アイスクリン強し

著者 :
  • 講談社
3.36
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本棚登録 : 2007
レビュー : 375
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062150064

感想・レビュー・書評

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  • 江戸から明治に時代が移り変わり、ひとびとが時の流れに置いていかれていくような疎外感を感じているとき。混沌とした時代の中で生きていくひとびと。
    登場人物がみな生き生きとしていて、生きる力に満ち溢れている。なんの変哲もない、どたばたとした日常のストーリーなのに、たまに文明開化の弊害、問題が織り込まれていてあの時期に生きるひとびとの苦悩というものを思い知らされる。けれど、この先は明るいはずだと思いながら生きるひとびとはすてきだなあと思う。

    (266P)

  • なんか楽しそうな本だなぁ〜と思って図書館で借りた。表紙もほんわかと可愛い。
    徐々に西洋化しつつある時代の雰囲気は好きなんだけど、どの話も終わり方が中途半ばな気がしてモヤモヤする。
    設定も甘いなぁなんて思ったり。

    後半は無理やり読み進めた。
    ワタシ的にはイマイチでした。

  • 明治時代の雰囲気に楽しくつかれる一冊だと感じた。軽い気持ちでさくっと読めます。

  • 西洋菓子店店主の真次郎
    若様組で巡査の長瀬
    気が強い沙羅さん

    強いね強かに生きてくんだろうね

    園山が一目置かれすぎててニヤニヤしちゃう

  •  明治時代を舞台に西洋菓子屋を開店した元士族とその仲間たちが騒動に巻き込まれて、という短編集。
     ストーリー・テリング能力の高さに読まされるのですが、伏線があるようで次に繋がらない展開などはちょっとイマイチ感が。
     何より、美味しそうなお菓子の描写がほとんどないのがちょっとね。お菓子を解決に結びつけなきゃこの設定の意味ないじゃん。

  • p145「何か……納得がいかないな。サーベルよりもアイスクリンが強いのか」
    江戸から明治に変わったばかりの時代の話。
    西洋菓子屋の皆川真次郎と、士族で警察官の長瀬、幼なじみで貿易商のお金持ちの娘・沙羅さん。この主要なメンバー3人と当時の洋菓子が絡みつつ、困難や謎解きをしていく話。

  • ビスキット、チヨコレイト、アイスクリン、シユウクリーム、スイートポテト。南蛮菓子から西洋菓子へと呼び名が変わり、新たな品々が数多登場。そんなスイーツ文明開化の東京で、孤児として生まれ育った真次郎は、念願の西洋菓子屋・風琴屋を開いた。そこには今日もまた、甘い菓子目当てに若い元幕臣の警官達がやってくる。菓子作りの修業に精を出したい真次郎に、厄介事が次々と…。著者の魅力全開!明治の築地居留地で、西洋菓子屋の若主人と元幕臣の警官達「若様組」が繰り広げる「スイーツ文明開化」騒動記。(BOOKデータベースより)

    今、渡辺京二さんの「逝きし世の面影」を読んでいるので、徳川時代と明治時代で変わったこと、変わらないこと、その時に起こった断絶にとても興味があります。
    まだまだ過渡期にあった日本。明治23年くらいというと、モースの「日本その日、その日」やイザべラ・バードあたりより10年ほど後ですね。江戸を知らない若者たちが活躍しだす、面白い時代だと思いました。

    ううん。正直に言ってあんまりにもインパクトが薄い作品でした。ほんのりさっぱり塩味くらい。
    テーマの開化後23年というところやまだ物珍しかった西洋菓子などの扱いはもっとなんとかなったのでは。
    しかもこのころの西洋菓子というと作中のものよりもっとどっしりしたものだったと思う。そもそもあまりお菓子の描写がないのがさみしいですが。確かに、徳川時代のお砂糖が極端に貴重品で塩辛いお饅頭や向こうが透けるほど薄い羊羹なんか食べてた人たちにしたら蕩けるお菓子だったかもしれませんが・・・
    興味があることなので辛口になってしまいました。

  • 時代は明治初期。
    洋菓子屋の主人と警察官の巡査、女学生を軸に事件が起こります。

    表紙の絵が綺麗で、明治時代、パティシエ、ハイカラなど所々のキーワードにひかれて手に取りましたが、お話しは期待外れでした。。。

  • 明治を迎え、進む西洋化。そんな中での西洋菓子職人真次郎と、警官長瀬、ヒロインの沙羅。表紙もいいし、設定もいいのに、何故いつも縮こまった話になってしまうのだろう。基本的に主人公が受け身なのだ。最初は動くキャラだったのに、結局「若旦那」キャラになってしまう。残念。

  • 身近に接する物語は現代の物語か時代劇か、もしくは昭和の時代の物語が多いように思う。その中で明治を舞台に歴史物の如く重たい話、というわけではないこの本書は、なかなか珍しいのではないだろうか。

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著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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