光の曼陀羅 日本文学論

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  • 講談社 (2008年11月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062145435

みんなの感想まとめ

文学評論としての深い洞察が魅力の本作は、埴谷雄高や稲垣足穂、折口信夫などの著名作家を結びつけ、彼らの作品に新たな理解をもたらします。読者は、これまで知らなかった日本文学の広がりや深さを体験し、特に折口...

感想・レビュー・書評

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  • 文芸評論なんてほとんど読み通したことはないのに、本作は興奮しながら読んだ。埴谷雄高、稲垣足穂、折口信夫、敬愛する作家が一直線で結ばれ、いろいろと腑に落ちるところがあった。いずれの作家も、精神と身体を分離せず、2つの極限とし、どちらもおろそかにしなかった。いわば極大と極小の問題を同等に扱った。「優雅」という言葉は、はかれらのためにあるのだろう。

  • 新潮2009年3月号書評より

  • 折口信夫はむずかしい。飛ばしながら読む。

  • 1月28日の積読本に挙げていた本ですが、俄然にわかに読みたくなったので読んでいます。

    書店で何の予備知識もなく、偶然手に取るや否や、この本と私だけがまったく異空間に瞬間移動してしまったような感じで、音もしないし先っきまでいた周りの7、8人の人が消えてしまったようで、そして頁を開いた時に眼にした埴谷雄高『死霊』そして稲垣足穂『弥勒』それから武田泰淳『司馬遷』その次は江戸川乱歩『陰獣』やがて南方熊楠『曼陀羅書簡』ついに中井英夫『虚無へ供物』の中の一節が、取りとめなくオムニバス風に次から次へと、この本を持ったままの私が無理やり挿入されて行って、果ては折口信夫『死者の書』のシーンになって、急にボーと当たりがぼやけて来て、あっという間に、気がついたら元の書店でした。

    そう、柳田國男も宮本常一も南方熊楠も、全集かそれに近いものを所有して読んできましたが、ただ折口信夫だけをそれほど読んでいませんでした。

    しかも釈迢空名義の詩集は読んでいても、肝心の『死者の書』もチラッと読み流しただけで、まるで風説の男色を嫌っているかのように一作の著作もありません。

    ということで、本書を一目見て画期的な日本文学論だという予感がして震える手で購入したのに、如何せん前述のようにただ折口信夫だけを私が欠落させているが故に、読む資格がないと判断して書棚に仕舞っておいたのです。

    そして、資格を獲得するには、読むしかないということで中公文庫の折口信夫全集32巻を仕入れて、もっか読書中でした。

    でも、去る6月20日のNHK週刊ブックレビューに著者の安藤礼二が出演インタビューで出ていたのを見て、すぐにでも読みたくなりましたので読んでいます。

    この時に知りましたが、本書は第3回大江健三郎賞と第20回伊藤整(評論部門)文学賞の2つの賞を受賞したそうです。優れた論考をちゃんと評価してもらえて少し安堵しました。

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著者プロフィール

多摩美術大学美術学部芸術学科教授、文芸評論家、著書に『井筒俊彦…起源の哲学』(慶應義塾大学出版会 2023)、『折口信夫』(講談社 2014)他

「2025年 『談 no.132』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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