妖怪変化 京極堂トリビュート

  • 講談社
3.05
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本棚登録 : 421
レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062144759

作品紹介・あらすじ

西尾維新が!あさのあつこが!京極夏彦の作品世界に挑戦!!各界を代表する超豪華執筆陣。これはもう、おもしろくないはずがない。

感想・レビュー・書評

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  • 令和最初に読了したのがこの本でした。魍魎の匣が映画化された時に発行になった模様。いろいろな作者さんが手掛けた、百鬼夜行シリーズをイメージした作品が載っています。

    一番多くページが割かれていたのが、実写版・魍魎の匣の監督・原田眞人さんが担当した部分。映画ができるまで、主に原作をどういう風に変えていったかが書かれています。

    「鬼娘/あさのあつこ」は中善寺敦子が通りがかりに助けた女性・時子にまつわる話。時子は自分を鬼娘だと思っており、人を殺したという。しかし兄の京極堂と話を聞いていくうちに、それが時子の周りにいる物が仕組んだ犯罪であることが判明する。

    「そっくり/西尾維新」は、家族をなぜか他人だと思っている男が出てくる。しかし家族は男を「昔からの家族」のように扱う。実はある者が術を使って人の記憶を変え、男の家族と別の家族をそっくり入れ替えていたというオチ。

    「朦朧記憶/牧野修」は推しキャラである榎木津が出てくるが、結末はややショッキングだった。最初は関口が語り手かと思われたが、実は関口はもう死んでいる。その死の場面を垣間見た榎木津が、霊の能力によって関口の人生を垣間見ているうちに、自分が関口になったように思い込んでいた。実際の榎木津は老いて病院化どこかにいて、病気で脚を失っている。

    「粗忽の死神/柳家喬太郎」は噺家さんが書いた話。百鬼夜行シリーズのキャラはちらりと出てくる程度だが、とにかく噺家さんだけあって勢いがあって面白い。
    ある死神が間違って死ぬ予定のない人に憑いてしまい、主人公たちになんとかしてくれと頼む話。なんやかんやで死神は真のターゲットである人殺しにとりつく。しかしもともとついていた方には別の死神が取りつく予定になっていたらしく、こちらも死んだ。

    「薔薇十字猫探偵社/松苗あけみ」は漫画作品。タイトル通り榎木津が主役。ある家の女中が、その家のお嬢様が飼っていた山猫を間違って逃がしてしまい、探しに来る。ところがその女中は山猫の正体をなぜか美青年だと思い込んでおり、榎木津を見てその山猫だと勘違いして、彼を降りに閉じ込める。
    榎木津は榎木津で、閉じ込められてもそこそこ楽しそう。
    そうこうしているうちに逃げた山猫は無事に見つかる。実は女中はお嬢様に厳しくしつけられている山猫が可愛そうになってわざと逃がしていた。女中と山猫は榎木津の手配で動物園に行くことになり、幸せに暮らす。

  • ようやく読みました。
    面白かったのはまず「朦朧記録」(牧野修)。
    話としてはすごく面白かったし、齟齬を感じた場所は後の伏線だったりして「あーだからか〜」と納得できるし。
    文章も違和感を感じなかったのでぐんぐん読めました。
    でも読み終わった後、冷静になってよく考えてみたら、京極堂・関君・榎木津三人が結構ひどい状態になっているので、厭な話だと思う人も多いかもしれない。

    次に面白かったのが「そっくり」(西尾維新)。
    この方の本は、カバーがやたら派手っていうイメージしか持って居なくって。
    全然読んだことなかったんですが、やっぱり文章が”京極らしい”雰囲気でスラスラ読めました。
    ネタバレになると困るのであまり詳しくはいえませんが。
    例の人が出てきて面白かった。
    この方自身の本も読んでみたいなぁと思いました。

    あさのあつこさんはバッテリーを読んだことがあったので楽しみにしていたんですが、なんかちょっと京極堂とかあっちゃんの描写に違和感を感じる。
    何でだろう?京極堂が柔らかすぎるのかな。
    そういう意味で言うと前記の牧野さんの描写する3人もエライ違いなんですが、こっちは全然感じなかった。

    それと。小畑健さんの描くエノさんが美しいので。
    もっと色々描いて欲しいな〜。

  • 2019/9/14(土曜日)

  • 一番ボリュームのある「魍魎の匣 変化抄」これって誰得?「朦朧記録」は榎木津の死に際の話。トリビュートで公式の話ではないけど、一応現在も続いてるシリーズの出演者を悲惨な終わり方にする意味って?

