妖怪変化 京極堂トリビュート

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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062144759

感想・レビュー・書評

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  • ●「鬼娘」 あさのあつこ
    ●「そっくり」 西尾維新
    ●「『魍魎の匣』変化抄。」 原田眞人
    ●「朦朧記録」 牧野修
    ●「粗忽の死神」 柳家喬太郎
    ■「或ル挿絵画家ノ所有スル魍魎ノ函」フジワラ ヨウコウ
    ■「薔薇十字猫探偵社」 松苗あけみ
    ■「百鬼夜行イン」 諸星大二郎

    ( ̄へ ̄|||) ウーム 読んでみて思ったのは、
    京極さんの世界観っていうのは、隙間を埋めることを
    許さないくらいにミッシリと強烈だってこと。

    西尾さんの作品は、言葉遊びが控えめだったかなぁ
    それでも、作り上げた世界観はホラーチックで好き。

    松苗さんの漫画は、人は見たいものだけを見るって
    観点において、物凄く分かりやすかったです(^◇^;)

    気に入ったのが、柳家喬太郎さん。
    まさかの噺家さんでした。
    所々に出てくる(○ ̄m ̄)プッと笑える駄洒落とか、
    落ちが一番面白かったです。

    そして、途中でストップしていた百鬼夜行シリーズの
    続きを読みたくなりました。

  • 装幀/坂野公一(welle design)
    装画紋章デザイン/石黒亜矢子

  • 【収録作品】「鬼娘」あさの あつこ/「そっくり」西尾 維新/「『魍魎の匣』変化抄」原田 眞人/「朦朧記録」牧野 修/「粗忽の死神」柳屋 喬太郎/「或ル挿絵画家ノ所有スル魍魎ノ函」フジワラ ヨウコウ/「薔薇十字猫探偵社」松苗 あけみ/「百鬼夜行イン」諸星 大二郎

  • 評判があまりよろしくなかったので、買うのを躊躇ってましたが、ひょんなことから『朦朧記録』が読みたくなってきたので思いきって購入

    全体的にはあまりいい出来とはいえないかもしれませんね
    特に原作のファンであればあるほど抵抗感があるかもしれません
    私はそこそこ楽しめましたが、やはり本家を薄めたような感じがして物足りなさを感じてしまいます

    『鬼娘』はあのページ数しかないので薄まった感じがしてしまうのは仕方ないとしても、あっちゃんの喋り方とか京極堂の性格…というか雰囲気に違和感を感じました…なんか違う

    『そっくり』は、書き方や雰囲気、ページを跨がない書き方など大分原作を意識して書かれた感じは凄い伝わりました
    堂島を出したのもなかなか良かったです


    そして私の一番読みたかった『朦朧記録』
    これが一番好きですね
    衝撃的な展開で、好き嫌いがわかれるかもしれないし、私も読んでて凄く辛くて軽く泣きましたが、こういう未来もあるのかもと…
    まぁそんな風になってほしくはないんだけど、あぁいう可能性もあるよねぇ

    それでも3人の関係性はやっぱり羨ましく思える

  • 作家が作家をトリビュートするのは難しいと思った一冊。また、切り口を変えたところで読者に受け入れられるとは限らないとも思った。違うフィールドで活躍している方のアプローチの方が面白い。喬太郎さんはさすが。これ生で聞いてみたいなあ。諸星さんの愛嬌ある妖怪たちがすてき。

  • イラストあり、漫画あり、脚本?ありの京極堂トリビュート。

  • 本家に敵わないのは仕方ないですが、西尾維新、牧野修、柳家亨太郎など未読の作家さんの作品が面白かったです。西尾さんのは、独立した話のようであり完成度も高かったです。

  • 読みたいと思ってたらすでに読んだことがあるのでした。
    うーん、化かされたかな?

    京極夏彦さんの世界を借りて他の作家たちが描く。
    格別おもしろいというわけでもなかったけど、べつだんひどくもなかった。

    もしぼくが同じようなことをするならば関口サンを主人公にしたいかな?
    関口サンが探偵役のミステリ。
    自分のやったことをなにも気づいてくれない関口サンのあまりの情けなさに犯人が自ら謎解きをして事件を解決してくれるというようなお話を。

    (2009年06月01日読了)

  • あさのさんの「鬼娘」はテンポがよくて大変読み易かったですね。オチもわかりやすいのですが、それで作品が損なわれることはありません。あさのさんの作品で、最近これといった秀作が(私の中では)なかったのですが、これで少し評価UPにつながりました。

    西尾さんの「そっくり」は・・・うーん。
    お好きな方にはいいと思うんですよ、でも私には少し・・・文章がしつこかったかなぁ。
    堂島静軒の嗜虐性はいい味出してたんですが。

    原田眞人さんの「魍魎の匣」変化抄は・・・よくわからなかった・・・。

    牧野さんの「朦朧記録」は、思っていたよりまとも。でも介護されるエノさんって、想像したくなかったですよ・・・。

    柳家喬太郎さんの「粗忽の死神」は、小説というより・・・、まぁズバリ落語そのものですね。京極堂は名前しか出てこないけれど、普通に落語として面白かったですよ。でもオチは若干弱いかな?

