名作はいつもアイマイ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 102
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062147293

作品紹介・あらすじ

『ゆれる』の西川美和監督初のブックレビュー。書き下ろしエッセイ「もう夢は見ないけど」収録。

感想・レビュー・書評

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  • 読後、ちょっと考えてしまうような面白い名作が並んでいるので、
    初めて読む人は楽しめると思います。

    残念だったのは、名作のいくつかが抜粋した状態で掲載していたこと。
    なんで切るかなぁ。オススメだったら全部載せてほしかった。
    まぁ、気になったなら自分で本探して読めってことなのでしょうが。
    これでは『太巻き寿司のこの具が美味しいから、この具だけ食べて状態』だよ。

    でも最後の編者のエッセイは面白かったです。
    映画監督の目線が垣間見え、この人はエッセイの方が自然体を表現できると思いました。

  • 【いちぶん】
    しかし余りの豊かさに私は溺れ、のめりこみ、幾日も日常に戻って来れないほど、その森は深かった。

  • 紹介作品が、いくつかは一部だったけれど一緒に収められているのがとても良かった。書評なんかで興味を持っても実際に手に取るまでに間が空いてしまったり結局忘れてしまったりするので、並べてもらえたおかげですぐに作品の世界に飛び込めた。しかもどの作品も本当に魅力的。有名な作品というのはやはり読むべきなのだなあと認識させられました。

  • 019

  • 文学を文学足らしめる要素とは、人間を描くことに他ならぬことを改めて実感。正解のないアイマイさ、彼岸と此岸を揺れ動くその危うさを愛でる行為こそ"文学的"なのだ。西川美和さんのセレクトとレビューは悔しいぐらいのセンスに溢れる。
    それにしても半分は読んでるはずなのに、綺麗さっぱり中身を忘れていて初見の新鮮さを味わえてしまった。中高生時代に読み流した名作の数々を、オトナになった今腰を据えて再読したら。きっとより人間の曖昧な妙を愉しめるに違いない。

  • 主として男性向けの雑誌に、「授業」という形で連載された文章であるせいか、西川美和さんの文章がそこはかとなく色っぽい気がします。

  • ここで紹介される作品はどれも正誤や善悪では割り切れない登場人物の物語。完全な善人も完全な悪人もいない訳であり、リアルな人間を描こうとすると必ず曖昧模糊とした存在になる。故に名作はいつもアイマイであり、アイマイな登場人物が絡み合う西川作品もまた強烈に文学を感じさせるのである。

  • 私も自宅の本棚からなるべく自分の手垢のついていないものを引っ張り出してページを開き、狙いを定めて言葉の狩りにでてみたところ、そこは案の定、探す前に獲物が飛び出してきてくれるような豊かな狩場でありましたが、しかしあまりの豊かさに私は溺れ、のめりこみ、幾日も日常に戻って来れないほど、その森は深かった。

  • 2012年4月27日(金)、読了。

  • 夏の青少年より、オトナこそ古典を読むべき!

    「全ての人生は絶筆である。だからその日まで、垢抜けない、気に食わない、汗にまみれた自分だけの一着をまとって泥の中を転がり続けようではありませんか。」の一文が気に入りました。

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著者プロフィール

1974年広島県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。在学中から映画製作の現場に入り、是枝裕和監督などの作品にスタッフとして参加。2002年脚本・監督デビュー作『蛇イチゴ』で数々の賞を受賞し、2006年『ゆれる』で毎日映画コンクール日本映画大賞など様々の国内映画賞を受賞。2009年公開の長編第三作『ディア・ドクター』が日本アカデミー賞最優秀脚本賞、芸術選奨新人賞に選ばれ、国内外で絶賛される。2015年には小説『永い言い訳』で第28回山本周五郎賞候補、第153回直木賞候補。2016年に自身により映画化。

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