皇妃エリザベート

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 115
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062149051

作品紹介・あらすじ

名門ハプスブルク帝国の若き皇帝に見初められた奔放な美少女は皇室の因習に馴染めず、公務を放棄し、姑と争い、夫の浮気に対抗する。華麗な宮廷を舞台に、皇妃の光と陰を描ききった傑作歴史長編。

感想・レビュー・書評

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  • 孤高の皇妃、エリザベートの伝記小説。

    前回伝記作家ともいえる藤本ひとみさんの小説を読んだのは
    25年位前かもしれません。当時は藤本さんの本のおかげで
    世界史にちょこっとだけ目覚めました。

    エリザベートのミュージカルは、
    ウィーン・オリジナル版、東宝版、宝塚版で
    台詞が全部入ってしまう位、繰り返し観た作品。

    このタイトルロールの本も片っ端から読みましたが、
    エリザベート(愛称シシィ)を自己分析で脚色している
    小説家が多い中、本書は忠実な伝記といえる印象でした。

    近々ウィーンに行って、もう一度エリザベートに
    思いを馳せたいと思います。

  • ミュージカルの予習として、エリザベートがどんな人か知りたくて。
    Wikipediaで簡単な生涯は把握したあと、どんな人だったんだろう?と恐る恐る読んだ。
    小説方式になっているのでそのときの心情や状況を連動させやすくて、読みやすかった。
    あくまで私の性格上だけど、和を乱す我儘な人が好きじゃないので義母ゾフィーに同情してしまい、エリザベートも可哀想だとは思うけどあまり好きになれず。。
    読んだ後気になっていろいろ調べたら、メインの人たち以外もその後の人生が悲劇的な人が多くて切なくなった。
    本当に波乱万丈。

  • 芸能人が事件に巻き込まれると、その人の軌跡をたどることがしばしばありますが

    エリザベートほど波乱に満ちた人生を送った人は芸能界にはいないと思います。



    でも、誰が悪いということではありません。

    夫フランツ・ヨーゼフはできた人だと思います。

    姑ゾフィーの気持ちも、わからなくありません。

    皆、時代や地位に翻弄されたのだと思います。


    意外なことに、終わりのほうで

    愛情や友情について

    改めて考え直す経験ができました。

    http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-226.html

  • 2017.09.01
    昔シシィミュージアムを見学し、エリザベートのことを知りました。
    たまたま図書館で目にしたので軽い気持ちで読んでみましたが、とても読みやすく感情移入できました。
    人物たちがみんな誰かと求めあっているのに、決して交わらない、理解しあえないという悲しいものがたりと受け取りました。
    フランツヨーゼフのマザーコンプレックスぶり(と言っていいのか)の描写は怖過ぎてホラーかと思いました。
    女性にしか書けない表現だったと思います。
    そんな中で終盤出てくるミッツィが明るくて好きでした。

    他の方も書いていますが、終焉がとても美しいです。
    嫉妬や欲や寂しさに心を振り回されて荒れてしまった彼女が、実際にも心穏やかに天に召されたのであればいいのにと思います。

  • 自由人エリザベート。
    責任ある立場ながら、その奔放ぶりに驚きです。
    でも現代人のような描写で、女の幸せとは何か、考えさせられる一冊。

  • 前回他のエリザベートものを読んだので、今度は巨匠藤本ひとみさんのエリザベートを読んでみました。

    こっちの方が確かにしっかり物語は作ってありそう。ただ、ゾフィーの最後の時に、前の本は仲直りしてましたが、今回は呪いの言葉を吐かれている。そこはまぁ史実を確かめようがないかもしれませんが、愛憎劇として見るならこっちの藤本版の方がドロドロしてる。

    フランツが浮気してたの初めて知った…。
    あの人はいい人だと思っていたのに。

  • 肖像画を初めて見た時に、なんとも幸せそうに微笑するエリザベートの美しさに魅了された。
    その波乱万丈の人生を辿れば、幸せだった期間は短かったんだなと感慨深い。
    義母ゾフィとの確執、最愛の子供の死、
    仕事一辺倒のフランツヨーゼフとの溝、
    馬を愛し、ダイエットに励み、
    現実から逃げるかのような自分探しの旅に出た彼女にとって、結局どこにも安息の地はなかったのかもしれない。
    そして、エリザベートの人生を振り返る時、
    すべての哀しみを背負い続けたフランツヨーゼフの哀愁を深く深く感じる。
    くっきりと皺を刻んだ晩年の軍服を着たフランツヨーゼフの肖像画が浮かんだ。

  • この本で合ってるか自信ないんだけど、「皇妃エリザベート」という邦題の本を読んだので。

    これは高校のときに読んだのかな?口当たりの良いラノベのような話だったし、文章だった。エリザベートはすごく快活な女の子。彼女がちょっと変わりものの公爵の一家から、突然王子に目を留められ皇妃となる……んだったかな。うろ覚え。

    先述したように「ラノベ」風だと思うので、しっかりした女の人向けというより男性向けのガッツリ歴史物を期待したら肩すかしを食うんじゃないかな。でも面白かった。恋愛物とはちょっと違うんだけど「女性向け」というカテゴリから抜け出せない気がする。

  • 不仲にあった姑と、浮気をしていた夫に対抗するかのように、美しく在り続けることに執念を燃やし、食事制限と全身の美容に心がけていたエリザベート。皇妃として、妻として、母として、嫁として、常に満たされぬ人生を送る。時代は変われど、女心はさほど変わりがないんだろうな、と胸が詰まる思いでした。

  • 読みにくそうだなと意気込んで読んだら、読みやすくてすっと読んじゃいました?
    ゾフィが好きになりました。
    ミュージカルが好きなので特にバートイシュルのシーンは、曲が頭の中を駆け巡ってました?

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著者プロフィール

藤本 ひとみ(ふじもと ひとみ)
1951年、長野県生まれの作家。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説で脚光をあびる。フランス政府観光局親善大使。
国家公務員として厚生省に勤務し、その後は地方公務員に。兼業で少年・少女漫画の原作を手がけて、1984年集英社第4回コバルト・ノベル大賞を受賞。1992年に西洋史、犯罪を主題とした小説を描き始める。『侯爵サド』『ジャンヌダルク暗殺』で第19回および第23回吉川英治文学新人賞の最終候補。
ほかの代表作に、『新・三銃士』『皇妃エリザベート』『ハプスブルクの宝剣』『王妃マリー・アントワネット 華やかな悲劇のすべて』など多数。

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