無法バブルマネー終わりの始まり──「金融大転換」時代を生き抜く実践経済学

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062144445

作品紹介・あらすじ

米国・中国・ロシアの崩壊は近い!サブプライム・ショックの混乱後、「金」と「黄金の国・日本」の時代がやって来る!!「世界の反転」を唯一予見した10億ドルの金鉱山を持つ男が大胆予測。

感想・レビュー・書評

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  • 著者は、現在は金鉱山事業者であるが、以前はソロモン・ブラザーズに勤務経験もある元証券マンである。
    たしかに経済評論家ではないかもしれないが、何の思惑もなく書かれたものとは正直思えない。

    その点で、金以外の投資商品については必要以上に怖さを強調し、金商品についてはいいところを強調しているのではないかと感じる部分もある。

    ただ、本書が書かれた2007年と比較すると金価格が最高で3倍になったのは事実であり、著者の先見性についてはある程度認めざるをえない。
    ただ、大きなトレンドとして今後どうなるのはわからないが、おもしろそうと思ってしまったのは事実である。

  • おすすめ度:85点

    2008年1月初版。サブプライム問題という怪物を詳述。その後のリーマンショックを端とした世界同時金融危機と金上昇など、見事に予測を的中させている。
    また中国は、実はおおいなる矛盾をあちこちに抱え、自己崩壊する運命にあるとし、「中国の危機」として述べている。
    ロシアもまた、「資源バブル」をキーワードとして、当時の宴もやがて終焉に向かうとしている。
    そして、かつて「黄金の国ジパング」と呼ばれた日本が、いま一度「黄金の国」としての輝きを取り戻す可能性について言及されている。
    松藤氏の、既存の常識を凌駕する、その先見の明に脱帽である。

  • 技術などの日本の強みが説明してあり、
    少しだけ明るい日本が見える。
    日本の将来に悲観的な読んでみるといいかも。
    逆にロシアや中国の弱みも説明してある。

    タイトルに実践経済学とあるが、
    金が投資対象として安定しているということが印象に残ったくらいで、
    経済学の本という感じはあまりしなかった。
    読み物としては面白い。

  • 松藤氏の「終わりの始まり」シリーズはどれも必読。

    予想が当たるか当たらないかを重視する向きもあるようだが、大事なことはその予測の背景にある視点であり、ビッグピクチャーを見誤らなければ短期のボラティリティに右往左往されずに信念のまま投資を貫けることができるのではないか?という姿勢にこそあると思う。

  •  松藤民輔が中国とロシアをこき下ろしている。世界を飛び回って商売をしているだけあって、その視点は確かだ。きっと、人口が多過ぎて、展望を持つことが難しいのだろう。そして中国政府は正確な人口すら掌握していないことだろう。

     <a href="http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20090324/p3" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20090324/p3</a>

  • バブリーな中国とロシアは投資先としてはもう終わりという話。そしてアメリカの時代の終焉。実物資産金の時代の幕開けと日本の希望。
    やはり彼の強みは現場主義ということだろう。
    リーマンアナリストとは違い肌で情報を感じ取ってるが故、説得力があります。
    彼のブログもおもしろいです。

  • 米中露のサブプライムショックとバブルの影響、その後の予測。

  • 未読

  • 今後は、ペパー資産ではなく、資源資産(金)があがる。わかりやすかった。

  • 1983 スズキ インドへ進出 フェデリティグループ  1989/8 バブルが崩壊する5ヶ月前に日本株をすべ手売却して資金をアメリカに移動 2000年に日本に舞い戻る 愚者は体験にまなび、賢者は歴史にまなぶ ソロモン王 メジャー  1960 OPEC設立までに世界のエネルギー利権を独占 エクソン、シェブロン、モービル、ガルフ、テキサコ、BP、ロイヤルダッチシェル 原子力発電の建設、技術、操業、保守、点検、管理に詳しい会社は日本の、三菱重工、日立製作所、東芝のみ ウェスチングハウス一社だけではとうてい全部カバーできない。加圧水型軽水炉 PWRと沸騰水型軽水炉BWR 日本は前者がおおいが、世界は後者が多い 東証金ETFは現物と交換できる

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