- Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062148801
感想・レビュー・書評
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高崎の地元ネタが面白かった。
2作目は収録されていない方がいいかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不思議な読後感です!
地方FMのDJを務める相馬野枝さん
自分はブスで無愛想だと自覚しているので、他人に迎合しないように反骨精神むき出しで生きています
あまり好きな女性ではないのけど、自分のなかにもそんなとこあるなぁなんて思ってしまって、憎めません
短い作品なので直ぐに読み終わりますが、これ、長かったら読了できないと思います -
絲山秋子の本を全作読むつもりで、出版順は特に木にせず、手当たり次第読んでいる。
この小説は、書きたい事があって書いているというより、小説を書くために書いている感じが強くする。全体にそれほど統一感がない。野枝の芯が定まっていないように思う。実際人なんて定まっていないんだから、リアルといえばリアルなのかもしれない。しかし一冊の本としては全編を貫く確固とした方向性がないと、矛盾にモヤモヤしてしまう。
中盤野枝がラジオパーソナリティについて天啓を得るシーンには、不思議な感動があった。字で書かれているのに、綺麗な絵が脳裏に浮かぶ。ざわめく人の気配すら感じるほど、イメージを想起させる力が強い。
この場面が読めただけで読んだかいがあったと思えた。 -
その昔、毎晩ラジオ番組を聞いていたことを思い出して、懐かしくなりました。
読後感もさわやか。
いい気持ちで読み終えることができました。 -
言語のチョイスが好みすぎる。
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地名をはっきりと登場させることで世界が限定され、とても身近に感じました。
「うつくすまふぐすま」は、無意味に呼応するうつくすまふぐすまという響きが、何の気なしに共鳴してしまう女性二人の友情と重なり心地好い読後感。 -
「感情を抑える必要もない。音楽のように豊かに溢れ出せばいい。悲しみも喜びも、ときには怒りだって。たまには踏み外したっていい。」(138ページ)
世の中イヤなことだらけ。
自分のことがすっごい嫌い。
そんなラジオパーソナリティの主人公が、
自分と周りと折り合いをつけていく物語り。