モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062144490

感想・レビュー・書評

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  • もはやアメとムチではないということは日本の年寄りの指導層には重々理解して欲しい事だが、本書自体は序章と巻末のまとめを読めば十分だし、用語が浸透しているとも言い難い。アメリカの枠組みガチガチで語っているので具体論はほとんど役に立たない。

  • 社員のモチベーション(やる気)を高めることが社長の仕事、会社成功の鍵だと考えるようになり読んだ本。
    実績に応じてボーナスを与えたり、懲罰を与えるアメとムチではなく、どうしたら社員が自分からやりがいを得て打ち込める会社をつくれるか、自律性・熟達・目的の三つのキーワードから説く。
    仕事に打ち込んで"ゾーン"に入ってる状態(没頭の境地)は遊んでる時より精神的な気持ち良い居心地の良さ、やりがいを感じる、とかいうところにはっとした。
    仕事で心がドライブしているノリノリの状態はすごく楽しい、単純な仕事でも手ごわい仕事でも同じように。
    そんな仕事に集中できる環境をつくってあげられるかがこれからの時代の会社にどれだけ大切かを学んだ。

  • 「内発的動機は、外発的報酬に影響を受ける」
    これは、とても印象に残った。
    目標が長期的か短期的かによってもモチベーションのあげ方が異なる、といったような話もおもしろかった。

    一応読み終えたが、あまり消化しきれなかった。
    機会があったら読み直すか、この本の中でおすすめされていたものを読みたいと思った。

  • 人がどのように動機付けられるのか。経済学では合理的に行動するとされている人を、モチベーションの部分について、科学的な根拠も示しつつ説明。興味深い内容で、この中で紹介されている他の本も読みたいと思った。

  • 長期的に見て、モチベーションは、主に内的動機付けによって保つべきという内容。最後に各章のまとめがある。

  • まぁそうだろう、と思う内容なのだけど、やっぱりきちんと理論や実例を交えられると理解が進む。みんな読んだらいい本

  • どのようにすれば、モチベーション3.0の状態を維持できるか。
    ・アップルの開発者の例
    ・仕事の内容にもよるのか(短期or長期、創造的or事務的)

  • 「やる気」をいかに出して、それをいかに恒常化させるか、さあ、それが問題だ。きっと太古の昔から、抱えてきたテーマの1つに違いない。著者は、モチベーションを3つの段階に分けて考えている。  



    モチベーション1.0 人間が生きていく中で必要な事、例えば食う、寝る、産むの様な事。



    モチベーション2.0 人が何かを行なうには、結果に対して、何らかの形での報酬と処罰が必要とみなされている時代の発想。 



    モチベーション3.0 2.0のような外的動機ではなく、何かを創りたい、学びたい、社会をより良くしたいという内的動機に基づく。  



    著者は、無料オンラインサイトのWikipediaをモチベーション3.0の例に出している。従来の発想から行くと、無料で情報を書き込むサイトなんてすぐ廃れるのではないかと思われた。ところが、人間には、お金にならなくても、書き込むことに喜びを見出している人もいれば、さらに充実したサイトにしたいと言う思いを持っている人もいるので、逆に世界中で流行するほどに成長した。  



    メルマガや、ブログもモチベーション3.0の良い例だ。中には、毎月有料メルマガ、あるいは、ブログに貼り付けたアフィリエイトで収益を上げているうらやましい方々がいらっしゃる。しかし、モクモク羊を初めとする大半の情報発信者は、収益も上がらず無料で行なっている。それでも書き続け、配信する理由とは、自分の意見を表明したい等の内的動機から来ていると思う。そうでなければ、やる気など起きない。  



    報酬のみを追求して失敗した例がある。ウオール街の金融機関、暴走(妄想)集団とでも言って良いかと思うが、博大な収入とポーナスをもらい、ゴードン・ゲッコー張りにgreed(強欲)街道まっしぐらで自爆してしまった。モチベーション2.0の限界が見えたと言うことか。  



    フランス代表チームと北朝鮮代表チーム、内的動機に欠けていた。前者は、金銭面、名誉面でも満たされていて、優勝賞金を手にしても余り喜びが沸くわけでもなく、監督やコーチと対立し、後者は、将軍様のムチにおびえながらプレーしていたので、とてもではないが、内的動機を持ってプレーできなかったことが敗因だ。

    それに比べて、MLBのイチロー選手は、1日の行動、ロポットのように決まりきったことをして、やるべきことに集中している。あれだけ弱いチームにいながら、良く活躍できるなあと感心してしまう。まさにモチベーション3.0の良い例だ。

    モチベーションとハサミは使いようかな。

  • 考え方が非常にユニークな自己啓発本。
    あと、チームビルディングに使えるかと思う。
    モチベーション2.0までの歴史で本書の大半を占めているので、核となる3.0を知る上でもうちょっと内容が欲しかった。

    モチベーション1.0:生存を目的とする人類最初のOS
    モチベーション2.0:アメとムチ。バグのあるOS
    モチベーション3.0:自分の内面から湧き出るやる気に基づくOS。自律性、マスタリー(熟達)、目的が必要な要素。

  • 「上達は再生可能な素晴らしいエネルギー源となる」というフレーズが印象に残りました。内発的動機付けによるモチベーション3.0は自律性とマスタリー(熟達)と目的の三要素によってDriveされる!

