アイスクリン強し

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2006
レビュー : 375
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062150064

感想・レビュー・書評

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  • おいしそうなお菓子がでてくるところが魅力的なお話。
    大変な時代なのだろうけど、そこを強くは感じさせません。
    ほのぼのとするお話です。

  • 思っていたのとはだいぶ違ったタイプの小説。
    売れないお菓子屋さんがアイスクリンで起死回生!みたいな話を予想していたのだけれど、そういうタイプではなかったみたい。
    お話の全体的には、身構えているとちょっと肩透かしな部分もあるけれどまぁまぁ面白いかな、と思ったので星3です。
    同じ登場人物で短編な感じなのでさくさく読めるけど、人に勧める感じではないかな…

  • 明治23年東京。警察官として薄給で働く人々の中には、元士族が多く居た。その中の長瀬、園山、福田達数人は、江戸時代に旗本であった家の息子、世が世なら「若様」と呼ばれる身分の者達で、同じ境遇という事から「若様組」と称しする仲間となっていた。彼らと、築地の外国人居留地で育ち、西洋菓子の店を持つ皆川真次郎や成金商人の娘小泉沙羅などが繰り広げる物語。それぞれに関連する5つの短編。

  • 明治あたりのお話ですけど、登場人物が若干現代人っぽいなあ、という感想。
    これは作者の作風なんでしょうかね。
    がっつりとした時代ものではないけれど、その代わり読みやすくはありました。
    設定としては明治じゃないと駄目な話の展開も間々あったので、現代小説でもよかったんじゃない?とは言いませんが。
    とりあえず、沙羅ちゃん可愛い。
    真次郎から貰ったお菓子の装飾の安っぽいリボンをつけてるのが可愛い。
    かといって恋愛恋愛しているわけではなくて、良い仲になるのかな?と言う思わせぶりな展開が微笑ましいかったです。
    しかし、これ、各章のタイトルにお菓子が入っていたんですけど事件そのものには関係ないのが多かった気がします。チョコレイトくらいじゃないかな。
    それなのに、アイスクリン強し、ってタイトルなんですね。
    もうちょっと違う方がよかったんじゃないかなあ……。

  • タイトルと装丁のかわいらしさにやられた一冊。
    中身は畠中さんらしい人と人とのふれあいの人間臭さとあたたかさにあふれた一冊になっていると思います。

    江戸から明治に移る時代、ゆったりとした生活の流れがあわただしく変わっていく中、なんてことはない日常なのに登場人物の個性がきらりと光って物語を面白くしていると思いました。親を亡くし幼少期から外国人遺留地で育った元若様の洋菓子職人、同じく元若様ながら幕府解体により若様生活ができなくなった警察官、いわゆる成金と呼ばれるお家の御嬢さん。いきいきと生きる登場人物たちに元気をもらえる気がします。

    個人的にはこの時代の洋菓子の名前の響きと字面のかわいさにも癒されてます。お菓子の描写が出てくると作りたくなるし食べたくなる。アイスクリンとかワッフルスとかビスキットとか、今でも通じるけど、今じゃあんまり使わない呼ばれ方で登場するお菓子がどうしようもなくかわいいです。

  •  明治時代を舞台に西洋菓子屋を開店した元士族とその仲間たちが騒動に巻き込まれて、という短編集。
     ストーリー・テリング能力の高さに読まされるのですが、伏線があるようで次に繋がらない展開などはちょっとイマイチ感が。
     何より、美味しそうなお菓子の描写がほとんどないのがちょっとね。お菓子を解決に結びつけなきゃこの設定の意味ないじゃん。

  • ビスキット、チヨコレイト、アイスクリン、シユウクリーム、スイートポテト。南蛮菓子から西洋菓子へと呼び名が変わり、新たな品々が数多登場。そんなスイーツ文明開化の東京で、孤児として生まれ育った真次郎は、念願の西洋菓子屋・風琴屋を開いた。そこには今日もまた、甘い菓子目当てに若い元幕臣の警官達がやってくる。菓子作りの修業に精を出したい真次郎に、厄介事が次々と…。著者の魅力全開!明治の築地居留地で、西洋菓子屋の若主人と元幕臣の警官達「若様組」が繰り広げる「スイーツ文明開化」騒動記。(BOOKデータベースより)

    今、渡辺京二さんの「逝きし世の面影」を読んでいるので、徳川時代と明治時代で変わったこと、変わらないこと、その時に起こった断絶にとても興味があります。
    まだまだ過渡期にあった日本。明治23年くらいというと、モースの「日本その日、その日」やイザべラ・バードあたりより10年ほど後ですね。江戸を知らない若者たちが活躍しだす、面白い時代だと思いました。

    ううん。正直に言ってあんまりにもインパクトが薄い作品でした。ほんのりさっぱり塩味くらい。
    テーマの開化後23年というところやまだ物珍しかった西洋菓子などの扱いはもっとなんとかなったのでは。
    しかもこのころの西洋菓子というと作中のものよりもっとどっしりしたものだったと思う。そもそもあまりお菓子の描写がないのがさみしいですが。確かに、徳川時代のお砂糖が極端に貴重品で塩辛いお饅頭や向こうが透けるほど薄い羊羹なんか食べてた人たちにしたら蕩けるお菓子だったかもしれませんが・・・
    興味があることなので辛口になってしまいました。

  • 時代は明治初期。
    洋菓子屋の主人と警察官の巡査、女学生を軸に事件が起こります。

    表紙の絵が綺麗で、明治時代、パティシエ、ハイカラなど所々のキーワードにひかれて手に取りましたが、お話しは期待外れでした。。。

  • 維新後の日本ってこんな感じだったのかなぁ。
    スイーツ、食べたくなります(笑)
    でも「しゃばげ」シリーズのほうがテンポがあって読みやすいかも~。

  • 明治時代初期の混乱の中、だんだん華やいでいく様子が面白い。
    武家上がりの若様たちのさもありなんの話し。
    アイスクリームがアイスクリンであったり、洋菓子が出始めたころの様子がちょっと興味深かった。

著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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