検察を支配する「悪魔」

  • 講談社
3.21
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本棚登録 : 69
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062144537

作品紹介・あらすじ

日本最期のタブー。なぜ、無実の人間ばかりがあげられるのか?「絶対有罪」を作る闇の権力者たち。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の司法の問題は個人の問題ではなく仕組みの問題。政治主導以外では変えられないが・・・、現政権に期待するのは酷か、と改めて感じる。はー。

  • 反転と被る

  • 田原総一郎+田中森一(元特捜検事・弁護士)

  • 検察の不祥事、起訴されたら99.9%は有罪になる裁判の現状など。ニュースでは知っているものの、自分とは全く違う世界のため知っている内容はあくまで表面的なもの。この本では、決して表には出ない、とても深い内容を知ることが出来た。もちろん、この本の意見を全て正しいとする一方的な立場に陥るのは危険だが、新たな視点、考えを持つきっかけとなる非常に面白い本だといえる。

  • 面白かった。調書をとるための様々な記述テクに脱帽すると同時に、こういう場所には自分のような普通の人はとうてい近寄れないし、太刀打ち出来ないなと思った。自分が普段の生活する場所のすぐ隣に、深い闇の密林があるような印象に包まれた。

  • 内容は過去の様々な政治疑惑について語られています。

    田原さんの冷静な切り返しはよかったです。しかし法治国家日本で、放火や殺人、賄賂が必要悪だと発言をする元検事、田中さん。こんな方が検事を務めていらっしゃったのかと思うとぞっとします。

  • 元東京地検特捜部検事の田中森一氏による検察の実態を暴いた本。田原総一朗氏との共著。
    検察の国策捜査は、現国家体制の維持を目的としている。
    ホリエモン逮捕はテレビ局の買収という体制の変更を試みた点で検察を動かした国策捜査。
    検察の国策捜査は検察の上層部で判断する。検察上層部は政治家とも接していて、考え方は同じだ。
    検察のテクニックとして、供述調書の氏名などわざと間違え、被疑者に指摘させr。その上で、後の裁判で供述調書の真実性を弁護側から追求されたとき、「と言っても氏名をしっかり訂正している。なんで内容を訂正しなかったのだ」と反論できるような形になっている。

    同じようなテクニックとして、読み聞かせて署名させるとき、わざと重要なポイントだけ読み飛ばすこともある。
    検察の予算を握っている地方自治体の知事、財政担当者や財務省などには手出しができない。
    マスコミを検察への出入り禁止を盾にとられ、検察に頭が上がらない。情報も操作されている。
    ワイドショー的な事件を作り上げ、本質を国民の目からそらす手法が最近多い。
    どんな人でも自己正当化をしたい。だからすべてを否定するな。そうしないと相手も心を開いてくれない。

  • 2007/12/18

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著者プロフィール

田中森一(たなか・もりかず)

 1943年、長崎県に生まれる。岡山大学法文学部在学中に司法試験に合格。1971年、検事任官。大阪地検特捜部などを経たあと、東京地検特捜部で、撚糸工連汚職、平和相互銀行不正融資事件、三菱重工CB事件などを担当。その辣腕ぶりが「伝説」となり、名声を博す。1987年、弁護士に転身。2000年、石橋産業事件をめぐる詐欺容疑で東京地検に逮捕、起訴され、無罪を主張するも実刑が確定。4年8ヵ月の獄中生活を経て、2012年11月に出所。
 著書には30万部のベストセラーになった『反転 闇社会の守護神と呼ばれて』、共著に『検察を支配する「悪魔」』などがある。

「2013年 『塀のなかで悟った論語 現代人を癒す24の答え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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