儒教と負け犬

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062150477

感想・レビュー・書評

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  • 名著『負け犬の遠吠え』から6年経ち、止まらない晩婚化少子化の現状に、酒井さんがバブル世代特有のもの以外にも要因があるのでは?と思い立ち、儒教という切り口で東京とソウルと上海の負け犬事情を語った本です。これもまた名著。そして文庫版の解説はあの上野千鶴子先生。上野さんも言う通り、座談会にアンケート、そして調査に裏付けられていてとても社会学的で読み応えがありました。でも堅苦しくなく、身近な話題をざっくばらんに噛み砕いてくれて、気軽にサクサクと楽しんで読めます(書かれていることどもはなんともやりきれないというかもの悲しい面もあるのですが)。三つの都市に共通のこと、全然違うこと、ともに大変面白く興味深く読了。負け犬も勝ち犬も、勝敗の付いていない犬(私はコレ)も、男性も、たくさんの人に読んでほしいです。今回は男性や勝ち犬に対しても遠吠えはなく、静かに自らを見つめ分析しているので誰でも読みやすいと思います。

  • 日本では結婚と幸福の結びつきがあまりにも希薄。上下関係で男女の仲を維持していくことはもう難しいと覚悟すべし。

    結婚がハッピーに見えなければ、結婚しない人が増えるのも当たり前ですね。

  • 同じ儒教の国でも、中国の上海の女性は強い。日本の女性は希望を持っていないのではないかとのこと。面白くてすぐ読み終わった。

  • 日本、中国、韓国のそれぞれの独身女性の考え方には、それぞれの国の事情が反映されている。それにしても、日本との比較でみてみると、中国も韓国も特徴的な面白さがある。

  • 日本、中国、韓国のおひとりさま事情についての考察。負け犬の遠吠えほどの面白さには欠けるものの、国によってずいぶん事情が異なっているのだなと最後まで読めた。どの国がいいとか、悪いとかではなく、それぞれ背景が違って、現状もこれほどちがうのかと思った。

  • 中国(上海)、韓国(ソウル)、日本で非婚化が進んでいる背景には、知らず知らずのうちに刷り込まれている儒教的な考えと西洋的な合理主義の相容れなさがあるのでは?という仮説に基づいて、女性への取材とデータを使って分析しています。酒井さんの語り口が、いつものようにかたすぎず、軽すぎず、読みやすかったです。納得できる箇所がたくさんありました。

  • 儒教のことについて知りたくなりました。
    こういう本を読んで、自分の負け犬っぷりを正当化したくなる今日この頃w

  • おもしろかった。東京・ソウル・上海の負け犬・勝ち犬たちを取材して、その共通点・相違点、問題点を探っていく。

    普段意識していないながら、私たちの心の奥に根付いている儒教の思想と、男女平等の新しい考え方のはざまで、ジタバタしている女性の姿が浮き彫りにされた。ほんとにそうだなあと、認めざるをえない。

    これから、どんな方向に向かっていくのだろうか。

  • 三国の比較が面白い。国柄がでてるなぁ。
    日本は特に男女のアンバランスが気になるところ。親世代が亭主関白で今時の子らはリードされたいけど亭主関白はいや。変化期なのかもねぇ。次世代あたりからは女性のリードがあたりまえってのがくるんじゃない?

  •  「負け犬の遠吠え」で有名な酒井順子さんの負け犬本です。ここでいう負け犬とは、仕事ばかりに突っ走ったり、付き合う男を高望みしすぎたりして、結婚から遠のいてしまった妙齢女子ということになるのですが。ちょっとオイラ酒井さんのような方を「負け犬」と呼ぶのには抵抗がありまして。

     まあ、日本(東京)と韓国(ソウル)と中国(上海)のキャリア組独身女子を比較し、類似点、相違点をあげられています。君主に忠、親に孝、男尊女卑的な儒教の考えが未だに幅を利かせているこれらの都市で、なぜ結婚から遠ざかる女子が多いのか読んでみて「あっ、そうかー」と納得する部分が多かったです。

     オイラ自身は、仕事を続けられなかった、結婚を言い訳に辞めて楽な方に走ってしまったという意味で、負け犬なのは自分だなーという感覚があるのです。どんな状況においても自虐的な部分があるのが、日本女子の特徴なのかなあ。女子が自己評価低いのも、もしかして儒教の影響かな?

     バリバリ働く女子、かっこいいと思うんだけどなあ。オイラすごく羨ましいです。本から大分話がずれて正直スマンかった。

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