少年時代

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062149884

作品紹介・あらすじ

文豪トルストイ(1828〜1910)の処女作。「トルストイへの愛を貫いた」と中野孝次が絶賛した北御門二郎の訳で、感性豊かな文学が甦る。

感想・レビュー・書評

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  • 装丁がとても美しい。
    装画は山本容子さん、デザインは鈴木成一さんなのであった。自分の愛読書がこんなきれいな装丁だったら尚うれしいだろうに、と思う。

    「少年時代」は、長途の馬車旅でのモスクワへの転居から始まり、都会での大学受験勉強前夜までを描く。

    母の死後、「私」(ニコーレンカ少年)と兄ウオロージャらはペトロフスコエ村からモスクワに転居する。馬車にのってゆく長旅の道中。ペトロフスコエは、トルストイの生まれ故郷として有名な村である。

    家庭教師的な立場で長らく邸に仕えていたドイツ人老翁カルル・イワーノウイチは祖母の衰弱に伴い、家を去ることに。彼の波乱万丈の人生が紹介される。
    たいへんな苦労人で、その身の上話はたっぷり3章も。「カルルの…身の上話」「続 身の上話」、「続続 身の上話」という表題に苦笑。
    ちなみに、カルル老翁の後に来た家庭教師は、フランス人のサン・ジェロームという男。彼に対する「私」の嫌悪感と憎しみはとても根深いのであった。

    「私」は、兄の知人のひとり、理知的な青年ニェフリュードフ(ドミトリー)と出会う。その後「私」とドミトリーは、友情を深めてゆくのであった。

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