綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー(1)

  • 講談社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062147101

感想・レビュー・書評

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  • 読みたかった本。綾辻さんと有栖川さんの対談×音楽代わりにテーマに沿った短編を集めたもの。二人の話に出てきた知らない作家や今では入手困難な珍品も読めてよかった。井上雅彦の短編が印象的。竹本健治、江坂遊、今邑彩探してみよう。

  • このシリーズは、何度も読み返しては、お二人の博覧強記ぶりとか、読む眼差しに、すごいなぁと嘆息しています。私にとって、教科書みたいな本です。ここから読書の幅がとても広がる!

  • 綾辻氏と有栖川氏がテーマに沿って選んだミステリーについてDJ風にお話している本。「それではこちらを読んでいただきましょう。どうぞ」というセリフの後に実際短編が載っていて、そのあとその作品についてお二人が話すスタイル。これ最高

    お二人が作品について話されているんだけど、きちんとその作品が載ってるから、私たち読者もすごく楽しくやりとりを読める。しかめミステリーの大御所のお二人やから裏話的なこともこぼしてくださってるし、ほんま読むのが楽しい!
    悔やまれるのは絶版になっているから入手が難しいんだよな。残念。

  • ミステリ。対談。短編集。アンソロジー。
    ミステリについて話し合い、対談のテーマに合った短編作品が挿入され、対談の話題が広がる。素晴らしい構成。
    各作品もなかなか良い出来だったと思う。
    コナン・ドイル「技師の親指」がベストかな。

  • 素晴らしい。これこそ理想のミステリ・ガイドブック。
    ミステリってなに? それにはまずミステリ作品を読まないと分かりようもないわけで。でも何から読んでいいのか分からない、ミステリってそもそもどういう作品なの? という方には最適かと思います。

    ミステリ好きな方には、既読の作品には新しい発見ができ、未読の作品はもちろん手放しに面白い。
    新本格の旗手であるお二人が推薦する作品なのだから、そりゃハズレなどありはせず。

    私は3/4ほど既読の作品がありましたが、十分楽しめました。自分では気づいてなかった、作品の魅力をお二人に力説されると、なるほどそういう見方もあるのかと感心したり。名作ぞろいです。

  • 綾辻行人と有栖川有栖のDJ風の対談の合間に、DJならば「ここで一曲、聴いていただきましょう」となるところを、「ここで一作、読んでいただきましょう」と短編小説をまるまる挿入して読んでもらう。そのうえでその作品について、ネタばらしフリーで存分に語り合おう、という趣向(MJ2の前書きより引用)の対談+アンソロジー。
    こういうミステリ対談って、当然読んでいるであろうという想定で話が進むので、いつも置いてけぼりくらうミステリ初心者のわたしには嬉しい作りでした。本当にラジオを聴いてるみたいな気分で楽しめました。
    洋邦様々な短編が紹介されています。エラリィ・クイーンやディクスン・カーなどの名前しか知らない海外の有名作家の短編を読めたのもよかった。でもやっぱり翻訳物は苦手だなぁ、人物の名前が覚えられない;これから色々読んで克服していきたい。
    紹介されていた中では「残されていた文字」が一番インパクトあって面白かったです。出口と思ったら入り口だったみたいなドッキリ感がたまらない。

  • *図書館

  • ミステリ作家がDJになって、選ぶミステリー本は果たして何?
    一味も二味もアレンジが効いたミステリ本紹介で、愉しい一冊でした。シリーズ化されているので、また読みたいです。

  • DJ形式という斬新なアンソロジー。
    まだまだシリーズ続刊との事で全部読みたくなる。

  • ミステリの定番から番外編まで、短編を中心にラジオ番組のように紹介される。ネタをわかったあとで二人のコメントが入る構成が面白い。ショートショートが面白かった。

  •  ディスクジョッキー風に、対談と実作を交互に配置した構成がすばらしい。要するにレコードをかけてその曲に関する蘊蓄を述べる、蘊蓄を述べたあとで実際にレコードをかけて聞いてもらう、と言うことを、短編ミステリでやっていくわけだ。おもしろい。

     対談をしているお二人の知識や考え方はもちろんのこと、語り口そのものも僕にはとても興味深く楽しく読むことができた。

     取り上げられている作品の中には、既読のものもいくつかあったけれど、蘊蓄が語られたあとにはとても新鮮な気持ちで読めた。特にシャーロック・ホームズものは、「今まで読みどころがわかっていなかったんだな」という驚きがあった。解説のための見本という面もあるので、必ずしも傑作ばかりというわけではないのだが、それはそれでまたおもしろかった。

     シリーズ化されているので、続きを是非読んでみたい。

  • とりあえず表紙がめっちゃかわいい。
    仲良しのお二人が短編ミステリを紹介し、キャッキャゆう面白い本。
    ミステリ・ジョッキーって斬新。
    カーとかクイーンとかまだ読んでへんの山ほどあるなあ。
    いつになったら読むのかしら。楽しみに置いておるのだ。
    復刊ノベルスをメモ。クルクル読もう。

  • なるほど!ミステリー紹介本でこの手があったか。

  • ラジオの音楽番組では、トークの間に音楽が挟まれます。
    本書ではトークの間に短編小説が盛り込まれる仕組み。
    しかも綾辻行人さんと有栖川有栖さんという本格ミステリーのトップを走る二人のトーク。
    短編に関わる作品の小説などもあり、未読の名作を知るにも良い一冊。
    是非、今後も続けてもらいたい企画です。

    短編なのであらすじは書きませんが、収録作品は以下。
    『赤い部屋』、『開いた窓』は絶品。『黒い九月の手』も違った意味で絶品です。

    1.技師の親指(コナン・ドイル)
    2.赤い部屋(江戸川乱歩)
    3.恐怖(竹本健治)
    4.開いた窓(江坂遊)
    5.踊る細胞(江坂遊)
    6.残されていた文字(井上雅彦)
    7.新透明人間(ディクスン・カー)
    8.ヨギ ガンジーの予言(泡坂妻夫)
    9.黒い九月の手(南條範夫)
    10.ガラスの丸天井付き時計の冒険(エラリー・クイーン)

  •  2009年12月9日購入

  • テーマに沿ってセレクトした小説をネタに2人があれやこれやと話す内容はなるほどと思うことが多々あり、こう言う読み方もあるのかーと、とても勉強になりました。
    収録されている小説は恥ずかしながらどれも読んだことが無かったので、これを機会にここで紹介されている作家の他作品も読んでみたいなと思いました。
    自分もいろいろな「物差し」を増やして、本を面白がる能力をアップさせたいです。
    満足度は★★★★☆。
    「残された文字」はすごい!

  • このタッグといえば安楽椅子探偵

  • エッセイか、ミステリかなやむ・・・(カテゴリ)

  • 対談→ミステリー→対談。いろいろなミステリーが楽しめる。
    2009/2/21

  • 有栖川 有栖と綾辻 行人という日本のミステリの第一人者二人が「ミステリって何で面白いんだ?」とか、そんなことを語ってます。しかも例題つき。
    ラジオ形式の対談本、というよくわからないやり方ですがこれすごくいいと思います。
    普通ミステリについて語るとあのトリックがいい!とか、あいつが犯人とはだれも思わないよ!みたいなネタバレ全開になるところをこの本では
    「では、この短編をお読みください」

    短編掲載

    「いかがでしたか?すごいでしょう」
    ですもん。もうネタバレやり放題。

    載ってる短編もかなりレベル高いです。
    これ、(1)ってことは2巻も出るんですかね。ちょっと高いけど出たら買いますかなー。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

綾辻行人の作品

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