    個人レベルでのモチベーションの維持にも役に立つ内容でしたが、特にビジネスの現場では、チームのモチベーションを維持するために役立つヒントが書かれていると感じました。

    ただし、この「チームのモチベーションを維持する」という行為自体にはマネジメントに潜む意外な落とし穴が‥。

    ここがこの本の読みどころです。

    いかに私たちがモチベーション2.0のスキームにハマって生活しているかを知るだけでもためになるかと思います。自律性が求められる時代に必要な考え方を提示してくれました。

    このあと読む予定のジェイソン・フリード「小さなチーム、大きな仕事」や、リンダ・グラットン「ワーク・シフト」にも関連するテーマだったのでワクワクしながら一気読みしてしまいました。

  • どうして今まで読んでいなかったんだろうか。
    著者の本はいつも新しい予感を感じさせてくれ、とても楽しい。
    モチベーションをPCのOSに例えた説明も見事だった。

  • アメとムチの話以外にルーチンワークは逆に報酬を利用せよという考え方に納得した。
    条件は
    1.その仕事が必要だという根拠を示す
    2.その仕事が退屈なものだと認める
    3.それぞれのやり方で仕事を行うことを認める

  • どうしてもやらされ感のついて回る2.0から自律性を持つ3.0へいかに移るかが要点なんだろう。そもそも勤勉な日本人には3.0の受容性はたっぷりあると思う。それでも周りで3.0化したのをあまりみないのは、そんな意識の変革を阻害するほど業務量が肥大しているせいではないかと思えてくる。

  • モチベーションを人間を動かす基本OSとして表現している点が面白かった。
    前半は大体想像がつく一般的な話だったが、後半のツールキットの話は具体的で使えそう。
    もう少し後半の話を中心にして、サブタイトルどおりの「いかに引き出すか」を展開してほしかったなぁ。

  • モチベーション1.0から2.0を経てモチベーション3.0の時代になっているという「OS」の移り変わりの話から、3.0がいかに人間に本質的に備わった欲求に合致しているかが具体例と共にひたすら語られる。
    主旨としては説得力があるし、これから3.0がますます重要になるとも思うけど、もっと簡潔にまとめられなかったのかな。
    冗長すぎて、星2つ。

  • -人生でもっとも豊かな体験は、他人からの承認を声高に求めているときではない。
    自分の内なる声に耳を傾けて、意義あることに取り組んでいるとき、それにフロー(没頭)しているとき、大きな目的のためにその活動に従事しているときだ、と私たちは知っている。-
    アメとムチではなく、自律性、マスタリー、目標。

  • 2012/10/27
    全体感としてはこういう方向性だろうし、重要なことだと思う。
    ただ、確実に全員がこの通りということではないというのは肝に命じておく必要がある。

  • 金銭とモチベーションの関係のところは大いに参考になった。

  • 「内発的動機付け」についての解説や実践方法を多く語っている本です。教科書的に綺麗にまとまってしまっているので、内容はその通りだなと思いつつも、複雑な現実に適用するには自分の置かれた状況を踏まえて色々考える必要があると感じました。とはいえ、原理・原則を忘れかけたときに振り返るという意味では良い本だと思います。

  • 生きるために働く「モチベーション1.0」から、アメとムチ…いわゆる成果主義の「モチベーション2.0」、そして時代は内発的に湧き起こる「モチベーション3.0」へ!

    人間は本来的に、自分の力でやってみたい、うまくできるようになりたい、人生の目的を持ちたい…といった欲求を持っていて、生活や将来に不安がなければお金は関係ない。
    むしろそれが雑念となって人間のやる気や創造性を削いでいるという実験結果には驚きました。

    多くの企業は、個人の成果をいかに把握し、公正・公平に給与に反映させることに力を注いでいますが、読んでいてそれがバカらしく思えました。。。

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著者プロフィール

Daniel H. Pink
1964年生まれ。米国ノースウエスタン大学卒業後、イェール大学ロースクールで法学博士号取得。米上院議員の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でゴア副大統領の首席スピーチライターなどを務める。フリーエージェント宣言後、経済変革やビジネス戦略についての講義を行うかたわら、「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」などに寄稿。著書に、『ハイ・コンセプト』(三笠書房)、『モチベーション3.0』『人を動かす、新たな3原則』(ともに講談社)など。

「2018年 『When 完璧なタイミングを科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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