実験4号

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  • Amazon.co.jp ・本 (98ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062144766

感想・レビュー・書評

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  • 『実験4号 後藤を待ちながら』伊坂幸太郎

    「ロックンロールとは何だ」

    熱狂、興奮、振動、狂喜、衝動。
    叛逆、反旗、抵抗、攻撃、闘争。

    ならば、人が減った地球での意味は?

    「悲しい歌なのに明るいような」

    相手がいなくたって、見えなくたって、あの星目掛けてロックは響く。


    『実験4号 It's a small world』山下敦弘 #映画

    「競争相手がいなくて全然盛り上がらなかった」「「運動会」」

    誰かの星に残る選択は、誰かが星に残される結果も生む。

    子ども達に罪はない。でも、大人にだけ罪を着せるのも少し気が引ける。大人も誰かの子どもだ。

    星の子ども達の、或る卒業式。

  • 火星帰りの人間とか。
    地球に残って、売れないロックンロールを続ける男たちとか。
    ちょっと変わった設定が、いかにも筆者らしく、Theピーズを知らなくても楽しめる。
    引用されているTheピーズの発言が、伊坂作品のとぼけた味わいにぴったり。

  • 微妙にこの本ではないけど。。
    [実験4号 後藤を待ちながら]
    図書館の本なのでDVDがついてなかったのが残念。後藤さんの報告が嬉しかった。

  • フィッシュストーリーとか終末のフールとか過去の作品を彷彿させる雰囲気。結構好き。

  • 『天然コケッコー』の山下監督作のDVDと伊坂幸太郎の小説のセット。どっちから先でもネタバレにはなりません。

    舞台は火星に移住が進んで過疎化した地球。たまにハイテク。

    小説は流石の伊坂クォリティ。得意の伏線にナイスなオチです。あぁエルレ…

    DVDの方は、子役が自然体でいい。「うるせーへたくそー」

    裏表紙に蝉の絵。

    「バカジャナイノー」と連想した奴は俺だけじゃあるまい。

  • 小説☆3、映像☆1で、あいだを取って☆2つ。伊坂作品で、おそらく唯一積極的に好きじゃない”SOSの猿”が2009年で、本作が2008年。いずれも他ジャンル作家とのコラボ。なるほど。でも”キャプテン~”とか”シーソー~”みたく、小説家同士のコラボ作は普通に面白かったから、何となく病巣が見えてくる気がする。勝手な想像をすると、やっぱり全く畑が違う相手だと、どこかでブレーキがかかるんではないか、と。ついでにいうと、ハリウッド映画化された”ブレット~”もダメだったし。という訳で、異文化コラボはもう良いかも…です。

  • DVDも視聴。簡単に火星に行ける時代。地球は過疎化。ある売れない三人組ロックバンド。メンバーの一人、火星に行った後藤を待つ二人。「ロックとは何か」を考えていると後藤が帰ってきた。火星で新しい物語が始まる。一方で、在籍人数三人の小学校では年上の一人が火星に行ってしまうことに。寂しい。二人しか残らない。でもまだ二人いる。居場所は残ってる。まだ続く。後藤が戻ってきたように、その子もまた戻って来て、新しい世界が始まるかも。三人の小さな世界でのお話。

  • 映画と小説でセットになっている、変わった本。

    2作品がほぼ同時進行で、ところどころリンクしており、読んでいて楽しい。

    話自体はかなり短めなので、なんとも言いにくい部分もある。

  • 図書館になかったから、購入して読んだけど、これはつまらなかった…
    終末のフールみたいな、地球の終わりを思わせる作品なんだけど、ストーリーが浅いなぁ。。
    何度もウトウトしちゃった。
    DVDはこれから!


  • 音楽…Theピーズ
    小説…伊坂幸太郎
    映像…山下敦弘

    山下敦弘って、あのリンダリンダリンダの監督なんや。
    なるほど―
    あれは良い。
    しかも2005年当時29歳って、なんか焦るねぇ。


    ロケットが当たり前のように地球と火星を行き来し、
    二十世紀を大昔だと笑い、
    紙で出来ている本や雑誌に驚き、
    CDのことを謎の光沢ディスクと怪しみ、
    「ロック」が「ジャカジャカ」というジャンル名になり、
    プールの水を一瞬の閃光で浄水する技術が発達する、
    そんな『焚惑53年』って、
    平成24年の何年後やねん笑

    でも、
    井伏鱒二は出てくる。
    普通の会話に。
    名作は時代を超えると言いたいん??
    文学に時代は関係ないってか??
    きっと、焚惑53年の教科書にも鱒二が出てくるんやな笑

    ロックンロールとは、
    『どうして俺だけ圏外なんだよ!!』
    もしくは、
    『ちっちゃな世界』
    そう思う。

    ところで、蝉の絵は何か関連あんの??

    2012年06月02日 

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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