命のカレンダー 小児固形がんと闘う

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 32
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062147231

作品紹介・あらすじ

21年間にわたり、子どもたちのがんに挑み続ける小児外科医の命の記録。

感想・レビュー・書評

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  • ma2さんの弟さんが書いたとのこと。

    自分も子を持つ親として、いろんなことを考えさせられた。

    おそらく数多く診てきた患者さんの中には、松永さんの手によって治癒した子どももいるのだろうし、医師としては「成功例」とも言える、そのことを書くという選択もありえただろうと思います。

    でもこの本には、そうではなく生物学的には死という結果となった子どものことが多く書かれています。最後まで読んで、それが「失敗例」でもないし、治療というもののあり方は医学ばかりではないと松永さんが考えていることが伝わってきました。

    自分も半年ほど入院して体験した医学用語がいくつかでてきて(IVRとか)、あれを小さな子どもが耐えるのはすごいなぁ、と素直に思いました。

    また、松永さん自身の病気についてのくだりでは、共感するとともに、実は自分のことをフラッシュバックして吐き気を催してしまったくらいです。

    子どもを持つ親にはぜひ読んでいただきたい一冊。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:916||M
    資料ID:51201081

  • 2010/01読。

  • 小児癌と闘う子どもと小児科医と家族の姿が、
    「現実を受け入れるって、単純なことではないし、簡単なことでもないんだよ」
    って語りかけてきているように思えました。

    自分が今、癌になっても、大人だからまだ運命として受け入れられると
    思う。若くして癌で亡くなる人の数は残念だけど、決して少なくはないと
    思うから。でも、自分の子どもだったら、そうそう受け入れられないし、
    理解したくもないし、夢だと信じたい気持ちになると思う。

    今は自分の身に降りかかっていないことだけれど、
    生きている限り、いつかは自分も当事者になるかもしれない。

    もし当事者になっても、この本に登場する方々のように、
    ずっと新たな目標を探して進んでいけたらいいと思う。

  • 小児がんをされているお医者さんのお話。
    小さな子の命についてのお話なので、とても切ない気持ちになるのだけど、たんたんと読めました。

    やさしく強く、お医者さんはとてもすばらしいなぁ、と思います。
    が、どうしても、自分は母側の視点に立ってしまうので、そう、割り切れない気持ちもあったりするのです。
    できればできるだけ、避けて通りたいと強く思ってしまう、関係ないこととして、目を瞑ってしまいたくなる。

    読み終えた後に、カバーのイラストがやわらかくてほっとします。

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著者プロフィール

松永正訓

1961年、東京都生まれ。87年、千葉大学医学部を卒業し、小児外科医となる。 日本小児外科学会・会長特別表彰など受賞歴多数。 2006年より、「松永クリニック小児科・小児外科」院長。13年、『運命の子 トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語』で第20回小学館ノンフィクション大賞を受賞。著書に『子どもの危険な病気のサインがわかる本』(講談社)、『小児がん外科医   君たちが教えてくれたこと 』(中公文庫)、『呼吸器の子』(現代書館)、『子どもの病気 常識のウソ』(中公新書ラクレ)などがある。

「2019年 『いのちは輝く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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