  • 京極堂へのオマージュを込め、人気作家が勢ぞろいした贅沢なアンソロジー。でも、以前読んだ本だった...。ううっ、生きてるうちに京極堂の新刊が読みたいなぁ(T^T)
    それはさておき、諸星大二郎さんは長野県の出身だったんですね♪

  • 妖怪や京極堂をモチーフにした作品集。好みのものとそうでもないのとがあって、全作品が楽しめるわけじゃなかった。

  • カプグラ症候群を知ってるとさらに楽しめるかな

  • ■ 1579.
    〈読破期間〉
    2015/5/17~2015/5/27

  • 装丁といい、表紙といい、期待した。あさのあつこさん、あなたに京極堂を書くのは無理だと思った。西尾維新は、西尾らしくってよかった。柳家喬太郎、面白かったな。巻末の2本の漫画はどちらもよかった。全体的にもっとなんだろう、妖怪味が濃かったらよかったな。 トリビュート、意味調べてようやくわかった、今回の趣旨。西尾維新が読めたからよしとするか。

  • ごめんなさい。
    柳家喬太郎師匠の名前で検索したらヒットしたので京極堂シリーズを知らないまま読みました。京極夏彦の本には興味があったものの、その存在感に気圧されて(笑)手に取れずにいました。なので軽めにトリビュートから見てみようかなと。でもやっぱり、京極堂シリーズを好きな人が読まないと意味ないかな。
    不思議な雰囲気は伝わってきました。

  • 京極堂のトリビュートです。

    純クレの松苗あけみさんが、榎木津を描いていおり、もーニヤニヤしてしまいました。映画【魍魎の匣】の原田監督の苦労話?も納得。私が好きなのはこちらの2本。

    結構なビッグネームの方々が書いているのですが、有名作家さんだからこそ、こういうのは難しいのかもしれないなーと思いました。素人さんの同人誌の方が何十倍も面白いと思います…。(読んだ事ないけど)

    私の中では、京極堂=野村萬斎、榎木津=谷原章介、関口=西島秀俊 鳥口=大泉洋 久保=伊勢谷友介 なイケメンパラダイス状態なので(今、自分で書いてて引いたわ…)京極堂に関して冷静な判断は全く出来ませんので悪しからず。※映画の堤さんは全くイメージではなかったのですが、案外良くてビックリしました。

  • あの作家が百鬼夜行シリーズに挑戦! 「姑獲鳥の夏」ではじまる京極夏彦の人気シリーズの世界にあさのあつこ、西尾維新、柳家喬太郎、諸星大二郎、原田真人監督らが挑む、豪華トリビュート! これはもう、おもしろくないはずがない。

  • 全体的に何となく物足りない。
    西尾維新のそっくりは、堂島さんが出てきたのは嬉しいけど、やっぱりちょっと物足りない。
    粗忽の死神は京極堂云々を感じないが単純に読み物としては面白い。
    朦朧記録は……なんだかねぇ。何か切ないというか悲しいというか。話としては嫌いじゃないけど、それを彼らでやられるとなんだかねぇ。

  • 詰まらん。レベルが低い。

  • 【収録作品】「鬼娘」あさの あつこ/「そっくり」西尾 維新/「『魍魎の匣』変化抄」原田 眞人/「朦朧記録」牧野 修/「粗忽の死神」柳屋 喬太郎/「或ル挿絵画家ノ所有スル魍魎ノ函」フジワラ ヨウコウ/「薔薇十字猫探偵社」松苗 あけみ/「百鬼夜行イン」諸星 大二郎

  • 評判があまりよろしくなかったので、買うのを躊躇ってましたが、ひょんなことから『朦朧記録』が読みたくなってきたので思いきって購入

    全体的にはあまりいい出来とはいえないかもしれませんね
    特に原作のファンであればあるほど抵抗感があるかもしれません
    私はそこそこ楽しめましたが、やはり本家を薄めたような感じがして物足りなさを感じてしまいます

    『鬼娘』はあのページ数しかないので薄まった感じがしてしまうのは仕方ないとしても、あっちゃんの喋り方とか京極堂の性格…というか雰囲気に違和感を感じました…なんか違う

    『そっくり』は、書き方や雰囲気、ページを跨がない書き方など大分原作を意識して書かれた感じは凄い伝わりました
    堂島を出したのもなかなか良かったです


    そして私の一番読みたかった『朦朧記録』
    これが一番好きですね
    衝撃的な展開で、好き嫌いがわかれるかもしれないし、私も読んでて凄く辛くて軽く泣きましたが、こういう未来もあるのかもと…
    まぁそんな風になってほしくはないんだけど、あぁいう可能性もあるよねぇ

