多くの人が大好きな噂話。本当かどうか分からないけれど、聞いたり話したりするのは楽しい。彼らはある意味、都市伝説よりもあやしい存在たちかもしれない。そんな嘘とも真ともつかぬお話達である。
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都市伝説の本かと思って購入した本。読んでみると都市伝説の話もあったが、その多くが(言葉は悪いが)まゆつば臭い話ばかりであった。タイトルに堂々と「未確認」とかいてある通り、出所であったり、裏打ちを期待できない様子。文章も思うやら聞いたことがあるというような、煙に巻く文体で「ふ~ん?」となりながら読む本かなぁという感想を抱いた。 本の刊行が2008年と14年も前の物なので、読む人が読んだら文句がでそう。でも、そういうネタが載せられてるのはこの手のサブカル本の醍醐味だよなぁ。都市伝説や噂話の本はでる度に中身を刷り直したり、時代に見合うように改編されたりするので、聞いたことがある話でもちょっとしたバージョン違いを見ているようで、面白い。 そういえば、当時こんなことで一部が盛り上がってたなぁ(マヤ暦が途中で終わるのは人類滅亡の予言など)とちょっと懐かしくもなったりした。なんかこう、古きよきサブカル本という感じ。話の多くがオカルトに傾倒してなかったのはやや残念だが、昔を思い出させる謎の魅力がある本だった。 内容は章によってはかなり下世話だったり、下ネタだったりするものもあったので、苦手な人は要注意。