モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

制作 : 大前 研一 
  • 講談社
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レビュー : 477
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062144490

作品紹介・あらすじ

時代遅れの成果主義型ver.2.0は創造性を破壊する。21世紀版『人を動かす』モチベーション3.0はワクワクする自発的な動機づけ。

感想・レビュー・書評

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  • ”“アメとムチは前世紀の遺物。モチベーション3.0によると、21世紀の職場では、<自律性(Autonomy)><マスタリー(Mastery)><目的(Purpose)>へとアップグレードが必要”(ツイッター向けのまとめ より)。原題「Drive - The Surprising Truth about What Motivates Us」。


    <読書メモ>
    ・日本企業の現状の問題点は、成果主義を採らなければ会社は一部のできる人におんぶにだっこで不公平、成果主義に走れば社内がキクシャクして不安定になる、というジレンマである。(中略)本書を紹介したいと思ったのはこうした企業に、あるいはこうした問題意識を持つビジネスパーソンに、実は第三の道があるのだ、ということを知ってもらいたいと思ったからである。(大前研一さんの訳者まえがきより)
    ★フェデックス・デー
     オーストラリアのソフト開発会社アトラシアンが考案した制度。丸一日、社員に好きな仕事に取り組む自由を与え、24時間後にその成果をほかの社員の前で発表する。名称の由来は、一晩で何かを届ける必要があるからだ。(p.31)
    ・従来のビジネスモデルが外発的動機づけに依存しているのと同じくらいに、オープンソースは内発的動機づけに頼っている。(p.47)
    ★あなたの認知能力では、2はゼロより大きいと分かっているはずだ!ところがあなたは人間であるがゆえに、これはフェアではないとか、相手に思い知らせてやりたい、あるいは単にいら立たしいという感情のほうが勝るのだ。(p.52)
     #お?、ヒト感ネタ!
    ・ひとたびこの基本的な報酬ラインが満たされてくると、アメとムチは、意図した目的とは“正反対”の効果を生み出す場合が多い。モチベーションを上げるはずのメカニズムが、モチベーションを下げるようになる。(p.63)
    ・目標設定は倫理に反する行動を助長する?(p.82)
     自ら設定してマスタリーを達成しようと打ち込む目標は、大概は健全だ。ただし、他人から課された目標??売上目標、四半期の収益、共通テストの得点など??は、ときに危険な副作用を起こす場合がある。
    ★アメとムチの致命的な7つの欠陥(p.93)
     1.内発的動機づけを失わせる
     2.かえって成果が上がらなくなる
     3.創造性を蝕む
     4.好ましい言動への意欲を失わせる
     5.ごまかしや近道、倫理に反する行為を助長する
     6.依存性がある
     7.短絡的思考を助長する
    ・「条件つき(if-then)」の報酬が逆効果を招く場合には、「思いがけない(now that)」報酬を与えればよい。
     (中略)「課題を終えたあとに、思いがけず具体的な見返りが与えられた場合、その報酬は、その課題を遂行しなくてはいけない理由として認知される可能性は低く、したがって内発的動機づけに有害な影響を与える可能性は低い」(p.103)
    ★タイプIとタイプX(p.116-117) 
     外発的(extrinstic)
     内発的(intrinstic)
    ・ゲームデザイナー ジェノヴァ・チェン(p.171)
     flOw - たまにゲームを楽しむ人のために、フローの感動をもたらすゲーム
     http://interactive.usc.edu/projects/cloud/flowing/
    ★自分用のモチベーショナル・ポスターを作る(p.221)
     #「リーダーとしての自問」にあわせたスライドをつくってみるか!
    ・「目的は何か?」と問いかける
    ★自分自身とこのテーマを、さらに掘り下げるために(p.289)
     http://www.danpink.com/drive.html
     あなたはタイプIとタイプXのどちらだろうか? → テスト
     人間の動機づけに関する科学と実践について、最新情報を知りたい → メルマガ
     
     

    <きっかけ>週刊東洋経済の特集を読んで。”

  • 自分のモチベーションを保つことはもちろん、
    自分の周りの人のモチベーションを上げることができる!
    そして、そのモチベーションを持続可能なものにする方法が分かる!

  • モチベーション1.0 生存欲求
    モチベーション2.0 アメとムチ
    モチベーション3.0 内在的動機によるやる気
    タイプIとタイプX 前者は、内部からの欲求によってエネルギーとしている。後者は、外的な報酬など外部からの欲求によってエネルギーを得ている。

    モチベーション3.0には、オートノミー、マスタリー、目的の3つの要素が大事
    オートノミーの実現するには、4つのTが大事。
    T ask, T ime, T echnique. Team

  • 本書のよれば、外的な報酬と罰(アメとムチ)によって動機づける従来型の管理手法を〈モチベーション2.0〉と呼び、この管理手法はルーティーン・ワークでは有効だが、クリエイティブで右脳的、ヒューリスティックな仕事には役立たないどころかマイナスである、と説いている。

    そして、自由に好きなように仕事を出来るようにして、自律的・主体的な行動を促すこと(自律性)、向上欲求を満たせるような適度に困難な課題にチャレンジし続け、そこから快感や満足を得られるようにすること(マスタリー(熟達))、自己の利益を超えた人生ないし企業活動の大きな意義・目的を動機づけとして重要視すること(目的)、この三つのモチベーション要素に基づいて組織を運営・強化する〈モチベーション3.0〉手法こそ、21世紀社会に求められている、と力説している。

