アイスクリン強し

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2007
レビュー : 375
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062150064

感想・レビュー・書評

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  • 維新後の日本ってこんな感じだったのかなぁ。
    スイーツ、食べたくなります(笑)
    でも「しゃばげ」シリーズのほうがテンポがあって読みやすいかも~。

  • 明治時代初期の混乱の中、だんだん華やいでいく様子が面白い。
    武家上がりの若様たちのさもありなんの話し。
    アイスクリームがアイスクリンであったり、洋菓子が出始めたころの様子がちょっと興味深かった。

  • ちょっと読みずらかった。なんだろー、登場人物が語り部の方が良かった気が…。登場人物多い割にあまり深くまで掘り下げないからあまり印象に残らなかったし。
    それでも長瀬は好きだと思ったけど笑

    明治の混沌とした日本が一番印象に残った。お菓子屋とその周りの騒動というより、明治時代を書きたいのかな?


    会話や掛け合いはたまにクスリとなる感じで楽しかった!
    とにかく長瀬が気に入ったので良しということで。
    続編読みたいとは思う。

  • 西洋菓子職人が自分の元へ転がり込んでくる事件を友人とともに解決していく…って感じの時代小説。短編がいくつか集まっており、1つのお話し毎のその時代の西洋菓子の作り方がでてきておいしそうです。

  • テーマは魅力的!
    浪漫、乙女、西洋菓子!

    時は江戸の名残入り混じる明治。
    残念なのがいくつか入っているお話の結末があやふやなところ。
    結局、病気の彼らはどうなったの!?収集ついたの?

    次のお話に何事もなかったように入るのはちょっと…というか
    だいぶ抵抗があったな。

  • 「しゃばけ」で有名な畠中さんの著書です。若だんなが、若様に変わった感じ?

    facebookの「本が好き!倶楽部」http://www.facebook.com/home.php#!/hongasukiへの書き込みで「若様組まいる」を知り、その前作である本書を知りました。

     これ、TVドラマにぴったりだと思います。狙って書いてない?と失礼にも思ってしまうほど。

     明治維新から20数年後の時代が、鮮やかに描写されています。自分の知らない事ばかり。
     例えば、明治5年の12月3日、突然陰暦から陽歴に変わり、明治6年の1月1日になった等など(年末が無くなった?)

    「しゃばけ」で畠中さんを知って、その続編で少し飽きてきた所でした。思わず当りを引いた感じ。続編も気になります。

  • しゃばけシリーズの明治版、と思って読んだら魅力半減。
    でもこの作者だとどうしてもそっちのイメージが強くて。。。

  • 明治維新直後を舞台にした探偵もの短編集。

    生まれは武士だけど、諸事情で居留地の外国人に育てられた、
    菓子職人が主人公。
    で、友達の、元武士の警官たち、そして、幼馴染の成金社長令嬢。
    (と、作中では言われてるけど、社長も令嬢も良い人。
    明治期に庶民から成りあがったということで成金呼ばわり)

    毎度、洋菓子に絡んだ事件が起こり、それをこの三者で
    解決していく物語。
    事件と言っても悪どいものではなく、読後感は温かい。

    本筋にあまり関係ない、当時の文化、風俗の描写もいい。
    この時代設定の小説を読む面白さのひとつだと思う。

    当時、華族になれるような大名ランクの武士や、政治の中枢で
    活躍できるような武士ならならともかく、
    普通の旗本クラスの武士は、雇う方も雇いづらくて維新後、
    生計をたてるのが大変だった、とあった。
    作中では「中途半端に地位がある武士」とあるので
    恐らく地位の低い武士はすんなり町人の生活に
    溶け込んで行けたということなのだろうか。

    生活は大変だけど、そこはやっぱり武士として
    教育を受けているだけに、昔からいる家老とか、
    家人の面倒も見続けてあげたりして、まさに武士は食わねど高楊枝。
    でも国を動かし、人々の尊敬を得る立場の人たちには
    こういう心意気が必要だったのだろう。


  • 「やれ、やっと捕まえることが出来た」
     すると見目麗しい巡査は分からぬことがあるようで、首を傾げている。
    「長瀬さん、私に何か用でもあったんですか?」
     咄嗟に言葉に詰まっている長瀬を前にし、ホールの中には忍びやかな笑い声が響いた。


    「しゃばけ」シリーズで有名な作家さんの本です。
    まず装丁に惚れました。
    チヨコレイトの甘そうなこと、お三方のかわいらしいこと、ていうか「アイスクリン」のナイスな響き!