    それでも3人の関係性はやっぱり羨ましく思える

  • こんなん2007年に出てたんですね…もう夏彦関連膨大すぎて追ってないけどさ…。参加者はあさのあつこ・西尾維新・原田眞人・牧野修・柳家喬太郎・フジワラヨウコウ・松笛あけみ・諸星大二郎とピンナップで石黒亜矢子・小畑健。以下なんとなく馴染みがある人だけ何故か呼び捨てなのはご了承下さい。

    石黒さんは日本画妖怪っぽく描かれた京極堂。なんかそれっぽくてイイ(笑)。
    小畑の榎木津絵は既に挿画として描かれたものなんだろうか。松笛あけみの漫画といい、エノさんはイラストにするとオッドアイなんですか…?
    まさかあの能力がそんな素敵設定になってるなんて思いつかなかった…(薄笑)。
    あさのあつこは本編の王道の流れをあさのあつこ風にすっきりさっくりまとめた感じ。なので薀蓄が似合わない(笑)。
    西尾維新が案外原作の雰囲気を踏襲していて、且つ読みやすかった。「えっと堂島ってどこに出てきた人だっけ…」とかは思ったけど。
    原田さんはアノ『映画・魍魎の匣』の監督だそうです。その映画の経緯みたいなものがメールとかメモとか脚本とかを中心に代理人が記述するというような体なんです。が。ぶっちゃけあの映画どうにも笑うしかなかったので…そして長い……すみません斜め読みっていうかほぼ飛ばしました…。
    牧野さんは原作の雰囲気を残しながらも衝撃の設定とラストで面白かった!
    喬太郎さんはやはり落語風。落語の語り調って本当にリズミカルだよなぁ。夏彦のリズムの根底は落語な気がするんだけども。そんで落語の導入から本編に入る鮮やかさってゾクゾクする。軽快さと洒落っ気満載です。
    フジワラヨウコウって藤木稟の挿絵とかの藤原ヨウコウ氏とは違うんだろうか?これは殴り書き風だし、あっちは精緻すぎるのでよくわかんないんですが。どうなんだろう。
    松笛あけみの漫画はしっかり少女漫画なのに、案外京極堂とかエノさんとかが強そう(笑)そして和寅が酷い(笑)。
    諸星大二郎は普通に諸星大二郎漫画として面白い。

    精神的に完全じゃないと夏彦作品は重すぎて読むの保留にしているんですが、これでちょっとリハビリできた気がする。
    特に牧野さんのを読んで、改めて「関くんはどうしようもないダメ人間で鬱で死にたがってるのに読者としてそこまで引き摺られないのは何故か」とか思ったり。
    関くんは鬱が本当にデフォルトで、本当に死にたいとか思っているのに、何かぽっかり穴が開いているというか、どこか淡々としてそれが自然だからなのかなと。
    自然である、常態である、だから受け手は違和感を覚えない。だからこそそれをズルズル引き摺っていってくれる周りの人間がいる限り救われる。
    基本的に「厭な小説」を書かせたら天下一品の夏彦作品だけれども、京極堂シリーズはその関くんへの救いが読者への救いにもなって助かってるんだなぁと。まぁ勝手な解釈なんですが妙に腑に落ちて、夏彦作品また読めそうだ。

  • 作家が作家をトリビュートするのは難しいと思った一冊。また、切り口を変えたところで読者に受け入れられるとは限らないとも思った。違うフィールドで活躍している方のアプローチの方が面白い。喬太郎さんはさすが。これ生で聞いてみたいなあ。諸星さんの愛嬌ある妖怪たちがすてき。

  • 京極夏彦のエッセンスを他の作家が使うと
    その作家の力量がよく分かりますね。

    ただ単に京極風にトライしただけの作品になるか、
    違う角度から見るパラレルワールドな京極堂になるか。

    その点では
    『朦朧記録』牧野修氏
    『粗忽の死神』柳家喬太郎氏
    この二作が秀逸だったと思います。

    『朦朧記録』は原作ファンなら「そんなことしないでー!」って
    言うぐらい登場人物を崩壊させています。ギリギリアウトですよコレ。
    ここまでやってくれるとむしろ清々しいです。あぁ関君…