    アメとムチの弊害やモチベーション3.0の効果は、実証実験によって科学的に確認されている、確固たる事実だと言うことも。

    人間、どうしても安きに流れる面があるから、〈モチベーション3.0〉だと、何割かの者は手を抜いてサボるようになるかもしれない。それを差し引いても、全体として(また、長い目で見て)極めて有効な組織運営方法なんだろうなあ。是非仕事に取り入れて見たいなあ。

    なお本書は、もっぱら外的な報酬をモチベーションとして行動する者(そのような者は、自意識が高く自己防衛的で、金銭や名誉や美に対する欲求が強い傾向を示す)者をタイプXと呼び、その代表的な有名人の一人として、「大富豪のドナルド・トランプ」を挙げている。これも納得。

    とても参考になりました。

  • ・最近のX.0の源流?
    ・行動科学の研究者は仕事をアルゴリズムとヒューリスティックに分類する
    ・3.0の要素は自律性、熟達、目的

  • 21世紀に仕事する者のモチベーションの構造について。
    ハイコンセプトのダイニエルピンク著。

    自己啓発(成功哲学、NLPなど)やコーチング(子育て論含む)、心理学、行動経済学を
    「これからの組織論」の領域まで一歩進めた感があった。

  • アメとムチは前世紀の遺物。モチベーション3.0によると21世紀の職場では「自律性」「マスタリー(熟達)」「目的」へとアップグレードが必要。

    個人、組織に役立つツールあり。タイプIになるためには日々の努力、反復練習が必要。自分自身のモチベーションを考え直すよい機会になる本です。

  • テーマは良いけど、いろんな同じような話の紹介が多すぎて、冗長になっている。
    行動経済学の本を何度読んだことがあるからか、あまり新しい考えもなかった。

    人は他人にアメとムチで強制されるよりも、内発的動機で行動したほうがより成果を出す。特にクリエイティブな分野では。
    製造業が発展し尽くして、創造性が重視されている今必要になってきている考え方。
    実際2.0の方がうまくいく場合も多いから、どっちで働きたいかを自分で選択する必要がある。
    3.0では強制はされないが、その分高い自律と想像力が必要。勉強をし続ける人向け。

    オープンソースプロジェクトが上手くいくのは内発的動機による。
    芸術家にお金を払って働かせると、外発的動機によりその時点である程度創造性が失われる。
    ‐自社で自主開発はあるけど上手くいかない理由はなんだろうか、上司からの支持?メンバー?
    自分を一言で表す文章は?昨日よりも教は進歩しただろうか。

    自律性:課題、時間、手法、チームについて
    マスタリー:フロー(ゾーン)が重要。本質的に自己能力と一致している時に起きる。
    目的:利益に隠されていた目的を重要視する必要がある。

    アメとムチは前世代の異物。「モチベーション3.0」によると、21世紀の職場では、「自律性」「マスタリー」「目的」へとアップグレードが必要

  • モチベーションについて学ぶことができた。外発的動機づけに頼らず、内発的動機づけを意識するようにしていきたい。

  • 仕事というよりは育児に役立ちそう
    ・アメとムチは単純作業には効果的だがクリエイティブな仕事にはむしろ逆効果
    ・単純作業:アルゴリズム/クリエイティブ:ヒューリスティック
    ・数学の問題集を1ページ終えるごとにお小遣いを与えたとすると、確実に短時間は熱心に勉強するが長い目で見れば数学そのものへの興味を失う。
    ・その作業が必要だという論理的根拠を示す
    ・具体的でない報酬を(心からのお礼や賞賛)
    ・具体的な賞賛を

    ・マネジメントは人間の発明のひとつに過ぎない
     ⇒中心となる管理体系は「コントロール」
     ⇒主な手段はあいかわらず「アメとムチ」
    ★人間の本質は積極的に自発的に行動する生き物
     ⇒権限委譲(モチベーション2.1)→自己決定(モチベーション3.0)
    ・グーグル20%ルール
    ・アトラシアン Fedexデー
     →3ヶ月に1日、通常勤務外の仕事に自発的に取り組み、翌日成果披露
     →4つのTを自分で決める
      1)課題(tasks)
      2)手法(technique)
      3)時間(time)
      4)チーム (team)
    ・従順な態度→積極的な関与
    ・没頭=フロー
    ・ジュリアスアービング(バスケットボールの殿堂)
     「プロフェッショナルとは自分が心から愛することをすることだ。たとえどんなに気乗りがしない日であっても」
    ・高齢化社会→人生の目的、意義を問う激しい雷雨が発生する

    ・お小遣いと家事のお手伝いを結び付けない
     →お小遣いは自律性と金銭に対する責任を学べる
    ・正しい方法で褒める
     →頭がよいと褒めるのではなく、努力や取り組み方を褒める
     

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著者プロフィール

Daniel H. Pink
1964年生まれ。米国ノースウエスタン大学卒業後、イェール大学ロースクールで法学博士号取得。米上院議員の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でゴア副大統領の首席スピーチライターなどを務める。フリーエージェント宣言後、経済変革やビジネス戦略についての講義を行うかたわら、「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」などに寄稿。著書に、『ハイ・コンセプト』(三笠書房)、『モチベーション3.0』『人を動かす、新たな3原則』(ともに講談社)など。

「2018年 『When 完璧なタイミングを科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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