    「しゃばけ」シリーズを読んだことも、かといって他の作家さんの時代小説を読んだこともない(時代ものといって良いのか判別できんものは読みましたが)ので、比較のしようがないのですが、読みやすかったです。

    明治二十三年の東京、西洋文化が流れ込み、日本だけど日本らしくない居留地。そこに念願の開店を果たした西洋菓子店・風琴屋の店主が、主に旧友の長瀬が持ち込んでくるやっかいごとに振り回されて右往左往する、全五編からなる連作短編集。

    ていうか沙羅さんが可愛い。
    いきなりかいとか言わないで、マジで可愛いから。
    「はいからさんが通る」の、主人公を彷彿とさせてくれます(時代はずいぶん違いますが)。いや、可愛い。だけじゃなくてしたたか。腹黒さは父親似!
    お菓子作りに精を出してる真次郎はカッコイイし、ワッフルスにとびつく若様組(元徳川方旗本の若様の集まり)の巡査たちも可愛い。
    中でもヒットが暴れん坊園山さん。キレたらどれだけすごいことになるんやろうと期待させて最後の最後でちらりと見えましたね、彼のいっちゃってる瞬間(笑)
    で、上記の引用となるわけです。

    時代背景や人物紹介や伏線やらの「序」
    厄介な居候を引き受けてしまう「チヨコレイト甘し」
    日清戦争を示唆するような小麦騒動「シユクリーム危うし」
    現代ならいろんな罪で訴えられても文句も言えないような表題作「アイスクリン強し」
    コレラが大流行「ゼリケーキ儚し」
    美丈夫園山さんが大いに暴れる「ワッフルス熱し」

    キャラそれぞれが楽しそうに明治の世に生きています。
    明治って混乱しまくってたと授業できいたことはありますが、こうしてにぎやかな本にその片鱗が見えたりすると、なんだか切なくなりました。
    平成の世に生きているとは言っても戦争の影が見えないわけではありません。それでも敗戦国として、核兵器が使用された唯一の国として、戦争しないよと憲法で定めて二度と悲劇を繰り返さないと誓った国です。
    しかし明治の日本は、この先に起こる悲劇を本当の意味では理解していなかったはすです。
    ……待って、なにが言いたいのか見失った……
    とにかく、二十七年に勃発する日清戦争を思えば、面白い楽しいばかりじゃないですよね、てことです。

    さて、私は中でも「チヨコレイト甘し」が一番好きです。
    松平家のお家騒動に巻き込まれた真次郎がブチ切れたり、厨房が戦場になったり!
    最後は大団円で良かったねーていう話。あまり掘り下げないで語るのは難しいですね。

    なんだかもの足りん感じで終わってしまったので、続編はあるのかしら、と今からひっそり期待しておきます。

  • 舞台は明治23年の東京。文明開化が急速に進む時代を生きる若者達。
    築地居留地で親を亡くして外国人の用を足しながら育った主人公・皆川真次郎は、外国人直伝の菓子作りの腕を生かして、西洋菓子店風琴屋を開く。
    仲間達は元は徳川家旗本の跡取りだった身分だが、今は下っ端の警官となっている面々。
    仲間内で若様組と自称していた。
    まだ西洋菓子はそれほど売れないので、真次郎は通詞の仕事で小金を稼いだり、警官の長瀬らと共にちょっとした事件の解決に参加したり。
    成金の小泉商会のお嬢様・沙羅とは幼なじみで友達付き合いをしている。
    店を軌道に乗せるための大事なパーティの料理を台無しにされて、間に合わせるために大奮闘したり。
    沙羅の通う女学校がらみの事件にかり出されたり。
    謎の人物からの依頼にみんなで頭を捻ったり。
    世相の変化や厳しい情勢も踏まえながら、いきいきと楽しく描かれています。
    チヨコレイト、シュウクリーム、アイスクリン、ゼリケーキ、ワッフルスとお菓子がタイトルに。
    お、美味しそう~!

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著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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