    その他、松苗あけみさんの「薔薇十字猫探偵社」や諸星大二郎さんの「百鬼夜行」も、それぞれの持ち味を生かした作品になっていて、たっぷり楽しませてもらいました。

    朱川湊人さんや宮部みゆきさんなんかの作品も読んでみたいなぁ。
    書いてくれないかなぁ。

  • 西尾さん、牧野さんの作品が個人的に面白かったです。

    京極夏彦さんの書くものとはまた違った味がでていると思います。
    自分の中での百鬼夜行シリーズのイメージが固まっている方や、京極夏彦さん作品に限りなく近いものを求める人は「うーん…」となってしまうかも?

  • あさのあつこ「鬼娘」、西尾維新「そっくり」、原田眞人「「魍魎の匣」変化抄」、牧野修「朦朧記録」、柳家喬太郎「粗忽の死神」、フジワラヨウコウ「或ル挿絵画家ノ所有スル魍魎ノ函」、松苗あけみ「薔薇十字猫探偵社」、諸星大二郎「百鬼夜行イン」

  • 短編集が5作品、3作品が漫画。
    京極堂トリビュートと言うことなので、京極堂自身が登場したり、京極堂シリーズのキャラが登場したり、全然登場しなかったりと色々な形の作品が自由に入ってました。
    色々なアプローチの仕方の京極堂作品が読めて、まぁ楽しめました。
    あさのあつこ「鬼娘」は京極堂の世界観や京極堂の手順を忠実に描こうとしている様が感じられました。
    西尾維新「そっくり」は個人的に一番良かったなぁと思いました。
    何とも言えぬ不気味さ加減がいい感じで、京極堂シリーズの中であの人を登場させたのもなんと言うかマニアックだなと思いました(笑)。
    牧野修著「朦朧記録」は少々厭な気分になりますね(笑)。
    やはり、レギュラーの登場人物の方々には平穏に終わって欲しいです。
    柳家喬太郎「粗忽の死神」は落語と言うことで面食らいましたが、中身はファンタジー作品でした。
    原田眞人「『魍魎の匣』」変化抄。」は映画「魍魎の匣」の脚本原稿が紹介されており、映画を観た後に読むと興味深かったです。
    映画には無かったシーンもあり(榎木津の療養シーンは無くてよかったなと思いましたが)、榎木津が一人称を「俺」と言っていたり(笑)、榎木津の性格をまだ把握してなかった様子が知れたり、木場の登場が少なくなった理由なども知れたりと楽しかったです。
    満足度は★★★☆☆。
    口絵では石黒亜矢子さんの京極堂は雰囲気があって良い感じでしたが、小畑健さんの榎木津はまさにイメージ通りの榎木津で格好良かったです。

  • 面白くないはずがない!
    という触れ込みで、かなり期待してたんですが、正直うーん・・・。
    京極堂の世界観とはちょっと違う感じ。
    やはりプロの方だと自身の書き方があったりして、世界観を似せて書いたりはしないものなんですかね?
    1つ1つが短すぎるのも原因の1つかなと思います。

    近かった様な気がする、というか好みだったのは西尾さんと諸星さんの話です。
    西尾さんはらしい感じでした。あの人好きそう。

  • あれっ…?
    こ、これ読んだことある…(苦笑)

  • 小畑健の絵が素敵。あとは牧野修の小説がファンは怒りそうだけど面白いと思った。
    あさのあつこの無難っぷりは異常。

  • 京極夏彦のあのシリーズをいろんな作家さんや漫画家さんが自己流にアレンジしたオムニバス集です。しっくりくるのもあれば、なんじゃこりゃ?って感じの作品もあります。結論から言えば、あの世界観は京極さんしか出せないってことを再認識させられました(笑)いいな、と思ったのは西尾維新の「そっくり」。メインに据えるキャラにあの人を持ってきたところは、なかなか目の付け所がいいなって感じです。個人的には小畑健が描いた榎木津のイラストがツボです。ぜひ全キャラクターを描いてほしいです!それにしても、早くこのシリーズの新刊が読みたい…!

