を誘う。。。。2011.9.10
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★P.N なしさんのおすすめコメント★
太平洋戦争末期の軍人 武者滋。
本土防衛の空戦の最中、彼は現代へとタイムスリップしてしまう。
そこで彼を待っているのは変わりはてた日本と戦後の日本を取りまく多くの問題だった。
OPACへ ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=9000752399 -
時差ボケで眠れなかったので深夜に3時間くらいで読了。ちょうど山口県光市母子殺害事件のドラマを見たばかりだからか、靖国問題だけではなく、人の生き死の評価について言えるような気がした。
結局、武者は、自分が現世では第三者であることを痛感し、過去に戻ろうと覚悟してタイムスリップして特攻するのだが、本当に第三者なのか私は疑問。被害者は第三者なのか。死んだら第三者なのか。。私はそうは思わないけれど。。
あと、総理は周りに反応しては右往左往して自説を曲げた挙句、精根尽きて辞職することになるが、それは一番責任と覚悟がないと思う。蛙に徹するか、節など持たずに無難にやるか、そうでなければ彼の政治人生とは何だったのか。。どうせ頑張るなら意味ある頑張るにすればよかったなのになぁ、と頑張らない自分が考えてみる。笑
というわけで面白かったけど、なんていうか私の価値基準では中途半端な判断をする登場人物ばかりだったので、共感はできず。
・「現在の日本と日本人に欠けているものは「覚悟」と「責任感」だと思う。…人を殺しておきながら、犯した罪がばれて裁かれると、のたうちまわって罪を逃れ、せめて死刑を免れようとする」(P254)
・「死んだ者にとって、、この世の利害関係はまったく無縁である。英領たちはわが道をゆく。しかし、現世を生きる人々はそう単純にはいかない。他に憚り、節を曲げても、平穏無事を目指すほかはないのかもしれない」「生きるということは、これでなかなかきびしいものです」(P306) -
太平洋戦争末期から現代へタイムスリップした若者が主人公のお話なのですが、実は、現代日本に対する筆者の思いを、その若者の姿を借りて問うた物語なのではないかと思います。お国のためになると固く信じて戦場に散って靖国神社に祀られている200万柱以上の英霊は、今のこの日本を見てどう思うのか。現代に生きる我々は今一度自分自身に問うてみる必要があると強く思います。
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大切な人を想うこと。ただ未来を、信じること。
日本を代表するベストセラー作家がいま書かなければならなかった物語。
第11回日本ミステリー文学大賞受賞第一作
「これは、私の代表作になるかもしれない。」――内田康夫
あの日の空、あの時の想いは、いまへとつながっている。
若者たちが純粋に生き、散った時代があった。そしていま、信じることを忘れた現代に、彼は何を見るのか。還るべき場所を失くした青年が探し求めた使命とは。
人の生き方、あり方を問う感動の書き下ろし長編小説 -
内容はいいが、ストーリーにハラハラどきどき感がない。
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図書館より。既読。
まったく推理小説ではなかった。
ただ、あの世代の人として、書き残さずに入られなかったのだろう。 -
設定は面白かったけれど、深くない
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内田泰夫流「靖国神社論」
「靖国神社」を巡るさまざまな議論をミステリー小説にするとこうなるのか、という感想である。 -
太平洋戦争終戦間近の日本は、B29の無差別攻撃により焼け野原と化していた。若き戦闘員武者中尉はパイロットと共に、夜間攻撃用戦闘機「月光」に乗り込み、2機のB29を撃墜するが、「月光」も被弾し、2人共負傷してしまう。命の危機に苛まれながらも厚木基地へ帰還する途中、雷雲に突っ込み、そこから飛び出した時には62年後にタイムスリップしていた。出撃の数日前に会った恋人との再会。武者にとっては、数日前でも彼女にとっては62年ぶり。62年後の日本で武者に課せられた使命は何か?そして彼が見出した結論は?後半は政府要人の靖国参拝問題にフォーカスしており、実はこれがテーマの社会派小説。
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図書館でたまたま見つけた。
てっきり「浅見光彦シリーズ」の新作、と思い込んで借りてきて、読み始めたら…、ん? なにか違う。
おいおい、タイムスリップしちゃったよ、という展開になり唖然。
内田康夫も歳をとったのね、としみじみ思った。
著者は以前から浅見シリーズの中でも、日本近代史の歴史観について数多く記述しており、今まで機会あるごとに主張してきた見解をまとめて、「内田史観」とでも言うべきものを世に問いたかったのだと思う。今回、その手法として、一つのストーリーが浮かんだので執筆されたのであろう。
私はこの「内田史観」はしごくもっともで、冷静であり、的確であり、公平であると思ってきた。しかし、著者の考え方は必ずしも現代日本の社会の中で主流であるとはいえない。この「何故?」が、著者をしてこの物語を書かせる動機になったものと感じる。
さて、物語自体はよくできている。ただ、結末のつけ方が、いかにもあわただしい、というか、少々強引だ。この辺りをもう少し丁寧に描いていただけたらもっとよかったのに、と思った。
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