転進瀬島龍三の「遺言」

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 75
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062148382

感想・レビュー・書評

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  • 瀬島龍三に興味を持ったのは山崎豊子の「不毛地帯」を読んでからである。その主人公 壱岐正のイメージモデルが瀬島龍三だと聞いたからだ。もっと本当の瀬島の姿を知りたい。そう言う意味ではこの本は最適ではないだろうか。文字通りの波乱万丈の人生。彼はいったい常人の何人分の人生を生きたんだろうか。瀬島龍三の光と闇、功と罪。瀬島龍三との親交も深い新井喜美夫によって書かれた作品にも関わらず、闇の部分も辛辣に描かれている。本当は新井は瀬島の事を嫌っているのではないか?とさえ思えるぐらいの場面もある。でもまさに戦時の闇の部分を身体の奥深くに抱え、墓場まで持っていくしかない秘密を呑み込みながら生きた。まさにそんな人生だったのだろう。とても読みごたえが有った。

  • 陸軍きっての俊英、石原莞爾(1889.1.18~1949.8.15)は自己主張が強すぎた。陸幼・陸士・陸大の三冠王、瀬島龍三(1911.12.9~2007.9.4)は歩く軍人勅諭(忠節・礼儀・武勇・信義・質素)だった。新井喜美夫(1927~)著「転進 瀬島龍三の遺言」、2008.8発行です。この本は、瀬島龍三の生き様と忸怩たる思いを伝える書であり、かつ、瀬島龍三を通じた著者の筆による大東亜戦争の総括のような気がします。また、著者の明治維新に対する見識(勝海舟や坂本龍馬への評価)に新たな思いを抱きました。東条英機、山本五十六の話もとても興味深く読みました。

  • 2017/12/05 21:38:24

  • 職場の「読書のすすめ」にあった本。
    自分からは手にすることのない本でした。

  • 戦勝国による東京裁判と国民を泥沼に引き込みんだ軍部の独走の罪は、分けて考えるべき。

  • 山崎豊子の不毛地帯から興味もった瀬島龍三。しかしこの本は瀬島龍三というより戦争の背景や、瀬島龍三周辺の人に触れてる部分が大半で(もちろんそれも必要なことではあるけど)、瀬島龍三を知りたいと思って読むとちょっとちがうかもと思う。

  • 勉強中。。。

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