みる わかる 伝える

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 133
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062145657

作品紹介・あらすじ

図と文章で本質を示す。仕事にも、勉強にも、これが理想の学習法だ。

感想・レビュー・書評

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  • 凡庸なコミニュケーション論。

    別に言っていることも新しくないし、切り口に斬新さがあるわけでもない。
    ただ大事なことは突いている。

    「アクティブ学習」、自分の尺度を持つということ、「陰」の知識といったトピックが印象的だった。

  • 説明の物足りないところもあるが、思考ツールとしては十分意味をなしている。

  • 文科省がアクティブラーニングを流布する前に、この人が提唱していたんだなあ。素地をつくる。知識を得たいと思わせる。そんな工夫がアクティブラーニングをつくる。形態や活動内容ではない、気概というかレディネスみたいなものなんだな。知りたい、学びたいといかに生徒に思わせるかという発想がない限りは、おそらくアクティブラーニングは形骸化された流行りものとして流れゆくのだろう。ただ、図が驚くほどに見にくい。図を書き込むことにより、より理解が困難になっているという最悪のパターン。

  • 「失敗学」の畑村さんの一冊。サッカーでいう「止める、蹴る、走る」のようなコミュニケーションの基本動作について書かれていて、改めて考えてみるとそうだよな、と考えさせることが多かったです。陽と陰のどちらの知識も伝えると理解が進む、という部分なんかは技術を仕事にしているととてもありがたい情報だと思いました。こうしなかったらどうなるかがわかれば、そのメモを書いた人の思考も見えてくる。より伝えるためにはどうするか、をもっと考えないとなと思いました。

  • 失敗学やコミュニケーションとして体系的にまとめてある。ちょっと難しい。

  • 「みる」「わかる」「伝える」ことのポイントの解説書。
    わかるためには「構成要素」とその「構造」に分ける必要がある。要素がなにかとそれがどのような構造になっているかがわからないと理解できない。
    それが「理解のためのテンプレート」となるのだから。

  • 「失敗学」で有名な畑村先生の「観察力、理解力、伝達力を鍛える本」で、大切なことがとてもわかりやすく書かれています。

    一番、気に入ったのは「ベストの伝え方はむしり取らせる」という章で、そこには次の文章が書かれていました。
     このように本当に知識が欲しくなるときに、その人の頭の中には知識を獲得するための受け入れの素地ができるのだ。
     伝える側の多くの人は「伝え方をなんとかすれば」という「レバ」の視点で考えている。でも実際は、相手の頭の中に受け入れの素地がつくられて知識を欲しがる状態にならないことには、知識がきちんと伝わることはない。受け取る側が知識を「受け取りたい」と思う状態をつくることが大切なのである。「レバ」ではなく「タイ」の視点で考えなければならないのだ。
    ……略
     だからもしあなたが伝える側だったら、最初に考えることは、知識をむしり取れるような状況を作ることなのである。
    もちろん、この後に、伝える側のテクニックの話も書いてあり、それはそれで素晴らしい内容なのですが、「受け取りたい」と思う状態を作ることは本当に重要だよなぁとあらためて思いました。

  • 「みる」「わかる」「伝える」とはについてわかりすく書かれていてなるほどと思わされることが多い。指導やマニュアル作成、事故防止の観点など興味深く読めた。わかったような気がするが完全に理解のレベルに到達できないのは、「みる」「わかる」「伝える」ことが実際に行動としてできていないからだろうな。以下覚書。「みる」は、3現、本質を見る視点を持って、視点を変え、全体をみる、見えなくなる傾向を知り、逆演算、時間軸、仮想演習をする。「わかる」は、要素・構造の一致・新たなテンプレート構築、現象を直観で理解、行動と結果とその理論が結び付いてこそ、アクティブ学習、真の科学的理解、具体と抽象、暗黙知を知る。「伝える」は、要素・構造・テンプレートの一致、相手にむしりとらせる、知識化と記述が必要、マニュアルは形骸化とメタボリック化しやすい、文字・絵・実物で具体化、陰陽・裏図面・個で考え集団で共有、共有知。

  • 頭の活動を「みる」「わかる」「伝える」に分解し、能力を向上するための方法を解説する本。

    まず思ったのはこの本は誰向けの本なんだろうなあ。。。
    なんというかすごく教科書的というか学術的な本です。
    著者は失敗学で有名な方らしいですがそちらは読んだ事がなく。

    みる、わかる、伝えるという事に関しての概念を説明していて、まあ、そうだねーとは思うのだけど、実利には結びつかない感じがした。

    実行してみようと思った点としては自分の尺度を持つという点。
    「わかる」ためには「目の前の事象・現象から要素を抽出して、それを構造化することが大切」ということ。
    また対象を厳密ではなくても量や大きさなどおとして数量的に把握する(自分なりの尺度をもつ)という点。例えば山手線は20メートルといったような。

    また最近「アナロジー」の話をやたらと本で見かけるんだけれど、アナロジーの効用が整理されていた。
    アナロジーを使うためには、既知のものを「上位概念」に登って理解=具体的なものをそぎ落としてその中に含まれている基本的な考えを理解することが重要ということ。なるほど。。。

    実は先日会社できいたキャリアセミナーでも同じような事を言われていたんだった。一つの仕事、それをその仕事固有のこと(具象)として捕らえず、一般的な事としてどれだけ学んでいるか。これでこの人のキャリアが自分で拡大できるか否か分かれるという話。個別具象から基本的な考えを理解して応用できる力、結局そういうことだよね。

    あとこれまた先日の速習セミナーで聴いたこと、見たことを再現する力が重要という話があったんだけど、これも要素を抽出して構造化して再現できる力ってことだよね。

    各々別々の目的で聞いたり読んだりしたことなんだけど、最近やたらとここに行き着くので、もうこれは何かしら呼ばれてるんだねぇw
    多分、具象から抽出は割りとできるんだけど、構造化→再現が弱いと思うんで、その力をつけるようにしてみたい。

    。。。ってどうすりゃいいのかなー。
    書評もその1つだろうから、まずはこういうの続ける事なのかな。。

  • 失敗を蓄積することは、失敗しないための方策である。
    しかし、それだけでは十分ではなく、本書に書かれているような、
    みる、わかる、伝えることに対する技術がなければ、過去の失敗も上手く生かされないことがわかる。
    基本的な技術なので、習得しておくことは大切だ。

    対象によって見方が違い、内容に対する自分の立場によって分かり方が違い、相手と自分の関係によって伝え方が違うことが習得できれることが大切ではないだろうか。

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プロフィール

東京大学名誉教授、工学院大学教授、工学博士。東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会・元委員長。消費者安全調査委員会・委員長。1941年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。東京大学教授を経て現職。専門は失敗学、創造学、危険学、知能化加工学、ナノ・マイクロ加工学。著書に『失敗学のすすめ』(講談社文庫)、『直感でわかる数学』(岩波書店)、『未曾有と想定外』(講談社現代新書)など多数。

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