  • 京極堂、しばらく読んでないなぁ…と、これを読んで思いました。
    薀蓄スキーの私は、割と好きなのですが、いかんせん、関口くんが苦手で……。
    たぶん近親憎悪(爆)

    さて、今回の本は京極堂の世界をそれぞれの作家さんが描くということですが、同人アンソロジー…?とかってちょっと思った(笑)
    なるほどな、と思いつつそれも読んだのですが、いろいろな意味で帯に短し襷に長し…という印象。
    でも松苗さんのかく女の子の着物姿は可愛かった!←そこ!?
    あと、百鬼夜行のオチも可愛かった。
    映画の監督が書いたものは、書き方自体のアクが強くて苦手だけれど、監督業がどういうものかが分かって、すごく興味深かった。
    そういった意味では、読んで良かったかも。

  • 悪くはないけれど、なんとなく物足りない。京極堂シリーズの雰囲気が足りないのは短編だから?西尾氏が一つの文がページをまたがないように文章を構成していた所にニヤリとしました。

  • 牧野さんの話が面白かった。

  • 西尾さんのが読みたくて。
    色んな京極堂さんがみれます。
    小畑さんの絵もありましたよ。

    021/100

  • なんか話が中途半端。京極堂は京極堂でしか、書けないと再確認。

  • 2008/4/15
    やっぱり本物が一番。
    うーん。
    この本よりは同人誌のほうが面白いかも。

  • タイトル通り京極堂シリーズのトリビュート作品を収めたもの。
    まず、扉に石黒亜矢子氏の描いた京極堂こと中善寺秋彦、次の扉に小畑健氏が描いた榎木津礼次郎の絵があるが、酷い。
    どっちもどういう人か知らないけどさ、これは酷すぎるぞ。

    あさのあつこ、西尾維新、牧野修の小説はなかなかのもの。
    特に牧野修氏の「朦朧記録」は凄く良かった。
    でもそういう未来は厭だね。
    原田眞人氏の『「魍魎の匣」変化抄』は辛い。
    途中で読むのやめた。
    映画も面白くなかったぞ。

    柳家喬太郎氏の「粗忽の死神」なんだがここに載せる作品ではないね。
    ジャミラとかファミゴンとかヤプールとかやりすぎだろう。
    本業が落語家だからしかたないか。

    最後の諸星大二郎氏の漫画はとても良かったのだが、京極堂はほとんど関係ないと思うのだが…。

  • 2008.2
    映画「魍魎の箱」の裏話が面白い。里村さんが出ていた脚本面白そうだったな〜。

  • 1/24読了。

  •  サブタイトルにもあるように「京極堂トリビュート」。小説家や漫画家らが、イラストや漫画や小説という表現方法で、京極堂の世界を描きだした豪華なアンソロジー集だ。参加した作家らが自分らしさを表現しながら京極堂作品への愛を表現しているので、最近とんと御無沙汰していたので、読んでいるうちに無性に京極堂作品が読みたくなってくる。 印象深かったのは、小畑健による榎木津のイラストと(この華麗な絵で漫画一本描いてくれ〜)、映画『魍魎の匣』の監督によるまるで映画製作の舞台裏を垣間見るかのような「「魍魎の匣」変化抄」(どこまではフィクションなのか。完成した映画と、ぜひ見比べてみたいという誘惑に駆られる!)、それに西尾維新「そっくり」(でも、元ネタが判りません/汗)、松苗あけみ「薔薇十字猫探偵社」(エノさんが素敵/笑)でしょうか。

  • 未読

  • 京極堂トリビュートというタイトル通り、いろいろな方々が京極堂の作品世界をイラストや漫画や小説などで表現した本。企画としては面白いのではないか、と思うんですが、出来はそこそこというかイマイチというか・・・。京極堂の魅力は蘊蓄の騙りにあるのだと思うんだけど、自分のキャラクターにしてそれを上手く書ける人ってなかなかいないんだなあ、と思いました。メインの登場人物を登場させた作品は、何故か自分のイメージしてた登場人物像と違って、この人はこんな人じゃないんじゃないかなあ、という違和感だけが残ってしまいました。潔くメインとは言い難い登場人物を持ってきた西尾維新さんの「そっくり」という作品が一番しっくりしてたかも。あと、小畑健さんの榎木津は素敵でした。それから、原田眞人監督の「「魍魎の匣」変化抄。」は、 映画『魍魎の匣』の裏垣間見れるようで興味深かったのですが、原作通り映画化するのは難しいだろうなとは思ってたものの、読めば読むほど原作と映画はかなり違いそうな雰囲気。原作の中で『魍魎の匣』が特に好きなので、なんかちょっと残念な気もします。まだ映画見ていないんですが、勇気を出して明日見に行って来よう・・・。

  • トリビュートです。
    ちょっとあれだなぁともう物もありましたが、楽しめました。
    割りに落語のやつが好きです。
    07/12/31

著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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