モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

制作 : 大前 研一 
  • 講談社
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レビュー : 477
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062144490

感想・レビュー・書評

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  • 仕事がら、人や組織に新たな行動を取ってもらう、行動を変えるといった場面がしばしばあります。
    その際、「何がこの人/人達の行動を突き動かしているのだろう」と考えて取り組まないと、上手く事が運ばないなと感じています。
    この本はその、人間の行動原理「モチベーション」に関する本。
    モチベーション1.0を生理的動因(食欲、安全等)、2.0を「アメとムチ」(報酬と罰)と定義し、これまでの2.0とい”OS”が機能しなくなってきている、という問題提起から論じています。
    そしてモチベーション3.0という新しい時代に突入しているとして、「自律性」「マスタリー(熟達)」「目的」という三つの構成要素を上げています。
    本書全体の構成としては、2.0の欠点と3.0の概念の説明にページの多くが割かれてます。
    3.0の構成要素を満たすための新しい仕組みとしてどのようなことが考えられるのか、実例としてどのようなものがあるのかということについては、あまり触れられていないのが残念。
    これから試行錯誤して作り上げられていくのだろうなと、理解しました。
    逆に、そのような未来予測的な部分を排して、研究で得られた事実を冷静に説明しているというのが、著者の誠実さの表れかもしれません。
    いずれにしても、働くということに関する人間の意識が変わっていること、それに対して新しい仕組みが必要だということが、本書を読んで理解できました。

  • モチベーション3.0とは、人間の「学びたい」「創造したい」「もっと世界を良くしたい」という内なる欲求に基づくものである。著者は、創造力が求められる先進国の仕事において、個人の欲求を満たすモチベーション3.0の必要性を説いている。自分を奮い立たせたり、部下のモチベーションを高めるヒントが隠されている。

  • テーマは良いけど、いろんな同じような話の紹介が多すぎて、冗長になっている。
    行動経済学の本を何度読んだことがあるからか、あまり新しい考えもなかった。

    人は他人にアメとムチで強制されるよりも、内発的動機で行動したほうがより成果を出す。特にクリエイティブな分野では。
    製造業が発展し尽くして、創造性が重視されている今必要になってきている考え方。
    実際2.0の方がうまくいく場合も多いから、どっちで働きたいかを自分で選択する必要がある。
    3.0では強制はされないが、その分高い自律と想像力が必要。勉強をし続ける人向け。

    オープンソースプロジェクトが上手くいくのは内発的動機による。
    芸術家にお金を払って働かせると、外発的動機によりその時点である程度創造性が失われる。
    ‐自社で自主開発はあるけど上手くいかない理由はなんだろうか、上司からの支持?メンバー?
    自分を一言で表す文章は?昨日よりも教は進歩しただろうか。

    自律性:課題、時間、手法、チームについて
    マスタリー:フロー(ゾーン)が重要。本質的に自己能力と一致している時に起きる。
    目的:利益に隠されていた目的を重要視する必要がある。

    アメとムチは前世代の異物。「モチベーション3.0」によると、21世紀の職場では、「自律性」「マスタリー」「目的」へとアップグレードが必要

  • 仕事というよりは育児に役立ちそう
    ・アメとムチは単純作業には効果的だがクリエイティブな仕事にはむしろ逆効果
    ・単純作業:アルゴリズム/クリエイティブ:ヒューリスティック
    ・数学の問題集を1ページ終えるごとにお小遣いを与えたとすると、確実に短時間は熱心に勉強するが長い目で見れば数学そのものへの興味を失う。
    ・その作業が必要だという論理的根拠を示す
    ・具体的でない報酬を(心からのお礼や賞賛)
    ・具体的な賞賛を

    ・マネジメントは人間の発明のひとつに過ぎない
     ⇒中心となる管理体系は「コントロール」
     ⇒主な手段はあいかわらず「アメとムチ」
    ★人間の本質は積極的に自発的に行動する生き物
     ⇒権限委譲(モチベーション2.1)→自己決定(モチベーション3.0)
    ・グーグル20%ルール
    ・アトラシアン Fedexデー
     →3ヶ月に1日、通常勤務外の仕事に自発的に取り組み、翌日成果披露
     →4つのTを自分で決める
      1)課題(tasks)
      2)手法(technique)
      3)時間(time)
      4)チーム (team)
    ・従順な態度→積極的な関与
    ・没頭=フロー
    ・ジュリアスアービング(バスケットボールの殿堂)
     「プロフェッショナルとは自分が心から愛することをすることだ。たとえどんなに気乗りがしない日であっても」
    ・高齢化社会→人生の目的、意義を問う激しい雷雨が発生する

    ・お小遣いと家事のお手伝いを結び付けない
     →お小遣いは自律性と金銭に対する責任を学べる
    ・正しい方法で褒める
     →頭がよいと褒めるのではなく、努力や取り組み方を褒める
     

  • まあまあかな。自律性(オートノミー),マスタリー(熟達),目的の3つが重要、とのこと。

  • 2010年の本で、前から読もうと思っていてやっと読めた。
    今は内発的動機が当たり前のように重要視されているので、特に新しさはなかったけれど、当時は話題になっていたはず。
    モチベーション3.0は、自分の内面から湧き出る「やる気!」に基づくOS。自律性、マスタリー(熟達)、目的がその要素。
    研究結果や基礎理論はよく分かったが、個人や組織にどう活用するのかの後半部分がやや現実味に欠ける印象だった。

  • アメとムチの2.0から、自律性・マスタリー・目的を主眼とするモチベーション3.0への転換を促し、それに該当する事例を紹介する内容ですが、転換はいいにしてもなぜそれが必要なのか、どのようにして変革していけばいいのかは語られずじまいなのが残念。
    これを素直に受け入れられないところに、私のジレンマがある気がします。

  • 会社のカルチャーのベースになっている本。サブタイトルは自己啓発書っぽいが、個人レベルよりも会社や組織をマネジメントする立場からの視点が中心。内発的動機 (Drive) を生み出す鍵は 「自律性 (Autonomy)」 「熟達 (Mastery)」 「目的」の3つ。「自律性」は「何をやるか (What)」 「どうやってやるか (How)」 「いつどれくらいやるか (When, How long)」 「だれとやるか (with Whom)」 に関してやる人が自由に決められること。「熟達」 のところでは 「固定知能観と拡張知能観」 「達成目標と学習目標」 のところがなるほどと思った。「目的」 のところは『WHY から始めよ!』の簡素版。

  • 内発的動機付けやチクセントミハイのフローがわかりやすく取り上げてある。チクセントミハイの本を読む前のエントリーモデルとしては最適か。

  • 図書館

著者プロフィール

Daniel H. Pink
1964年生まれ。米国ノースウエスタン大学卒業後、イェール大学ロースクールで法学博士号取得。米上院議員の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でゴア副大統領の首席スピーチライターなどを務める。フリーエージェント宣言後、経済変革やビジネス戦略についての講義を行うかたわら、「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」などに寄稿。著書に、『ハイ・コンセプト』(三笠書房)、『モチベーション3.0』『人を動かす、新たな3原則』(ともに講談社)など。

「2018年 『When 完璧なタイミングを科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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