    『粗忽の死神』の柳家喬太郎氏は噺家なので、
    自身の落語畑に京極堂を植えた感じ。
    テンポ良しオチ良し。これは原作者も喜びそうだなぁ。

    他の作品は…まぁ前者だった、ってことで。残念。
    これが畑違いの人達を多く集めたトリビュート本になっていれば、
    もっと面白くなったと思います。

  • イラストあり、漫画あり、脚本?ありの京極堂トリビュート。

  • 作者によって字体まで変えてるのが凄い。トリビュートはタブーにもあっさり触れちゃうんだなぁ。

  • 諸星大二郎の『百鬼夜行イン』を収録

  • 西尾維新目的で読む。
    意外に諸星がおもしろかった。

  • やっぱり京極堂は本家が良い!映画の出来ていく家庭は中々面白かったけど。

  • 京極夏彦トリビュート。牧野修のにはちょっとびっくりした。

  • 京極夏彦の京極堂シリーズの設定を用いて、他の作家たちが物語を書いた本。
    「あさのあつこ」等、かなり有名な作家も書いていたのだが、読めば読むほど、なんか違うという気持ちが強くなり、京極夏彦の書いた京極堂シリーズを読みたくなった。
    小畑健の描いた「榎木津礼次郎」がハッとするくらい綺麗だった。

  • 本家に敵わないのは仕方ないですが、西尾維新、牧野修、柳家亨太郎など未読の作家さんの作品が面白かったです。西尾さんのは、独立した話のようであり完成度も高かったです。

  • 小畑健画の榎木津がなんか凄い。
    というか、目次の前に入ってるから最初スルーしたよ。

    あさのあつこ著作がわかりやすくて好きですね。

    映画の脚本の話は…映画を観たら面白いと思うのかしら。
    正直意味不明。

    西尾維新著作は、誰だっけこれ。

    漫画はまあ漫画だった。

    トリビュートに漫画入ってるの珍しいですよね。

  • レビューを見ているとそんなに良くなかったのかと思っていましたがそんなことはない。私的には、ですが、わたしはこの本大好きでした。

    わたしが一番好きな話は、牧野修さんの「朦朧記録」です。なんとなくあれ?おかしいな…と思っていたもやもやが、京極堂「最後」の憑物落としでスッキリします。ああ、そうか、だからおかしかったのか、と。わたしのもやもやした憑物も落ちた気がして、これはまるで京極夏彦の世界、他者がここまで彼の世界を書けるなんてすごい。牧野さん個人の本も読んでみたくなりました。

    あとは西尾維新さんの「そっくり」。流石と云うかなんというか、西尾さんの目のつけどころですね。堂島さん大好きなわたしには本当に嬉しい限りです。お祖父さんの手紙で暴かれる秘密を通して自分であること、自分を作るもの、それを捨てること捨てないことを、考えていきます。面白かったですね。
    ただ、うーん、塗仏で京極夏彦が敢えてはっきり云わなかったことを言葉にして出してしまった気がしました。気がするだけなのでよく分からないですが。

    映画「魍魎の匣」。わたしはあの映画は正直うーん…だったですが、こういう話聞くとそうか、てなりますね。でも少し監督の認識やこだわりと原作の雰囲気が違うかな?と云う気がしました。そこは大事じゃなくないか?みたいな。本人は今どこにいるのでしょう、もう出てきているのかな。

    あさのさんの無難ぷり、柳屋さんの自分の領域を活かした話、それぞれの漫画も本当に面白かったです。
    ただ何人かちょこちょこ原作と設定が間違ってたりしたので、★-1。本当に些細なことなのですが、だからこそ気になってしまいました。携帯にあるようなファンサイトではなくプロとしてお金取るのだから、もうちょっと読み込んで書こうよ、みたいな…。
    ★四つ。

  • 読みたいと思ってたらすでに読んだことがあるのでした。
    うーん、化かされたかな?

    京極夏彦さんの世界を借りて他の作家たちが描く。
    格別おもしろいというわけでもなかったけど、べつだんひどくもなかった。

    もしぼくが同じようなことをするならば関口サンを主人公にしたいかな?
    関口サンが探偵役のミステリ。
    自分のやったことをなにも気づいてくれない関口サンのあまりの情けなさに犯人が自ら謎解きをして事件を解決してくれるというようなお話を。

    (2009年06月01日読了)

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著者プロフィール

西尾 維新(にしお いしん)
1981年生まれの小説家、漫画原作者。立命館大学政策科学部中退。
2002年に『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』で、第23回メフィスト賞を受賞しデビュー。
主な代表作に、『クビキリサイクル』をはじめとした戯言シリーズ、『化物語』をはじめとした物語シリーズ、『刀語』などがある。

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