流星の絆

著者 :
  • 講談社
3.84
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本棚登録 : 10415
レビュー : 1513
  • Amazon.co.jp ・本 (482ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062145909

作品紹介・あらすじ

惨殺された両親の仇討ちを流星に誓いあった三兄妹。「兄貴、妹は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」14年後-彼らが仕掛けた復讐計画の最大の誤算は、妹の恋心だった。

感想・レビュー・書評

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  • 東野圭吾さんは、相変わらず面白い。
    だけど相変わらず薄い。
    速筆だからなのか?
    人物への愛着、ストーリーの重み、伏線の意味、全てが平均点であり、突出してないだけに印象も薄い。偉そうに言わせてもらえるなら凄く惜しい。

    ドラマの方は最高。

  • ひさびさに東野圭吾作品を読んだ。
    伏線の張り方から結末への流れ、登場人物の書き分けも読みやすい。
    おもしろかった。

    お話は…
    洋食店「アリアケ」の子供たち、功一、泰輔、静奈の三兄妹が夜中に家を抜け出して流星群を観に出掛けている間に、両親は何者かにより刃物で惨殺される。
    事件から14年経過した時効を迎えようとしていた時期に、洋食チェーンの御曹司である戸神行成の父親である政行が両親が惨殺された時間に家から出てきた人物に似ていることに気付く…

    物語の終盤は駆け込みすぎかなと感じた。
    もう少し最後の結末が判明した時の心情のやり取りがあるともっと面白く感じたのかもしれない。

    最後はあり得ないだろう、でもそうなってほしいなという期待で締めくくってくれた。
    読後感よかったです。

  • まだドラマを観ていないなら、小説から読むことをおすすめします。恥ずかしながら、最後の最後まであの驚きな展開に気付きませんでした。さすが東野さん。切ないけど、読み終わった後は心が温かくなりました。そして、ハヤシライスが食べたくなります。

  • 確かに読み応えのある本だし、最後のどんでん返しは東野っぷりが発揮されている。
    しかし、個人的に行成が嫌いだ。そもそも、シーに惚れたのも騙そうと近づいた偽のシーに惚れた訳で本物のシーではない。完全に見た目で惚れている。こんな真面目で出来た奴は無理があるし、元詐欺師とあの母親が上手く行くはずもない。まさかの真犯人の動機も弱い。

    でも、三兄弟の絆は好きだ。

  • いかにも東野作品らしい、読者の意表をつくストーリー、そして、最後のどんでん返し。十分満足できる一冊だった。

    東野作品の特徴は、会話によってテンポ好くストーリーが進められていくところだと思う。今回も、淀みなく、次はどうなる?と、ページを繰る手が止まることがなかった。

    タイトルも内容にぴったり。秀逸な作品。お薦めです。

  • 5月生まれの娘に誕生プレゼントは何がいいか聞いたところ、本書が希望で、ただし「俳優三人の帯のついているやつ」とのことで、予算的にも楽なので思わず「乗った」とすぐに購入。

    いままで、本人が読みその後友達に貸していたらしく、やっと小生のところに回ってきた。

    結婚詐欺師話は「ブルーハネムーン」を少し前に読んだばかりなので、重なったかなと思ったが、その後の方向性が違って、一安心。

    昨日テレビドラマ版の本作の最終回の再放送が有ったということが、地元の居酒屋で話題になり、結末は兎に角、この人(著者のこと)いつも動機が弱いよね、というのは全員一致の結論。

    200万か、人を二人を殺す前に、まず消費者金融でも借りに行けよ、と言いたくいなるのは普通だと思う。

  • 小学生の3兄妹は夜中に流星群を見に行った。しかし家に帰ったs3兄妹は両親が殺されているのを目撃する。
    「もし犯人が分かったら、俺たち3人で殺そう。」
    兄妹の絆に涙です。

  • 【感想】
    10年ぶりの再読。うん、何度読んでも面白い!!!

    凄惨な殺人事件がこの物語の中でも比重の大きなテーマなんだけど、それを凌駕するくらいほっこりとしたラブストーリーであり、兄妹愛やタイトル通り「絆」の物語という印象が強い。
    それがまた色んな伏線を回収してのハッピーエンドなので、読後の印象もサッパリとしていて、そりゃドラマも大ヒットするよね。

    個人的には、次男の泰輔が一番好き。
    詐欺を実行するにおいて、トリオの中では1番地味でボンクラ?な立ち位置の気もするが、、、
    流れ星を見て涙を流したり、静奈の恋愛を陰ながら応援したりなど、感性の豊かさや他人への思いやりの気持ちの大きさが、人として本当にステキな人だなーと思った。

    まぁ、人情味あふれるテーマが強すぎて、悪く言えばこの作品はサスペンスとしては少し弱かった気もするが・・・
    事実おもしろかったし、「流星の絆」のメインテーマはは家族愛、兄妹の絆、そしてラブストーリーであると思ったので、それはそれでイイかなと思った!


