蝶々さん 上

著者 :
  • 講談社
4.06
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本棚登録 : 45
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062149730

作品紹介・あらすじ

祝言の翌日、父は士族の乱で命を散らした。たった一夜の契りで生を受けた娘は「蝶」と名づけられ、武家の娘として厳格に育てられる一方、「学問のすゝめ」や英文の「聖書」を修め、自分の未来を切り開くため懸命に生きた。-だが、予想もできない運命の激変が、これから襲いかかろうとは。

感想・レビュー・書評

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  • 一言で言うと、がっかりした。
    米軍基地のある街で6年暮らし、嫌というほどアメ女を見た。
    知り合いだった女も、仕事がない時も外人バーに行き飲み、
    そして外人のために繊細な部分を永久脱毛していた。
    挙句の果てが、
    「外人と一度付き合うと、日本人は退屈じゃない?」といった。

    アメリカで幼少時を過ごした私に言わせると、胃がムカムカするような存在と言葉だった。

    この本は、続きが気になって、結構なスピードで上下巻を読み切った。
    そこには、不安がある中で、愛情でそれを乗り越え、外国人と結婚する日本人女性の姿が見れるのかと思っていたから。
    でも、引用文の箇所を見て、萎えてしまった。
    何も感動を得なかった。
    一言で言うと、双方が条件で相手を選び、遊び、その結果に遊ばれた女が亡くなるというくだらない話。
    武士に誇りをと言うなら、武士が相手の国籍だけでの打算的な結婚をよしとするのかが疑問に感じ、武士の誇り云々の件が浮いて感じる。
    純粋な話を期待したが、現在でも現実的に起こっている話で、すごくがっかりした。
    なので、読むわくわく感から★ー1で3としました。

  • 長崎旅行の予習に

  • 長崎旅行に先立って買い、行きのフェリーの中で読了。

    だいたいの話は知ってたものの、詳細は知らなかったので蝶々さんの人生がかなり衝撃的だった。

    詳細レビューは下巻のほうに書きます。

  • オペラの人…位にしか知らなかった蝶々さんを、改めて知りました。最初は表紙の可愛さに目が行き、ドラマ化にも惹かれて手にした本ですが、読み進めていくうちに蝶々さんの魅力に引き込まれてしまいました。
    久しぶりに先が知りたいれど、読み終わりたくないと思う本です。

  • 美しく生きる。そのことに命を賭した女性がいた時代ー明治。可憐にして誇り高く、士風の美を貫き通した最後の武士の娘、蝶。宮崎あおいさんをイメージにおいて書かれたという原作・・・今日と来週でドラマ放映というので、あわてて読破w

  • オペラ「マダム・バタフライ」の蝶々夫人が実在していたら、きっとこんな風だったんだろうと、いろいろな想像とともに楽しめる一冊です。
    武士の娘・蝶々さんのキリリとした生き方がカッコイイです。

    【長崎大学】ペンネーム:青虫さん

  • オペラで有名な「マダム・バタフライ」の原案とされる伊東蝶こと蝶々さんの生涯を描いた作品です。

    上巻であるこちらは、「マダム・バタフライ」が日本で広がり人々が蝶々さんを認知する後世の時代~蝶が生まれる前の親世代のお話を冒頭に始まります。

    今でいうシングルマザーの下、育った蝶は母親たちの死をきっかけに一時は夢と希望に満ち溢れた未来を想像し養子として長崎へ行きます。しかし、運命の悪戯かドンドンと堕ちて芸子さんとなるまでの描かれています。
    けれど、とにかく「武士の子」精神のおかげなのか、読んでいていも、良い意味で悲惨さがあまりないです。とても強い女性だったのだなと感じます。
    ただ、それ故に損をしている部分やつかみ損ねた運が沢山あったので見ていても悔しくなりますね…。
    下巻より、恋愛などの要素も入り乱れてきそうなので楽しみです。

  • 津市安濃図書館。

  • その昔ブロードウェイで観たMs.Saigonのオリジナル、オペラ歌劇蝶々夫人のモデルとなった伊東蝶さんの一生を綴った小説。長崎新聞に掲載されていたらしい。
    ああ・・・余りにも切ない。人生は、意志とは関係なく転がって行ってしまう。よくも悪くも。淡々とした書き方と蝶々さんの周りの人たちが悪い人ばかりでなかったこと(むしろいい人が多かったけども)が救い。。。だけど、結婚のくだりは無垢だった蝶々さんの一途さからくる浅はかさでもあり。でも、まぁそれまでの人生を知っただけに、気持ちが分からなくもなく・・・。
    とにかく、外国の女と気軽に騙した米国兵に行き場のない憤りを覚えて、お正月早々プンプン。本の選択間違えたね。
    プッチーニのオペラ「蝶々夫人」を観たい、観たいと思っていたのだけれど、これを読んでしまった後観にはいけないように思います。
    単なる悲劇として描かれることになんだか抵抗を覚えちゃう。それを涙して観覧しただろう多くの欧米人にも。

  • 読了 2009年 1月 (借:大村市民図書館)

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