    【あらすじ】
    「大人になったら、三人で、犯人探して復讐しような」
    何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。

    14年後、大人になった彼らは結婚詐欺をして暮らしていた。
    最大のターゲットとして選んだのは、レストラン「とがみ亭」の御曹司。
    ところが、その名物料理は、懐かしい「アリアケ」と同じ味だった。
    「これはお父さんのハヤシライスだ――」

    三人で完璧に仕掛けはずの復讐計画。
    その最大の誤算は、妹の恋心だった。

    「兄貴、妹(あいつ)は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」

    涙があふれる衝撃の真相。
    著者会心の新たな代表作。


    【引用】
    p68
    あの悪夢の夜を挽回するように、次々と流星が漆黒の天上を駆け巡った。わぁ、と静奈が声をあげた。
    泰輔は無言だった。あまりの美しさに声を出せなかったのだ。なぜか涙が出た。
    「なあ」功一がいった。「俺たちって流れ星みたいだな」
    意味がわからず泰輔が黙っていると、彼は続けた。
    「あてもなく飛ぶしかなくって、どこで燃え尽きるかわからない。だけどさ」
    功一は一呼吸置いてからいった。
    「俺たち三人は繋がってる。いつだって絆で結ばれてるだから、何もこわがるな」


    p85
    「おまえたち、金は天下の回り物っていう言葉を知ってるか。静奈の金がその業者のところに回ったんなら、別のところから回収すればいい」
    「この世は騙すか騙されるかだ。政治家や役人を見てみろよ。国民を騙して、自分たちの私腹を肥やしてやがる。それをわかってて、国民が暴動を起こしてるか?諦めてるだろ。」
    「要するに、うまくやった奴の勝ちなんだ。やられたらやり返す。俺たちに騙された奴は、もし自分が損をしたくないと思うなら、別の誰かを騙せばいい。」


    p95
    特に打ち合わせたわけでもないのに、いつのまにか役割分担が決まっていた。
    作戦の立案と調査は功一の仕事だ。泰輔と静奈は実行役となる。
    基本的に、まず静奈が男を騙し、金を騙し取る段階になって泰輔が登場するという手筈だ。

    三兄妹の「新事業」は、じつにうまくいった。
    静奈は美しい容姿を持っているだけでなく、うぶな男の心を掴む天分に恵まれていた。
    一方の泰輔は、功一や静奈にいわせれば「擬態の天才」なのだそうだ。保険の外交員、銀行マン、占い師、野球選手、ホスト、どんなものにも変身できる。


    p353
    「シーが何も迷ってないならいいんだ」横を向いたままで泰輔はいった。「一応、訊いただけだ」
    「馬鹿みたい。あたしはこれから勝負をしに行くんだから、変に水を差さないでよ」
    「わかった。ごめん」
    「行くからね」
    「うん」泰輔は改めて妹に目を向けてきた。「がんばれ」
    静奈はどきりとした。泰輔の目は、優しさと思いやりに満ちていたからだ。


    p431
    眉間に皺を寄せて何事か考え込んでいた行成が、意を決したように顔を上げた。
    「有明さん、もう一度やってみる気はありませんか?」
    「えっ?」功一は当惑した。「やってみるって、何を?」
    「仕掛けをです。あなた方は、レシピノートを隠すという仕掛けに失敗した。だから、もう一度チャレンジする気はないかと尋ねているんです」

    功一は眉をひそめ、行成の顔を見つめた。彼の厳しい目には、崖を背にしているような切迫感があった。
    おれを引っ掛けようとしているんじゃないよな。どうして、そんなことをおたくが…」
    「決まってるでしょう。真相を知りたいのは、僕だって同じです」そういって行成は、ようやくアイスコーヒーのグラスに手を伸ばした。


    p433
    「こんなこと、本当はいっちゃあいけないんだとはおもうさ」静奈を見つめた。「おまえがあの男に惚れた理由、何となくわかるよ」

  • ドラマ化される前に一度読んだ本作を再読。
    基本的には東野圭吾のヒューマンサスペンスの王道とも言える本作は素晴らしかったが、
    唯一疑問が残るのは200万円のために刑事が殺人を犯すか、という点だけ。
    たとえアクシデントによる犯行で、家族の命を救いたい気持ちだけだったとしても、長年刑事を務めた人間がそんな衝動的な行動に出ることは少し考えにくかった。
    その点を除けば、最後に容疑者(最終的には無実)の息子と被害者遺族である娘の将来に対してハッピーエンドで終わったことを含め、素晴らしい作品だった。

  • 初の東野圭吾作品。ずっと敬遠していた作家さんだったけれど、思ったより読みやすかったです。ドラマとは設定も結末も微妙に違っていたけれどそれはそれでよかったです。ドラマを見る前に読んでいたらもっとドキドキしながら読めたかも。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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